都市の利便性と豊かな自然環境を併せ持つ、住みたい街・第3位「二子玉川」の実態レポート

2017年の「住んでみたい街アンケート」第3位・二子玉川の街の魅力について、多彩なまちづくり活動を行う二子玉川エリアマネジメンツや、街情報プロジェクトに関わって、二子玉川を盛り立てている住民の皆さんにお話を伺いました。

住んでみたい街・第3位に躍り出た二子玉川の魅力は?


水辺の自然、高層ビル・マンションが共存する二子玉川。

2017年の「住んでみたい街アンケート」第3位は、昨年の第5位からトップ3へ躍り出た二子玉川でした。二子玉川に住んでみたい理由の上位5項目は、「商業施設の充実/交通の便の良さ/おしゃれ/日常の生活に便利/自然環境が豊か」というもの。一般的にはおしゃれな街のイメージが強い二子玉川ですが、都市の便利さと水辺の自然環境の両方を楽しめるのが二子玉川の魅力のようです。

→第26回 住んでみたい街アンケート(首都圏/関西圏)2017年

多摩川河川敷の水辺公共空間の活用、水辺ビアパーティやお茶会


二子玉川エリアマネジメンツの皆さんにお話を伺いました。
写真向かって右からCGアーティストの江口響子さん、
二子玉川エリアマネジメンツ代表理事 佐藤正一さん、事務局 笠原徳広さん。

多摩川河川敷では、「水辺ビアパーティ」「二子玉川水辺茶会」など、水辺公共空間の多彩な活用が活発に進められています。これらイベントを推進しているのが、二子玉川における持続的なまちづくり活動を進める二子玉川エリアマネジメンツの皆さんです。

【二子玉川エリアマネジメンツ】二子玉川駅の両側に位置する新旧の街を束ねる玉川町会、東急電鉄、「玉川高島屋S・C」を運営する東神開発、世田谷区の官民が一体となって、街づくりを永続的に進めていくために立ち上げた団体。

佐藤さん企業、自治体、町会のそれぞれ単体だけではできないことを、みんなが協力することで実現していくのが、二子玉川エリアマネジメンツの役割です。周辺には大学もあり、大学の力を借りることもあります。
二子玉川にとっては、多摩川の水辺公共空間があることも街の大きな財産のひとつで、水辺公共空間を活用するための取り組みも行っています。


この秋、多摩川河川敷の兵庫島公園で実験的に開催された水辺ビアパーティの様子。
美しい夕焼けを眺めながら寛ぎのひととき。(写真提供:小林直子)

笠原さん9月29日〜10月1日の3日間、多摩川の兵庫島公園で水辺ビアパーティ「FUTAKOTAMAGAWA RIVERSIDE BEER PARTY」を社会実験として開催しましたが、水辺でビールというのは雰囲気も良くて上々でした。住民はもちろん、駅から会場が見えるのでふらっと立ち寄る人もいたようです。二子玉川生まれの「ふたこエール」をはじめとしたクラフトビールやキッチンカーの出店、ライブ、ワークショップなどに、3日間で約700名の人が集まりました。

水辺ビアパーティは、クラウドファンディングで支援を募ったとのこと。11月初旬には、お茶×グランピングをテーマにした「二子玉川水辺茶会2017」も開催されました。今後の多摩川の水辺公共活用イベントが楽しみですね。

地域の住民と企業の距離が近いことが、二子玉川の特徴のひとつ


瀬田玉川神社例大祭の御神輿は、二子玉川駅改札前や二子玉川ライズのガレリアを通って、
街中を練り歩いたそう。(写真提供:江口響子/ZOU STUDIO,Inc.)

笠原さん二子玉川は、地元企業と住民の距離が近いというのも特徴のひとつです。世田谷区が毎月1回開催している「二子玉川クリーンタウン作戦」には、住民や地元企業に勤める会社員、小学生など多種多様な人が毎回200〜300名ほど集まってゴミ拾いをしています。ゴミ拾いだけでなく、街をきれいにしながら歩くことで、季節の移り変わりを感じたりお喋りしたり、毎回新しい発見があります。地元企業も、ちゃんと社員を参加させてくれるところが嬉しいですね。

江口さん瀬田玉川神社のお祭りでは、御神輿が二子玉川駅コンコースの改札前を練り歩くんですよ。

佐藤さん普通なら考えられないでしょう? これも東急電鉄さんや世田谷区が街のお祭りに協力してくれている御陰です。玉川高島屋S・C内には、昔からお神酒所を設けてありますし、二子玉川ライズのガレリアで御神輿が担がれる様子は大迫力ですよ。

地域を盛り上げる住民・企業・町会・世田谷区が、二子玉川をしっかりと下支え


多摩川から見た二子玉川の街風景。
二子玉川にはカヌー部の活動や、「二子の渡し」イベントもあるそうです。
(写真提供:小林直子)

笠原さん多摩川の水辺公共活用を考えていく一環として、来年には多摩川の両岸から綱引きをやろうという計画もあります。これは、世田谷区の二子玉川駅側と川崎市高津区の二子新地駅側の両岸から、綱引きをやって盛り上がろうというものです。多摩川を挟んだ街同士の交流にもなりますし(笑)。

街が息づいている!二子玉川でいま起こっているコトが一目瞭然の街情報


玉川町会掲示板に掲示された、街情報プロジェクト秋号Vol.17。
(写真提供:江口響子/ZOU STUDIO,Inc.)

街情報プロジェクトでは、二子玉川で行われるさまざまなイベントや街情報を一枚にまとめた掲示板ポスターの企画・編集・制作を行っています。美しくデザインされた文字情報から、二子玉川の街の賑わいが伝わってきます。

街情報プロジェクトと呼ばれるこの取り組みは、玉川町会主宰で地域の課題を話し合う「二子玉川100年懇話会」の場から2013年に生まれたもの。現在は、地元の玉川町会と世田谷区の協働事業として、住民主導で進められています。

佐藤さんこれまで二子玉川の街には、さまざまな団体の活動やイベント・情報が、ばらばらに流れていました。これらばらばらの情報を、エリアや新旧の街の境なく収集して、編集・表現し「one voice」として発信することが、街情報プロジェクトの目的です。
地域の住民の活動を盛り上げ、街へ遊びに来た人達にも二子玉川の魅力を伝える役割になってくれればと考えています。


A3リーフレット裏面には、さまざまなテーマのマップが掲載されています。
こちらは2017秋号「歴史的建物」。

二子玉川掲示板ポスターのロゴやデザイン・編集を手掛けるのは、CGアーティストである江口響子さん。三世代にわたって二子玉川に住む住民でもあります。

江口さん玉川町会の掲示板に貼り出すA1ポスターは、雨に濡れても強いコーティング用紙1枚にまとめて掲載しています。その他に、配付用のA3リーフレットがあり、裏面に「春の散歩」「歴史的建物」「二子玉川に生息する両生類・爬虫類」など毎号1テーマで編集して街を紹介しています。この街が凄いと思うのは、毎回のテーマ探しに全然困らないこと。歴史、自然、建築、美術館などが揃っていて、奥が深い街だなといつも感心しています。

佐藤さんそうですね。五島美術館のように国宝のある美術館もあれば、多摩川の兵庫島公園には無数の水辺生物が暮らしています。二子玉川小学校は、愛鳥モデル校でもあるんですよ。これほどの都会の街で、豊かな自然や歴史が共存しているというのもめずらしい。都市と自然、川と山、西と東、大と小、二子玉川は、そんな対立する概念をすべてひとつにまとめてしまう包容力がある街のような気がします。

街情報プロジェクトは、現在20箇所ある町会掲示板でのポスター掲示、駅周辺の主な施設でリーフレットを配付していますが、今後商業施設の案内板、デジタルサイネージ、マンション掲示板などへも掲載協力を依頼してゆき、多くの人の目に触れることを目指しています。

住民の目から見た二子玉川の街の魅力とは?

他にも二子玉川には楽しいイベントが盛り沢山で、すべてを紹介し尽くせないくらいです。さまざまな団体がそれぞれの視点と領域で活動していて、その複層的なつながりが、街の魅力を膨らませているのではないでしょうか。最後に皆さんから、「二子玉川の街の魅力とは?」について答えていただきました。

佐藤さん二子玉川には、この街だけで充分に完結できる都市機能と自然環境の両方があります。そこが、一番の魅力じゃないでしょうか。

江口さんワーキングママにとっても、仕事をしながら子育てする環境に恵まれていると思いますね。都心へのアクセスが便利で通勤しやすいですし、駅周辺に保育所や学習塾が集まっていて助かります。

笠原さん秋祭りや盆踊り大会といった昔ながらの催しも、地域住民や地域企業のボランティアさんが手伝っています。住民が街づくりに関わろうという意識が高いし、顔の見える関係があるのも良いですね。


住みたい街第3位・二子玉川の街の魅力は、住民・企業・自治体・町会、皆さんの下支えがあって出来上がっているようです。マンション探しで二子玉川を訪れたら、ぜひ掲示板ポスターと配付用のリーフレットを探してみてください。

二子玉川における持続的なまちづくり活動を進める、地域住民と企業の連携によるエリアメネジメント団体。構成会員は、地域の過半数が加入する玉川町会、「玉川高島屋S・C」を運営する東神開発株式会社、東京急行電鉄株式会社。世田谷区がアドバイザーとして参画。住民主体のエリアマネジメント団体として、注目を浴びている。

街情報プロジェクト発 WEBメディアfutakoloco
玉川町会主催で地域の課題を話し合う「二子玉川100年懇話会」から生まれた「街情報プロジェクト」。二子玉川の街に流れる数多くの情報を、新旧・東西などの境なく収集、多くの英知を集めて編集・表現し、「one voice」として発信している。

2017年11月21日

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