生物多様性保全に配慮したABINC認証マンション、ザ・パークハウス東戸塚レジデンス

マンションさんぽ

2021年8月31日

マンションの植栽は、居住者の目と心を癒やすだけでなく、周辺環境への貢献や資産価値としても重要です。今回は、生物多様性保全に取り組む施設を評価する「いきもの共生事業所®認証(通称:ABINC:エイビンク)」認証制度を受けた、ザ・パークハウス東戸塚レジデンスの豊かな植栽環境維持の取り組みをご紹介します。

ザ・パークハウス東戸塚レジデンスの豊かな植栽環境


パークフロントコート、ヒルトップコート、フォレストサイドコートの
3棟で構成されるザ・パークハウス東戸塚レジデンス。
エントランスを抜けて中に入ると、まるで森のような中庭「ガーデンヒル」が現れます。
3棟がコの字に中庭を囲むようにして並び、居住者の憩いの場となっています。

神奈川県に2018年に竣工したザ・パークハウス東戸塚レジデンスは、丘陵地の高低差のある地形を活かした、贅沢な敷地計画が魅力的な大規模マンションです。


ヒルトップコート最上階の廊下から、中庭「ガーデンヒル」の眺望。
丘陵地の地形を活かした壮大な中庭は、「二十四節気」の豊かな自然観を取り入れ、
敷地全体で春夏秋冬の彩りが連なる植栽計画がなされています。

どの季節もさまざまな種類の植物が絶えない「ガーデンヒル」。
小さいお子さんはもちろん、
自宅でリモートワーク勤務中の方や、コロナ禍で閉じこもりがちなシニアの方など、
居住者全員の憩いの場所となっているに違いありません。

生物多様性環境を促進するABINC認証とは?


一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)のホームページ。
「自然と共生する世界」を実現するために設立されました。

一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)

ザ・パークハウス東戸塚レジデンスは、生物多様性の保全に配慮した植栽計画の取り組みにより、「いきもの共生事業所®認証(ABINC)」を受けた集合住宅です。

ABINCとはどういうものなのでしょうか? ザ・パークハウス東戸塚レジデンス管理組合の前理事長に、お話を伺いました。

前理事長このマンションの植栽は、売主である三菱地所レジデンス株式会社さんが、ザ・パークハウスの「BIO NET INITIATIVE」—生物多様性保全の取り組みの一貫として計画したものです。
地域に合った在来種を植栽の50%以上で採用し、地域を飛来する鳥や蝶などの休息地として貢献するなど、生物多様性に配慮した植栽計画が評価され、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会による「いきもの共生事業所®認証(ABINC)」を受けました。


「ガーデンパティオ」内の、ベンチのあるスポット。
マンション内に緑に囲まれながら安らぐ場所があるのはいいですね。

「いきもの共生事業所®認証(ABINC)」制度は、一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブが開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」を評価基準とした第三者認証であり、オフィスビルや商業施設に加え、集合住宅でも認証されている施設は多いですが、集合住宅で認証更新までされている例はまだ社宅の1件しかありません。

ザ・パークハウス東戸塚レジデンスは、「第3回 いきもの共生事業所® 認証施設」としてABINCサイトで紹介されています。

ABINC「第3回 いきもの共生事業所® 認証施設」

▼以前ご紹介したザ・パークハウス 国分寺四季の森も、ABINC認証取得物件です。
毎日早く家に帰りたくなる!ザ・パークハウス 国分寺四季の森で実現するハッピー子育てライフ

管理組合としてABINC認証の更新を決定!


部屋を出入りする度に、必ず緑が目に入ってきます。
夜はライトアップされて、昼とはまた異なった幻想的な景色になります。
ライトアップ風景も、居住者だけの愉しみです。

前理事長入居後のコミュニティ支援サービスとして開催された自然観察会やワークショップに参加して知った居住者はいるかもしれませんが、「うちはABINC認証マンションなんだ」と理解している居住者は少ないと思います。このABINC認証は交付から3年間有効で、その後は3年毎に管理組合が予算化を行い、更新していく必要があるとわかりました。

認証制度の更新または継続しない判断については、売主からの継承事項で管理規約にも記述されていた他、更新講習受講および申請手続並びに更新費用についても、管理組合として総会決議が必要となる案件でした。理事会としては、課題などをクリアにして認証の更新がマンションにとって必要なことなのか、組合員に賛否を求めることにしました。

前理事長ABINC認証更新後の植栽管理のビジョンについて、理事会、理事会顧問(マンション管理士)の中村優介さん、管理会社の三菱地所コミュニティさん、植栽管理の委託会社である綿半ソリューションズさん、売主の三菱地所レジデンスさん、そしてABINC事務局の皆様と懇談する場を設けて検討しました。
ABINC認証の更新をした分譲集合住宅はないそうなので、うちのマンションが第1号の事例となり、ABINC認証そのものがマンションの資産価値につながっていけばいいのではないかという結論に至りました。


2020年9月の「理事会かわら版」で、
ABINC認証と自然観察会についてのお知らせを配付。
日頃からマンション居住者へ情報を発信・共有していることも重要ですね。

今年5月の臨時総会に諮って居住者の賛同を得て、ABINC認証制度の更新は正式に決定しました。また同じ7月には自然観察ワークショップが開催され、お子さんのいる居住者が多く参加されたそうです。こうした活動によって、植栽や自然への関心が高まっていくとよいですね。

今回の件に関して、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)、売主である三菱地所レジデンス株式会社、管理会社である三菱地所コミュニティ株式会社の各ご担当者様に、コメントをいただきました。

一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC) 広報・普及部会
長澤基一さん

ABINC認証制度の更新は、マンションとしては初の事例です。我々としても、ザ・パークハウス東戸塚レジデンス様の事例を皮切りに、より多くのマンション様に認証制度を更新していただき、生物多様性に配慮した施設の継続を希望しています。
制度開設以来100件を超す施設の認証を行いました。生物が集まることのできる緑地は、時間が経てば経つほど良く成長していきます。都心に点在するABINC認証施設の“点”が、やがて“線”になり“面”になって社会全体に広がっていくことを願っています。

三菱地所レジデンス株式会社 クオリティ業務部 企画グループ リーダー
熊谷彰宏さん

当社は、2015年から、物件規模・敷地面積の大小に関らず、すべての「ザ・パークハウス」において、生物多様性保全に配慮した植栽計画「BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)」に取り組んでいます。導入した物件は186物件(2021年6月時点)を超え、そのうち21物件がABINC認証を取得しています。2017年に竣工した「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」では、その後の敷地内調査で、鳥や蝶などの20種類以上の生きものが飛来していることがわかりました。ザ・パークハウス東戸塚レジデンス様も、今後さまざまな生きものが飛来し、生物多様性のある植栽環境が生育していくことと思います。

三菱地所レジデンスBIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)

三菱地所コミュニティ株式会社 横浜第二支店 管理3グループ 主任
文珠川祐介さん

三菱地所レジデンス(株)と連携し、生物多様性保全に配慮した植栽計画「BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)」に関する勉強会が定期的に開催されており、周辺領域としてABINC認証に関する講習会も実施しております。竣工当初に設定された基準を維持することにより、植栽管理費が低減(※)し、環境に優しいだけでなく、居住者の方にも優しい植栽管理計画になっております。更には、植栽環境を通じて、周辺環境の緑と連動し成熟していくマンション内に、「一生もの」として住み続けることにより、より大きな喜びの発見に繋がっていくことを願っております。
※当社事例にて病気や害虫、雑草、剪定等に無配慮の計画とした場合との比較

ABINC認証を受けた「ザ・パークハウス」の新築分譲マンション
ザ・パークハウス 板橋大山大楠ノ杜

植栽という資産価値を守るためにできること


中庭の小径は、単調な一直線ではなく、目に嬉しい緩やかな曲線デザイン。
今後は、特定の蝶を誘致するために蝶の好む草木・吸蜜源植物を配置する、
シジュウカラを誘致するために巣箱やバードバス(鳥を呼び込む水場)を設置する
などの植栽計画が練られています。

首都圏のマンション居住者に実施した「マンション敷地内の植栽に関するアンケート」(マンション・ラボ調べ・対象数2546名・2021年4月実施)では、マンションの植栽に満足している居住者は、合計65.7%でした。


マンション敷地内の植栽に満足していると回答した方の理由は、
「緑があることで豊かさを感じる」「マンションの環境美化につながる」
「季節を感じることができる」でした。

植栽がマンションの資産価値に「大きく影響する」「やや影響はある」と回答した方は、
合計64.5%。

植栽がマンションの資産価値に影響を与えると回答した方が半数以上いる一方で、「マンションの年間植栽管理費はわからない」と回答した方が77.9%、「植栽管理費の内訳や計画についてまったく知らない・あまり知らない」と回答した方は79.8%でした。意外に植栽計画の内容や管理費用についてはよく知らない居住者が多いようです。

——アンケート結果をご覧になって、どう思われましたか?

前理事長植栽計画や管理費委託契約の内容について知らない居住者は多いと思います。私も理事になるまでABINC認証のことも含め、管理委託契約(植栽のメンテナンスがどの様に行われているか)についてよく知りませんでした。ただ、せっかくABINC認証を受けているマンションですし、理事会顧問(マンション管理士)からも「植栽のメンテナンスは外部から一番わかりやすいマンション管理状況のひとつ」とアドバイスされていたため、良好な状態で植栽を維持したい気持ちが強いです。生物多様性の保全もそうですが、植栽は植えるだけでなく、常にメンテナンスして維持管理していく必要があります。日々の努力を怠らないことが、将来の資産価値や生物多様性への貢献につながれば、役員一同嬉しいです。


マンションは、購入したら終わりではなく、自分たちの共有財産であり、少しでもよい自然環境づくりを目指す共同体でもあるのですね。生物多様性に配慮した植栽計画や、自然環境を活かした新築分譲マンションが増えています。MAJOR7で、植栽の素敵なマンションを探してみませんか?

【MAJOR7で三菱地所レジデンスのマンション一覧を見てみよう!】

ザ・パークハウス東戸塚レジデンス 管理組合

神奈川県横浜市東戸塚にある、3棟構成・全237戸の大規模マンション(2018年竣工)。四季折々の植栽を楽しめる中庭、共用施設(ゲストルーム・キッズルーム・ラウンジスペース)などがある。管理会社やマンション管理士と共に、防災活動やオンライン併用理事会の導入を進め、管理組合活動に積極的に取り組む。

記事監修:ザ・パークハウス東戸塚レジデンス 管理組合

2021年8月31日

編集部のおすすめ記事

カテゴリ一覧

物件をお探しの方へ ※大手不動産デベロッパー7社の物件情報に特化したポータルサイト『メジャーセブン』の物件一覧ページに遷移します