マンションと地域の“ゆるいつながり”が生んだ!?毎月開催される茅ヶ崎の名物マルシェとは

マンションさんぽ

2017年8月29日

大規模マンションには、集合住宅ならではのさまざまな魅力があります。今回ご紹介するライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズでは、毎月1回地域に開放したアイランズマルシェを開催しています。マンション住民だけでなく近隣住民も楽しみにしている名物マルシェについてのお話を伺いました。

お向かいのマンション住民も楽しみにしているインドカレーのキッチンカー


手書きの宣伝文句が楽しい雰囲気を盛り上げています。

自分が住んでいるマンションの敷地で朝市が開かれたらとても便利ですよね。しかも、地元の農家直売の新鮮な採れたて野菜、テレビで紹介された人気のハンバーガーショップ、カフェ、焼きたてパンやスイーツなどのお店が、マンションへやってきちゃうのです。
そんな素敵な朝市アイランズマルシェを毎月開催しているのは、茅ヶ崎市にあるライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズ(全828戸)です。

毎月1回第4日曜日、マンション敷地内の広場アイランドプラザに、キッチンカーやお店が常時10数店舗出店。住民はもちろん近隣の地域住民も楽しめる本格的なマルシェを、マンション住民で組織するイベント実行委員会のメンバーで運営しているというから驚きです。


(写真左から)アイランズマルシェを運営するイベント実行委員会の鈴木さんと林さん、理事長の仲原さん。

——マンションで本格的なマルシェを開催することになったきっかけは何でしょうか?

仲原理事長そもそもマルシェは、近隣の方々と住民が交流できる場づくりを目的とした、マンションの付帯サービスでした。最初の2年間は管理会社主導で、契約しているイベント会社が運用していました。契約期間が完了したところで、管理組合が引き継いでマルシェを開催するようになりました。

——住民だけで、しかも毎月開催するのは、大変ではないでしょうか?

仲原理事長もちろん大変なのですが、マンションに入居してすぐは誰も知り合いがいない状態で、こうしたマルシェなどのイベントやサークル活動を通して、徐々に知り合いや仲間が増えていった訳です。マルシェがあったことによって、地域の人とのつながりも格段に深まりました。
アイランズマルシェは、いわばライオンズ茅ヶ崎 ザ・アイランズの顔的存在。それにやはり賑わいがあって楽しいですからね。現在アイランズマルシェのお店選びや運営は、イベント実行委員会の林さんと鈴木さんが担当してくださっています。

林さん皆さんが毎月楽しみにしてくださっているので、出店のクオリティは絶対に外せないですね。茅ヶ崎はもちろん都内の有名なお店でも、必ず自腹で食べに行って味やサービスを確かめてから出店交渉をするようにしています。
おかげで、地元のお野菜を販売する伊右衛門農園さんは毎回すぐに売り切れるほど、マルシェで定番の人気店になりました。川崎のインドカレーPlus Spiceさんのキッチンカーは、お向かいのマンションのおばあさま迄が毎月楽しみに買いに来てくださっています。
「また食べたい」「美味しかった」という声を聞くと、大変だけれど来月もまた頑張ろう!という気持ちになります。


大人気!カレー&ナンのキッチンカー。

鈴木さん隔月開催を検討したこともあるのですが、やはり毎月決まった曜日に開催することで認知度も上がります。我々も「卵つかみ」イベントを開催したり、アイランズマルシェのFacebookページを作ったり、地元タウン誌で告知して貰ったりして、集客のお手伝いをしています。今後は近隣のマンションも巻き込んで、地域のマルシェとして大きく育っていくと嬉しいですね。

手作り感満載の「夏祭り」、住民のサークル活動も盛りだくさん


中庭に設けたステージと各サークルの出店による夏祭り。DJブースまでありました!

ライオンズ茅ヶ崎 ザ・アイランズは子育て世代が多いこともあり、夏祭りなどの季節イベントやサークル活動が活発です。取材で訪れたこの日は、中庭で「夏祭り」が開催されていました。マンション内に20ほどあるサークルは、この日も出店に協力していました。子育てサークル、ガーデンクラブ、釣友会、完全無農薬の米作りを行う田んぼの会、おやつクラブなど、多彩な趣味・関心事のテーマが集まっています。こうした多彩なサークル活動の存在が、世代を超えた横のつながりを生みだしているようです。

鈴木さん私はこのマンションが出来ると聞いてすぐに申し込み、いま3歳の子どもはここで生まれました。マンションでは子どもの年代に合わせた親子の顔合わせ会があって、その後の交流がしやすくなりましたね。うちの妻は人見知りなのですが、顔合わせの会を通じて知り合った同年代の子どもを持つママさんと子育ての悩みを共有できるようになったようです。こういうターゲットを絞った住民交流の場があると、大規模マンションで暮らしやすくなりますね。

林さんサークル活動は、子育て世代はもちろん、年代に関係なく趣味で集います。私が所属するおやつクラブでは、海老名のサービスエリアへ食事に行ったり、近所のお米屋さんを講師に招いて共用棟のキッチンでおにぎりを作ったりして楽しんでいます。他にも、提携している各種カルチャー教室を共用棟で開催したり、住民の中には英語やピアノを教える人がいたりするので、マンション内でお子さんの習い事ができると、子育てママには好評ですね。

仲原理事長子育て世代が多いマンションですが、シニアや大人向けにワインとおつまみを楽しむ「ワインの夕べ」という大人だけのイベントを開催することもあります。イベントやマルシェは住民主導ですが、管理会社の大京アステージの方々が親身になって手助けしてくれていますので助かっています。


管理会社のスタッフは、マンションの雰囲気に合わせて写真のアロハシャツがユニフォーム。

茅ヶ崎の街の魅力は、良い意味での“ゆるさ”


マンションから歩いて30分で海岸へ。
サーフボードを持って出かける住民も多い。

——住民として茅ヶ崎の街の魅力はどんなところにあると思われますか?

仲原理事長私は横浜から茅ヶ崎へ引っ越してきましたが、茅ヶ崎は良い意味で“ゆるい”ですね(笑)。海辺でBBQをするにしても、「だいたい1時頃に、この辺りの海岸に集合ね」という感じ。持ってくる食材や飲み物も適当だけど、不思議と集まればなんとなくうまくいくんです。

林さん私は茅ヶ崎で生まれ育ったのですが、地元住民の中に一度溶け込んでしまうと凄くフレンドリーになるのが「茅ヶ崎ロコ」な人たちだと思います。約束も時間も、ゆるーい感じが魅力じゃないでしょうか。

鈴木さん茅ヶ崎はまさに「だいたいね」って感じなんですよ(笑)。住んでみると、そこが心地良くなります。


マンションのエントランス近くにあるサーフボードギャラリー。

——近隣のオススメスポットはやはり海でしょうか?

林さん昔から海でイベントというと、地引き網を皆で引くことが多かったですね。みんなで一緒に力を合わせて網を引くのが楽しいですよ。

鈴木さんマンションから約2㎞で茅ヶ崎の海だから、休日にサーフボードを抱えて自転車で出かける住民が多いです。マンション内にはシャワーブース付きのサーフボード置き場もありますので。
茅ヶ崎は海だけじゃなくて、山も近い。マルシェに出店している伊右衛門農園さんの畑もすぐ近くだし、県立茅ヶ崎里山公園では田んぼや畑などの里山体験が楽しめます。

仲原理事長これだけの大規模マンションになると住民全員が知り合うということは難しいですが、マルシェやサークル、共用棟などで、いろいろな場や機会が用意してあるので、関心のあるところから交流を広げていくといいでしょうね。
管理組合は、マンション内のことを中心に活動しますが、アイランズには別組織として自治会があり、こちらは行政や近隣との繋がりを重視した活動をしています。
鈴木さんも私も、自治会を通じて地元の御神輿の世話人会に参加させていただくようにもなり、本当に地縁が増えました。自分の気持ちに沿ってコミュニケーションを育んでいける、それが大規模マンションの魅力でしょうね。


海や山がある自然環境に恵まれたライオンズ茅ヶ崎 ザ・アイランズは、まるでリゾートマンションのような趣きです。皆さんが口々に語る、茅ヶ崎の良い意味での“ゆるさ”や空気は、マンションの開放的な雰囲気づくりにも影響を与えている気がしました。大規模マンションは、イベントや共用施設などをみんなで楽しめるのが魅力ですが、さらに立地やエリア毎に独自のカラーがあるのだなと感じました。
あなたはどんなカラーのマンションに住みたいですか? 今回の記事をぜひこれからのマンション選びの参考にしてみてください。

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ライオンズ茅ヶ崎 ザ・アイランズ

神奈川県茅ヶ崎市にある、6棟全828戸の大規模マンション。2012年竣工。26,000㎡超の広大な敷地に6棟を配し、2階建て共用棟グランドコテージ、シャワーブース付きサーフボード置き場などの多彩な共用施設がある。敷地内で毎月1回第4日曜日に開催する朝市アイランズマルシェが地域住民に好評を博している。

→Facebookページ アイランズマルシェ

取材内容は2017年8月29日現在のもので変更になる可能性があります

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