横浜は、「実際に住んでみて良かった街ランキング」5位の人気の街です。今回は、横浜市青葉区で地域発信型ウェブメディアを運営する特定非営利活動法人 森ノオトさんに、横浜市の街の魅力や子育て支援についてお話を伺いました。森ノオト編集長の北原まどかさんをはじめ、スタッフの皆さんは、子育てママとして、女性として、青葉区を拠点にイキイキと働いていらっしゃいます。
森ノオトさんに聞く!横浜市は子育て支援に手厚いって本当ですか?
森ノオト理事長の北原まどかさん。
——森ノオトさんは、子育て中のママさんライター数十人と一緒に地域密着型の情報を発信していらっしゃいます。横浜市に住み・働き・子育てをしている皆さんは、子育て支援の手厚さを実感されていますか?
北原さん行政も子育て支援を実施していますが、横浜市民自体が自分達で地域をより良くしていこうという意識が高い気がします。いま横浜市には、全18区に地域子育て支援拠点施設があります。これは、私たちの先輩世代の市民の皆さんが行政と一緒に力を合わせて、横浜市の子育て支援の土台づくりをやってきてくださったおかげだと思います。
地域の親子や子育て支援者のための拠点。就学前の子どもと保護者が、いつでも気軽に集い交流できる他、子育て情報の提供や子育ての悩みの相談、地域での子どもの預かり合いのサポートを行う。
——横浜市民の街づくりへの参画意識の高さは、以前聞いたことがあります。元々そういう豊かな土壌があるのですね。
北原さんほかにも、NPO法人などの市民団体が運営している「親と子のつどいの広場」は、未就学児と保護者が遊んだり交流したりできる地域拠点となっています。青葉区内にも5か所あり、マンションの一室などを活用して、おもちゃや絵本のある遊び場となっています。「親と子のつどいの広場」を運営するスタッフには子育て経験のある方が多く、きめ細やかであたたかな心配りで、居心地が良いようです。
MAJOR’S BLOG編集部で調べた横浜市の子育て支援や制度には以下のようなものがあります。
●横浜市 子育て・教育
横浜市の全般的な子育て情報は上記ページから閲覧出来ます。
●ヨコハマダディ
パパ育児をおもしろくするサイト。地域のパパ講座情報を検索できます。
●横浜市地域子育て応援マンション認定制度
横浜市では、住宅の広さ、遮音性、バリアフリーなどの住宅性能を満たし、保育所などの地域向け子育て支援施設を併設したマンションを認定する制度があります。
森ノオトで編集・ライターとして活躍する宇都宮南海子さん。
——いまお話を伺っている森ノオトさんの事務所「森ノオウチ」でも、傍らでスタッフの宇都宮さんが赤ちゃんを寝かしつけて自然に子育てをしながら働ける仕事場環境が整っていますね。街全体の雰囲気は、いかがですか?
宇都宮さん森ノオトのある青葉区は、都筑区に次いで子育て世代が多い地区で、カフェやレストランなどはキッズフレンドリーなお店がとても多いですね。
新米ママパパを案内!横浜市青葉区で子育て街歩きツアーを開催
ベビーカーや抱っこひもで赤ちゃんを連れて街歩きする子育てツアー。
——森ノオトさんでも、子育て支援のためのイベントを行っていらっしゃるそうですね?
北原さん森ノオトでは、この春から青葉区役所こども家庭支援課と協働で、地域を楽しむ子育てツアー「Welcomeあおば子育てツアー」を開催しています。
宇都宮さん赤ちゃんが生まれると子育てが中心になって、ライフスタイルがガラッと変わります。自分の住んでいる街でも行動範囲がぐんと狭まってしまう。新米ママやパパ、初めてこの街に引っ越してきた方ならなおさら戸惑ってしまうはずです。
そんな方々に向けて、地元に住むスタッフがガイド役となって、子連れで遊べる場所、おすすめのお店などのスポットを巡る子育てツアーを、あざみ野、たまプラーザで開催し、10月・11月には江田・市が尾、青葉台、藤が丘、寺家ふるさと村で開催予定です。
子育てツアーでは、ベビーカーで店内に入れるお店でランチも楽しみます。
——楽しそうな地域密着型イベントですね。参加者の皆さんの反応はいかがでしたか?
宇都宮さん初めて子連れで電車に乗ったママもいて、私もそうでしたが、新米ママだと、どう動けばいいのかわからなくて緊張してカチンコチンになっちゃうんですよね。小さい子どもはすぐいろいろなモノに気を取られて寄り道しちゃうし、思いも寄らない行動をとることがあります。先輩ママであるスタッフが付いて目配りしながら、そんな新米ママパパの気持ちをほぐすようにツアーを進めました。
北原さんまだ未就園児の子どもだと、同じ年代のママさんと出会う機会も少ないので、ランチ会で打ち解けた参加者の皆さんが、早速携帯番号やSNSの交換をしていました。その後、一緒に森ノオトの別のイベントに参加してくださったりして、お友達付き合いが続いているようです。「Welcomeあおば子育てツアー」はさらにブラッシュアップして、秋にもまた開催します。
「Welcomeあおば子育てツアー」のようなツアーがあれば、初めての街でも子育てをするのが楽しみになりますね。ツアーの様子は、以下の記事で紹介されています。
→森ノオト「新米ママパパ集まれ! 森ノオトライターとあおばをめぐる子育てツアー」
森ノオトさんオススメ、子育てママパパにオススメのスポット!
緑溢れるあざみ野駅前通りは歩道幅も広く、ベビーカーが押しやすそうです。
——青葉区で子育てママパパにオススメのスポットを教えていただけますか?
北原さん親子で楽しめる施設「アートフォーラムあざみ野」(男女共同参画センター横浜北)は、横浜市営地下鉄・東急田園都市線「あざみ野」駅から徒歩5分でオススメです。館内はバリアフリーでベビーカーも押しやすいし、一時保育の保育室もあります。施設ではさまざまなイベントやフォーラムを開催していますし、きれいで使いやすい。子連れママがゆっくりと自由に過ごせる場所です。
●こどもの国
多摩丘陵の雑木林を生かした約30万坪の広大な敷地に、遊具広場・こども動物園・ミニSLなどがあり、スポーツやバーベキューが楽しめます。
●美しが丘公園こどもログハウス
小中学生を対象として設計された、子どものためのログハウス(ロケットハウス)。滑り台や地下迷路などがあります。
●寺家ふるさと村
里山と谷戸田の田園風景が残されており、四季折々の自然の美しさをたのしむことができます。
ご近所友達やママ友達をつくるためにできること—地域を活かす
——ちなみに皆さんは、新米ママのときにどうやってお友達やご近所さんと交流を深められましたか?
北原さんずっと働いていたので、出産してから同じ年齢のママさんと知り合う機会があまりありませんでした。助産師さんが「赤ちゃん訪問」で我が家にいらしたときに、同じ団地に住む同じ月齢の赤ちゃんがいるママさんを紹介してもらったこともあります。マンションや団地の敷地内公園も、ママさんと知り合うきっかけづくりにはいいと思います。
宇都宮さん私は以前、築30年の小規模マンションの部屋をリノベーションして住んでいました。管理組合の副理事長になったとき、マンションに集会室がないのでうちに理事さん数名を招いて理事会を開いたことがあります。ちょうどうちにホワイトボードがあったもので(笑)。だから随分マンション内の理事の方々と親しくなれましたね。
北原さん横浜市は子育て世代にとって住みやすい街ですが、森ノオトのような地域密着型の場やイベントをうまく活用して、同じ年齢の子育て世代、エコや食などへの興味が共通している人と知り合って、地域のネットワークを広げていくときっともっと暮らしやすくなるはずです。森ノオトをきっかけに、子育ての悩みを共有したり同じ関心事を話し合ったりして、よりよい暮らしをこの街で見つけていただけると私たちも嬉しいです。
——森ノオトさんのイベントは、地域に密着した食・学び・エコロジーなど幅広いテーマが用意されている上に、子連れで参加OKというのが嬉しいですね。本日はありがとうございました。
横浜市でマンション購入を検討している新婚ご夫婦や子育て世代の方々は、森ノオトさんのような地域密着型メディアで情報収集をしたり地域イベントに参加したりして、街を深く知るというのもひとつの方法かもしれません。ぜひ活用してみてください。
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今回、横浜市青葉区のお話を伺った団体
横浜市青葉台発・地元のエコ発見メディアとしてウェブサイト「森ノオト」を運営。子育て世代の女性たちが、地域の取材・情報発信のほか、古布を活用したアップサイクルブランド「森ノファクトリー」、地産地消マルシェ「あおばを食べる収穫祭」などの地域コラボを行っている。
取材内容は2017年8月29日現在のもので変更になる可能性があります