両国で育つと鮭になる!?マンションマニアさんの「住むレーション」in 錦糸町・押上・両国

今回の「人気の街の住みごこち」は、東京スカイツリーのお膝元・墨田区です。マンション購入アドバイザーのマンションマニアさんこと星 直人さんと一緒に墨田区を歩き、代表的なエリアの特長を紹介していただきました。さらに両国で三代続く老舗鰻屋のご主人にも、住みごこちをお伺いしましたよ!

都心へのアクセスが良く、墨田区内でも人気の錦糸町エリア


錦糸公園から複合商業施設オリナスを望む。

——まずは墨田区で人気の錦糸町です。北口駅前がきれいに整備され、高層ビルやタワーマンションが建っていますね。

マンションマニアさん2006年に完成した駅前の複合商業施設オリナスです。ショッピング施設、シネマコンプレックス、オフィス、マンションが入っています。マンションは錦糸町のランドマーク的存在ともなっていて、築10年経ったいまも、売り物件が出ればすぐ成約してしまうほどの人気です。ランドマーク的なマンションは、築年数が経っても資産価値が変わらないという好例ですね。


2003年に開通した半蔵門線で、都心のどこへ行くにも便利に!

——JR総武線と半蔵門線が乗り入れているのも便利ですね。

マンションマニアさん錦糸町にはJR総武線快速も停車するため、東京・新橋・品川などへのダイレクトアクセスが可能です。大手町・永田町・渋谷などへも都心を縦断する半蔵門線1本で行けます。朝の出勤時に、錦糸町から直通で、東京まで8分、永田町まで23分で行けるのは魅力的ですね。また、南口・北口にバスターミナルがあり、バス路線も発達しています。

【住むレーション】※2018年9月現在の情報です
錦糸町 08:03発(JR総武線快速) 錦糸町 08:01発(半蔵門線)
東京  08:11着 大手町 08:14着
新橋  08:15着 永田町 08:24着
品川  08:20着 渋谷  08:31着

マンションマニアさん墨田区には現在計画を検討中の「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸構想」があります。これは、有楽町線を豊洲から住吉まで線路を新設して錦糸町・押上まで路線を延ばそうとする計画で、まだ決定はしていませんが実現すれば錦糸町・押上から豊洲方面のオフィスや商業施設へ1本で行きやすくなります。また錦糸町南口には、来年春に「錦糸町パルコ」がオープンするなど、ますます駅前が便利に発展していくでしょう。

江東区「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」

東京スカイツリーで、東京を代表する街となった押上


押上(東京スカイツリー前)駅を出るとすぐ目の前にスカイツリーが!

——押上は、東京スカイツリーの誕生で一気に知名度が上がりました。

マンションマニアさんいまや、押上は誰もが知る「東京スカイツリーの街」ですからね。アクセスの良い「駅力」で街を選ぶ方は多いですが、「有名な観光地」やランドマークであることも、街選びを考える要素のひとつです。観光地として人が集まる街は、活気もあるし商業施設も増えて、街としての価値が上がりますから。


毎年夏になると、東京スカイツリータウンのソラマチひろばでは、
地面から吹き上げる噴水で遊べます。子ども達が大はしゃぎ!

——押上は、複数の路線が乗り入れて便利になりました。

マンションマニアさん東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)・半蔵門線、京成押上線・都営浅草線が乗り入れています。埼玉が地元の方や勤務先の方は、東武伊勢崎線が便利ですね。京成押上線・都営浅草線は本数も多く、浅草線は都心を縦断していますし、羽田や成田へ行くにも便利です。

——墨田区に千葉大学のキャンパスができると聞きましたが?

マンションマニアさん墨田区と千葉大学が協定を締結して、2021年に千葉大学の新キャンパスを東京スカイツリー近くに設置するという話ですね。そうすると、学生さんが増えてさらに活気付くでしょう。
最近の墨田区はコンパクトマンションの供給が増えていることから、ファミリー層だけでなく、20代シングル層の転入が多く、墨田区全体の人口は増加傾向にあります。墨田区が掲げる人口ビジョンでは、2025年には目標人口275,000人をめざすと発表されています。将来的な発展が見込めそうですね。

墨田区「墨田区人口ビジョン」平成28年3月

曳舟・向島は、コストパフォーマンスが高い!?


東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)東向島駅。
近隣には、江戸時代発祥の都立庭園「向島百花園」があります。

——東京スカイツリーに近い曳舟・向島エリアはいかがですか?

マンションマニアさん曳舟エリアは不動産として穴場エリアですね。錦糸町・押上・両国エリアは、誰もが知るメジャーな街。一方、東京スカイツリーにも徒歩圏でありながら、駅の知名度が低いこともあって曳舟エリアの不動産価格は抑えめです。特に曳舟駅から、東武スカイツリーラインで1駅の東向島、京成押上線で1駅の八広駅は、より不動産価格が抑えめで、個人的にはオススメです。

——交通や買い物は便利ですか?

マンションマニアさん駅前にはイトーヨーカードがあり、去年曳舟駅直結の商業施設「エキア曳舟」がオープンしました。東向島・八広であれば曳舟駅周辺を生活圏としますから、買い物も便利です。
半蔵門線に直通する東武スカイツリーライン、都営浅草線へ直通する京成押上線を使い分けできますから、都心へのダイレクトアクセスが可能です。曳舟エリアはコストパフォーマンスが高く、将来ファミリータイプのマンション計画があれば要チェックですね。

コンパクトマンションも多い、相撲と伝統の街・両国


両国駅の旧駅舎には、粋な江戸の食文化や
伝統が楽しめる商業施設「江戸NOREN」があります。

——両国といえば相撲。JR駅構内には横綱の写真や手形が飾られていて気分が盛り上がります!

マンションマニアさん両国には、JR総武線各駅停車と都営大江戸線があり、複数路線が利用できます。両国国技館、江戸東京博物館、すみだ北斎技術館など、江戸文化を体感できる施設が数多くあります。芥川龍之介の母校・両国小学校があることでも有名ですね。


両国駅周辺には、力士の像と手形のオブジェが!
両国〜錦糸町エリアは、自転車で走りやすい平坦な道が碁盤の目状に並んでいるのも特徴。

——両国は大規模マンションは少ないようですね。

マンションマニアさん最近はコンパクトマンションが多い傾向ですかね。両国は、墨田区内でも隅田川沿いですので、橋を渡ればすぐ日本橋・浅草エリア。私のご相談者様の中には、シングルで両国の賃貸マンションに住んでいて、街の雰囲気やロケーションが気に入ったので分譲マンションを購入された方がいらっしゃいます。日本橋のオフィスまで自転車で15分で通勤できるというのは、得難いロケーションだと思います。

老舗鰻店三代目に聞く両国—「両国で育つと鮭になる」


「明神下 神田川支店」の三代目ご主人・多辺賢一さん。

ここで我々は、両国で大正時代から続く老舗鰻店「明神下 神田川支店」の三代目ご主人・多辺賢一さんに、街の住みごこちを伺いました。

——お祖父様の時代から三代お住まいということですが、両国の住み心地はいかがですか?

多辺さん両国は治安も良いし、交通の便も良くって新宿や渋谷へ出るにも20〜30分で行けますしね。両国らしい、本格的な老舗ちゃんこ鍋のお店も多い。うちのお店は両国一丁目ですが、同じ町内には春日野部屋・陸奥部屋、二丁目には出羽海部屋もあります。国技館があるからという理由で、名古屋から両国へ移住してきた相撲好きご夫婦もいらっしゃいましたよ。

——移住してくる人がいるほど、魅力ある街ということなのですね。

多辺さん日本全国に通用する魅力なのでしょうか。地元の友達は、進学や就職で他へ移り住んでも、結婚して子どもが生まれると「やっぱり両国がいい」って言ってまた戻ってくる仲間も多い。
鮭みたいに大きくなってから生まれた場所へ戻って来るので、「両国で育つと“鮭”になるね」なんて、みんなで言ってるほどです(笑)。どこか心落ちつく街なんでしょうね。


毎年9月の牛嶋神社大祭に、
両壱牛嶋講(両国一丁目町会)のお神輿を家族で担ぐ多辺さん。

——墨田区はお祭りが多い街でもありますね。

多辺さんお祭りごとの好きな街ですから。春は「墨堤さくらまつり」「両国にぎわい祭り」、夏は「隅田川おどり納涼大会」、秋は「牛嶋神社大祭」と、年中催しをやっています。両壱牛嶋講(両国一丁目町会)では、お子さん、女性、外国人、すべての方を対象に、お神輿の担ぎ手を募集しています。この間は、ネパールの男性がお神輿を担いで嬉しそうでしたよ。

——墨田区に引っ越してきた方が、街や人に馴染むにはどうしたらよいでしょう?

多辺さん地元の人はみんな人懐っこくて新しい住人は大歓迎ですから。お祭りに顔を出して、町会の人と顔なじみになるところから始めたらどうでしょう?
子ども会では、地区対抗のスポーツ大会を開催するんですが、コーチ役の親の方が夢中になったり、お年寄りが自分の街や孫の応援に行ったり、子どもだけじゃなくて多世代交流のスポーツ大会になっています。お子さんのいる方は、そこから仲良くなれます。街の催しにどんどん入ってきてください。


マンション購入を検討されている方は、興味を持った墨田区の各エリアへ行って、実際に「住むレーション」したり、お祭りやイベントに参加してみたりするのも良さそうですね。

【MAJOR7で墨田区のマンションを見てみよう!】

マンション評論家・アドバイザー マンションマニアさん

年間約80件、通算1,000件以上のマンションのモデルルームを訪問してきたマンション評論家でありマンション購入アドバイザー。18歳からモデルルームに通い始め、20歳で初めてマンションを購入して以来、7回のマンション購入経験がある自身の体験を活かし、2011年のブログ開設以来、公平な立場で分譲マンション探しのアドバイスを行う。不動産関連メディアの記事寄稿、コンテンツ協力など多数。

⇒マンションマニアの住まいカウンター

明神下 神田川支店

創業大正7年(1918年)。本店から唯一暖簾分けを許され、両国橋のたもとに店を構えて100年余り。江戸時代から続く江戸前の鰻の味と技術を守、正統派の鰻蒲焼きと、すっぽん料理のお店。

記事監修:マンションマニア

取材内容は2018年9月27日現在のもので変更になる可能性があります

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