一歩先の暮らしへの挑戦。日本初※1『ZEH-M』認証取得、「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」の取り組み

マンションさんぽ

2024年9月30日

業界に先駆けて、環境配慮型住宅であるZEH-M(ゼッチマンション)の実現に取り組む株式会社大京。THE LIONSブランドのフラッグシップとなるにふさわしい「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」でZEHの最高ランク『ZEH-M』の認証を取得。今回はその取り組みの内容を説明していただきました。

●環境配慮型住宅への挑戦


株式会社大京 建設管理部 商品開発室 室長 兼 商品企画部 担当部長
中田 学さんにお話を伺いました。

——大京は、これまでにもいち早くZEH認証のマンションづくりに取り組んでこられました。今回のZEH最高ランク『ZEH-M』について教えていただけますか?

中田さん大京は、他社に先駆けて環境配慮型住宅に取り組んできました。
2002年に「フォレストレイクひばりが丘」[2003年9月竣工(分譲済)]にて民間集合住宅で日本初※2「環境共生住宅(団地供給型)」の認定を取得し、2010年「ライオンズたまプラーザ美しが丘テラス」[2010年3月竣工(分譲済)]では各住戸への電力供給が可能な太陽光発電システムを搭載。また2014年にパッシブとスマートを融合した次世代環境共生住宅「ライオンズ港北ニュータウンローレルコート」[2015年6月竣工(分譲済)]が竣工し、「サステナブル住宅賞(新築部門)」に採択されました。
ZEH認証のマンションづくりには2017年頃から取り組んできました。当時はまだ集合住宅のZEH基準が定まっておらず、戸建ての基準をもとに、大京独自で模索しながら計画した「ライオンズ芦屋グランフォート」[2019年5月竣工(分譲済)/2019年グッドデザイン賞受賞]は、2018年に日本初※3の「Nearly ZEH-M(ニアリー ゼッチエム)」として認証されました。

当時の経済産業省による「集合住宅におけるZEH ロードマップ検討委員会」では、大京の物件を参考にしながら、議論が重ねられました。その結果として、「集合住宅におけるZEHの設計ガイドライン」が完成したことを鑑みると、先導的にZEHを推進していると自負しています。

●「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」で日本初※1の『ZEH-M』認証を取得


京王線「八幡山」駅徒歩3分、
緑豊かな第一種低層住居専用地域に位置する
『ZEH-M』認証の「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」。

中田さんこのような環境配慮型住宅への挑戦が、緑豊かで閑静な世田谷の住宅地で「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」として日本初※1の最高ランク『ZEH-M』認証取得につながることになりました。

ZEH-M(ゼッチマンション)とは

「Net Zero Energy Mansion(ネット・ゼロ・エネルギー・マンション)」の略語。
住宅の断熱性能・省エネ性能を高め、
太陽光発電設備などで再生可能エネルギーを創ることで、
年間の一次エネルギー消費量が実質ゼロになる(もしくは0に近づける)ことを
目指した集合住宅を指します。


ZEH-Mの評価基準(住棟)

住棟の省エネ性能によって、4つの評価基準が設定されており、
最高水準の『ZEH-M』では、一次エネルギー消費量削減率100%以上が求められます。

中田さん2030年には住宅を含むすべての新築建築物でZEH基準への対応が求められるなかで、最高ランクの『ZEH-M』認証マンションの実現への挑戦は、常に「一歩先の暮らし」を追求する大京の『思い』でもありました。これまで体感したことのない断熱性能での快適性・健康性の良さや、省エネ・創エネでの光熱費の大幅な削減効果を訴求し、未来のスタンダードを創っていきたいと考えました。


「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」

中田さん一方で実現するためには乗り越えるハードルも少なくありません。住戸ごとに太陽光発電設備を設置する必要があり、限られた屋根面積での創エネの最大効率化、その電力を効率的に自家消費し、余剰電力を売電する仕組みなど、『ZEH-M』実現のためにクリアすべきさまざまな課題をひとつひとつ解決する必要がありました。

「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」は、これまでの大京の技術を集約し、再三の検討によりZEH最高ランクの『ZEH-M』の基準を満たす日本初※1の分譲マンションとして、2023年7月にBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価書を取得、さらに、全住戸『ZEH』の基準も満たしております。
CASBEE評価認証(建築物環境総合評価システム)最高位であるSランクも取得しました。
また、本物件は、省エネ・省CO₂に係る先導的な技術の普及啓発に寄与する住宅・建築物のリーディングプロジェクトに対して国が支援する「サステナブル建築物等先導事業(省CO₂先導型)」に採択されました。分譲共同住宅での既存技術の複合化により『ZEH-M』を実現し、災害時も意識した意欲的なプロジェクトであることが評価されました。

●省エネ×創エネで快適な暮らしを提供、災害時も安心


断熱性能の向上、アルミ樹脂複合サッシの採用、
アルゴンガス入りLOW-E複層ガラスの採用、
エネファームの全住戸設置などで省エネを実現。

中田さん「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」では、建物の断熱性能、省エネ性能の向上および太陽光発電設備の設置という「省エネ」と「創エネ」をかけ合わせて、全住戸で120%以上、住棟で110%以上の一次エネルギー消費量削減を実現しました。


中田さん断熱性能を大幅に強化することで、断熱性能等級は6等級(最上階・妻住戸)、7等級(中住戸)(最上位等級)を達成していますが、窓などの開口部を大きくとり、居住性・開放性を保ったまま実現しています。実際に住んでみなければ、本当の良さをご理解いただけないため、日本の住宅は一般的に断熱性能が低く、関心も低いです。夏涼しく冬暖かい住まいは、熱中症やヒートショックを未然に防ぐことにもなります。何より快適に暮らせることが大きなメリットです。

さらに、「省エネ」×「創エネ」は、各住⼾の光熱費の大幅削減にも期待できます。
『ZEH-M』の基準は100%以上の一次エネルギー消費量削減率で達成できますが、今の技術でどこまで削減できるかに挑戦し、お住まいいただく方のより快適な暮らしを追求しました。
ご理解いただきたいのは、『ZEH-M』という先進的な環境性能を誇るだけのものではなく、そこに居住されるお客さまにとって、より安心・安全で快適な住まいを提供するものだということです。
「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」にお問い合わせいただくお客さまは、マンションの環境性能への意識が高い方も多く、徐々に浸透しつつあるのだと手応えを感じています。


「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」

大京オリジナル防災システム「SONAE-L SYSTEM(ソナエルシステム)」。

中田さんまた災害時には、自宅で生活を維持できるようにしています。太陽光発電設備は、共用部と住戸別にそれぞれ設置しています。専有部には、戸別蓄電池、エネファームを導入。共用部には、大型蓄電池、井戸を設置しているため、災害時に電気・ガス・水道のライフラインが止まっても、自宅で1週間以上生活を維持できるように設計した、大京オリジナル防災システム「SONAE-L SYSTEM(ソナエルシステム)」を採用しています。
停電時でも、専有部のお部屋では、コンセントやエアコン、冷蔵庫などの使用が可能となっており、共用部では、照明、エレベーター、給水ポンプに電力を供給します。『ZEH-M』は、防災面でも役立つ環境性能なのです。

●2050年、マンションの未来を思索する

THE LIONS 2050 Project Movie
「THE LIONS 2050 Project Movie」
2050年、社会や環境、価値観はどう変わるのか。
大京がマンションの未来を構想するプロジェクトです。

「THE LIONS 2050」特設サイト

——『ZEH-M』を実現し、これからはどんなマンションづくりを考えていますか?

中田さん現在、大京が開発するすべての分譲マンションの仕様を原則「ZEH-M Oriented」基準以上とし、これまでに合計51棟(竣工ベース、2024年5月末日時点)※5のZEH-M仕様のマンションを提供してまいりました。
分譲共同住宅でのZEH-M住宅をどこよりも多く提供してきた大京の責務として、そのストックを利用し、ZEH-Mの室内環境と入居者の健康、快適性の関係を検証することで、住宅の高断熱化によるメリットの追究と、より健康で快適な住まいの実現を目指します。
2024年より近畿大学建築学部建築学科および大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座などとの共同研究を開始しました。大京が分譲するZEH-M仕様の新築マンション契約者さまを対象に、新築マンションに入居する前の現在の住居と(非ZEH-M仕様)と新築マンション(ZEH-M仕様)に入居した後において、室内環境や入居者の健康、快適性を調査し比較検証をしています。高断熱住宅の住み心地の良さや、健康におけるメリットなどを分析・検証することで、ZEH-Mのさらなる普及や、より健康で、快適な住まいの実現を考えてまいります。


研究実施内容 概念図。

「THE LIONS」のブランドムービー。
(本映像はイメージであり、実際の商品とは仕様・デザインが異なる場合がございます。)

THE LIONS

大京は、2023年に分譲マンションブランドを「THE LIONS」へ55年ぶりにリブランドしました。「人生には価値がある」をステートメントに掲げ、一歩先の暮らしを実現するブランドを目指しております。
かつて、大京が業界に先駆けて導入したマンションのオートロックや宅配ボックスといった設備は今ではあたりまえとなりました。これからは、環境に配慮した『ZEH-M』がマンションのニュースタンダードとなっていくと考えております。
今後も、常に一歩先の暮らしの実現を目指し、お客さまにとっての「良い暮らし」を提供してまいります。
リブランドに合わせて発表した、「THE LIONS 2050」では、多様化するお客さまの価値観と向き合い、さらに深刻化する社会問題を解決するアイデアを思案しております。取り組み内容を特設サイトでご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

特設サイト THE LIONS 2050


これからZEHなどの環境性能は、マンションの将来性を考える上で重要なチェック要素の一つとなっていきそうです。大京の新築マンション選びは、MAJOR7の以下のページからどうぞ!

【MAJOR7で大京のマンション一覧を見てみよう!】

ライオンズマンションは「THE LIONS」へ。従来の「ライオンズマンション」では、安心・安全で高品質な“住まい”を提供し、親しみのあるブランドとして認知を獲得してまいりました。
「THE LIONS」では、これらを踏襲しつつ、洗練・上質の要素を加え、そしてそれらに憧れを抱いていただけるような、一歩先の“暮らし”を実現してまいります。

記事監修:株式会社大京

記載内容は2024年9月30日現在のもので、変更になる可能性があります。

※1 日本初『ZEH-M』は一般社団法人住宅性能評価・表示協会のホームページより算出。鉄筋コンクリート造の分譲マンションにおいて、本物件が最も早くBELS評価書を取得しています。
※2 民間マンションとしては日本で初めて、(財)建築環境・省エネルギー機構より、「資源の高度有効利用型」、「地域適合・環境親和型」、「健康快適・安全安心型」の区分による「環境共生住宅(団地供給型)」の認定(認定取得日:平成14年4月10日)を受けました。
※3 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が公表するBELS評価書交付物件より。
※4 出典:経済産業省「ZEHの普及促進に向けた政策動向と令和5年度の関連予算案(令和5年3月)」
※5 ZEH-M仕様の合計棟数は株式会社穴吹工務店の実績を含む(竣工日ベース、2024年5月末日時点)

  • 外観完成予想図/掲載の絵図は図面を基に描き起こした外観完成予想図と周辺の街並みを描いたもので、実際とは多少異なります。また、本物件の外観が分かりやすいように一部周辺建物などを透視、白線化して描いています。
  • 絵図中の植栽は、ある程度成長した状態の予想図です。また特定の季節や建物完成時の状態を想定して描かれたものではありません。
  • 葉や花の色合い、樹形などはイメージであり、実際のものとは異なります。また、植栽計画は変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
  • 徒歩分数については「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」の現地からの地図上の概測距離を、80mを1分として算出(端数切り上げ)したものです。
  • 掲載の参考写真、概念図については、実際のものと多少異なります。

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