
2024年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した、東急不動産の取り組み『GREEN AGENDA for BRANZ』。東急不動産が提供する新築分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」シリーズにおいて、生物多様性保全に貢献する全く新しい長期景観管理計画の取り組みとして、その価値が評価されました。東急不動産 三村さんに、『GREEN AGENDA for BRANZ』についてのお話を伺いました。
●『GREEN AGENDA for BRANZ』とは?

東急不動産株式会社 住宅事業ユニット 事業戦略部 商品企画グループ 主任
三村晶太郎さんにお話を伺いました。
——『GREEN AGENDA for BRANZ』は、いつ頃からの取り組みですか?
東急不動産 三村さん
『GREEN AGENDA for BRANZ』の取り組みは、2022年の夏から始まりました。『GREEN AGENDA』は、東急不動産の住宅事業による生物多様性ポリシー「GREEN POSITIVE ALLIANCE」を実現する取り組みの一つです。『GREEN AGENDA for BRANZ』は、東急不動産の住宅事業に於いて、生物多様性の基盤となるマンションの外構植栽へのサポートを行うと共に、居住者様の環境への関心を高め、暮らしと緑を育んでいこうというものです。
東急不動産ホールディングスグループから、デベロッパーである我々東急不動産株式会社、不動産管理のリーディングカンパニーである株式会社東急コミュニティー、造園のプロフェッショナル集団である株式会社石勝エクステリア、の3社がBRANZの設計初期段階から連携し、設計・施工・管理および居住者様への働きかけまで一体となって取り組んでいます。

『GREEN AGENDA for BRANZ』は、新築分譲マンション「BRANZ」シリーズにおいて
都市の生物多様性保全に貢献する、新しい景観管理計画。
●10年後、住む人みんなが緑を大切に想うマンションづくり

『GREEN AGENDA』は、“緑”と“想い”を育てる、10年間の「景観管理計画」です。
10年後の景観形成に向かって、段階的に計画を進めていきます。
東急不動産 三村さん『GREEN AGENDA for BRANZ』は、設計・施工・管理の各段階でさまざまな生物多様性への配慮を行います。例えばマンションの設計段階で、その地域や立地、物件の敷地特性に合わせた植栽を計画します。施工時には、将来の成長を見据えた植樹と、生物多様性の基盤となる土壌環境づくりを行うなど、取り組みは多岐に渡ります。
中でも、『GREEN AGENDA for BRANZ』の大きな特色は2点あります。
1点目は、「竣工後10年間の管理計画書」を作成し、これに沿って長期目線での植栽管理を行う点です。将来の樹形を考えながら剪定・育成を行うことでより美しく健全な樹木が育ち、豊かな木々や土壌のもとに様々な生き物が集まるよう、緑を育んでまいります。
10年後により美しくなる景観を作り上げることで、マンションの資産価値への貢献も目指しています。
2点目は、居住者様にも緑や生き物に関心を持っていただけるような働きかけを行う点です。居住者様には、植栽計画に込めた想いや10年間の管理計画を記した「景観管理計画書」をお渡ししています。このことによって、ご入居前からマンションの植栽への理解と愛着が育まれていくことを期待しています。また、緑や環境について知っていただくために、グリーンイベントやセミナーを開催して、居住者様が敷地内の自然とふれあう機会をご提供してまいります。
(※取り組みの内容は物件によって異なります。)
お住まいのマンションの緑やそこに訪れる生き物について知っていただくことで、より一層、「自然と触れ合う心地よさ」を日常的に感じていただきたいと考えております。
この2つの特色から、本取り組みを「“緑”と“想い”を育てる景観管理計画」と表現しています。美しい景観と居住者様の関心の両方が揃ってこそ持続的な取り組みとなり、生物多様性の実現に繋がるものと考えています。

管理組合様に寄贈する、物件の植栽に関する「景観管理計画書(AGENDA)」は、
そのマンションを彩る植栽の種類、記録、グリーンガイドツアーなどの情報が満載。
「ブランズ自由が丘」では、50ページに及ぶ充実した内容となったそうです。
「ブランズ自由が丘」内覧会時には、
これら内容をコンパクトにまとめた「ブローシャー」を、ご入居者様に配布されました。
※内容は物件毎に異なります。
東急不動産 三村さんまた、BRANZご入居者様に、身近な植栽への関心を高め、その魅力をお伝えするために、BRANZご入居者様向けの「BRANZ SUPPORT APP(ブランズサポートアプリ)」を通して、植栽コラムなどの情報をご提供しております。日頃から身近な緑の魅力を発信・共有して、緑や自然環境が自分事になっていくお手伝いができれば嬉しいです。
●BRANZにおける『GREEN AGENDA』導入事例

BRANZ初となる、未来を見据えた景観管理計画『GREEN AGENDA for BRANZ』が
導入された環境先進マンション「ブランズ自由が丘」(2024年2月竣工・販売終了)。
——『GREEN AGENDA for BRANZ』が導入されているマンション事例を教えてください。
東急不動産 三村さんすでに販売は終了いたしましたが、「ブランズ自由が丘」が初導入の物件となります。これから10年かけて植栽が成長していくさまを、ご入居者様はもちろん、地域の皆様にも見守っていただければと思います。

「ブランズ自由が丘」の竣工直後から10年後の景観変化予想(イメージ)。
東急不動産 三村さんまた、現在販売中の「ブランズ津田沼奏の杜二丁目」と「ブランズ中央林間」にも、『GREEN AGENDA for BRANZ』が導入される予定です。

2013年に街開きした「奏の杜」に誕生する
環境先進マンション「ブランズ津田沼奏の杜二丁目」。

東急田園都市線始発駅「中央林間」駅徒歩7分の地に誕生する
環境先進マンション「ブランズ中央林間」。
●2024年度グッドデザイン・ベスト100を受賞

『GREEN AGENDA for BRANZ』は、
「2024年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。
→2024グッドデザイン・ベスト100受賞ページ『GREEN AGENDA for BRANZ』
東急不動産 三村さん『GREEN AGENDA for BRANZ』は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。さらに、「2024年度グッドデザイン賞」受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件のひとつに、東急不動産株式会社として初めて「グッドデザイン・ベスト100」にも選定されました。
居住者様にも当事者となって住まいの緑化や景観に関心を持っていただける仕組みをデザインした点を評価いただいたことは、我々にとっても励みとなります。
今後も『GREEN AGENDA for BRANZ』や環境先進マンション「BRANZ」の活動にご期待いただければと思います。
自分が選んだマンションと共に、緑が育まれていく様子を見守っていけるって素敵ですね。環境先進マンション「BRANZ」の最新物件情報は、MAJOR7サイトでぜひご確認ください。
【MAJOR7で東急不動産のマンション一覧を見てみよう!】

BRANZは、持続可能な心地よい暮らしと環境貢献実現のために新たな発想や仕組みを取り入れた“環境先進マンション”を提供していきます。いちばん長く使う住宅こそ、いちばん地球に優しいものにしたい、という想いのもと、環境にも人にも優しいウェルビーイングな日々を未来へつなぐ"GREEN LIFE STYLE"をBRANZは実現します。
記事監修:東急不動産株式会社
取材内容は2025年1月21日現在のもので、変更になる可能性があります。
※GREEN AGENDAは株式会社石勝エクステリアの登録商標です。