水垢、皮脂、石けんカス、埃、カビ…手強い汚れが複合的に溜まりがちな浴室。前回は、ハウスクリーニングの専門家キレイデザインの齋藤 順さんに、基本的な浴室の掃除方法をアドバイスしていただきました。今回はさらに上級者編の浴室掃除、浴室ドアを外して清掃する方法を教えていただきました。
●浴室ドアは上下に汚れが溜まりやすい
マンションの浴室ドアは、中折れ式のものが一般的に多く使われています。
齋藤さん浴室は、皮脂汚れ、水垢、石鹸カス汚れ、カビなどの複合的な汚れが溜まる場所であることは、前回お伝えしました。
今回は、こうした複合的な汚れが一番溜まりやすい場所なのに意外と見逃しがちな、浴室ドア周りの掃除方法をご紹介します。浴室ドアのレールには、さらにホコリも混じって頑固な汚れとなります。「上級者編」というのは、浴室ドアを外して掃除するからですが、意外と誰にでも取り外せる簡単なものなので、ぜひこの機会にマスターしてください。
●外し方は取扱説明書を事前確認
掃除の前に、
新築マンション入居時に配布される、浴室の設備の取扱説明書をチェックしましょう。
齋藤さんお客様に「浴室ドアは簡単に外せますよ」とお伝えすると、驚く方がほとんど。実はネジ回しも不要で、簡単に外せることをご存じない方が多いようです。浴室ドアを外して掃除した方が、レールも隅々まできれいに掃除できます。毎回外して掃除する必要はありませんが、徹底的に浴室を掃除したい時は、マンションの浴室設備の取扱説明書を確認した上で外してください。
浴室ドアの左右にラッチ（つまみ）があり、これを下げるだけでドアが外せます。
（一般的な中折れ戸の場合）
外した浴室ドアは、前回も使用した
酸性洗剤「ecostoreバスルームクリーナー＜シトラス＞」（ecostore）
を使ってスポンジで両面の汚れを落としていきます。
※写真は、他に漂白剤などを使う作業に備えてマスクを着用しています。
●忘れがちな浴室ドアの上部レール
浴室ドアの上部にも汚れが溜まっています。
ドアを外したら、上部も念入りに掃除しましょう。
ふだんは浴室ドアに隠れていて見えなかった汚れ。
ドアを外すことで、掃除しやすくなります。
「ecostoreバスルームクリーナー」（ecostore）は、
水垢や石鹸カスの汚れにも対応しているので、これだけで汚れがすっきり落ちました。
●下のレールのこびりつきはカルキ
下のレール部分にカリカリにこびりついた汚れは、カルキです。
レール全体に洗剤をスプレーして、汚れを浮き上げます。
レールの溝にブラシを入れて、汚れを描き出します。
ガチガチにこびりついたカルキ汚れは、洗剤をスプレーした後、
プラスチックスクレーパーで丁寧に落としていきます。
レールを傷つけないように注意して作業してください。
プラスチックスクレーパーは、素材を傷つけにくい汚れ落としやシール剥がし用の器具。
100円ショップなどで販売しています。
レールから、すべての汚れが取れました！
外した浴室ドアもスッキリきれいに仕上がりました！
乾燥させて水気を拭き取ってから、取り付けます。
齋藤さん今回の浴室ドアにはありませんでしたが、浴室ドアの最下部には空気の出入りができるように通気口がついているものが多くあります。通気口は、ホコリが湿気で溜まってカビの温床になりやすい場所です。ブラシなどで通気口に溜まった汚れを掻きだしてください。
こびりついたカルキを落とすための清掃用プラスチック製ヘラは、ネットショップやDIYショップで入手できます。できればガチガチになるまでカルキ汚れを溜めずに、定期的なレール清掃で、きれいな状態を保つようにしてください。
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記事監修：キレイデザイン
※浴室・浴槽は、メーカーによって仕様や清掃方法が異なります。事前に、浴室・浴槽の取扱説明書をご確認ください。
取材内容は2024年6月18日現在のもので変更になる可能性があります
