
毎年、住民主導型の「島祭り」を開催している芝浦アイランド自治会に、マンションのコミュニティ活動についてお話を伺いました。主催者も参加者も、みんなが楽しんで積極的に参加する理由とは何でしょうか?
秋になったら「島祭り」!みんなが毎年楽しみにしている地域イベント

芝浦アイランドは、港区・芝浦エリアにある48〜49階建てのタワーマンション4棟に約3,800世帯が暮らす一大コミュニティ。
こちらで毎年秋に開催されている「島祭り」は、地域に開かれた人気のコミュニティイベントです。
JR田町駅の駅前に「島祭り」のポスターが貼られると、「ああ、またこの季節になったんだな」と、誰もがそう感じる。そんな、季節の風物詩的なイベントとして、地域住民の間に浸透してきました。
「島祭り」の会場は、4棟のマンションの中央に位置した公園。この日のために設営されたメインステージでは、住民有志からプロの方まで、ダンスや歌などのさまざまなパフォーマンスが繰り広げられます。そのまわりには、地元の飲食店や自治会による屋台、住民サークルの発表のブースなどがあります。

メインステージでフラ&タヒチアンダンス。最前列のちびっこ達も、フラを教わりながらダンスに参加! 浴衣でフラってかわいいですね!

木々に囲まれた公園にブルーシートを敷いて、飲んだり食べたりお喋りしたり。さながら住民ピクニックのような、なごやかな雰囲気。

近隣の飲食店による本格屋台や住民による模擬店の集まったフードコーナー「屋台島」。フランクフルトに、サイコロステーキ、焼きそば、わたあめ。あ〜おいしそう!


さすが湾岸エリアのマンションだな!と思ったのは、フェラーリやメルセデス、スーパーカーを並べた自治会公認ツーリングクラブの交通安全活動コーナーです。会場ではメンバーの皆さんが交通安全チラシを配るなど、車の運転の安全啓蒙に協力していました。ツーリングクラブでは、スーパーカーオーナーの住民が集まって、みんなで早朝ツーリングや夜桜ツーリングに出かけるそう。もちろんツーリングの際にも、女性や子供も楽しめる場所を選んで、安全運転を怠りません。お祭りに参加した子ども達は、ツーリングクラブの皆さんが用意したグランツーリスモブースでスーパーカーを運転する気分を満喫。とっても嬉しそうな姿が印象的でした。
愛する町をきれいにしたい!122人でゴミバケツ19個分を清掃
芝浦アイランド自治会では、「島祭り」のほかにも、「クリーンコミュニティ(自治会清掃活動)」などが行われています。


8月の「クリーンコミュニティ」には、122名もの住民が参加。ゴミ袋やゴムばさみ、軍手を手にして、地域を巡回し、70リットルのゴミバケツ19個分の清掃ができました。ごみ拾いのあと、みんなでパンや飲み物を手に、住民同士でお喋りするのも楽しみのひとつだとか。
「クリーンコミュニティ」活動は、年に4〜5回開催していますが、毎回100名以上の方が参加されるようになりました。参加者も、ご家族、お一人、外国籍の方などさまざま。「自分達が住む地域のために役立ちたい」という住民の多いコミュニティは素敵ですね。
お掃除のあと、自治会が用意したパンや飲み物をみんなでいただくカフェタイムでは、参加者同士の交流会に。最近芝浦アイランドへ引っ越してきた住民が、ご近所デビューするきっかけにもなっているそうです。
自治会の活動を住民全員に届ける!広報誌やFacebookページの存在
広報誌「I Land You」の発行も、自治会の取り組みのひとつ。マンション内の出来事や活動を住民の方に知ってもらおうと制作した本誌は、今年で18冊目。たくさんの方に読まれ、マンションコミュニティの形成に一役かっています。

自治会通信「I Land You」は、全戸に配布。自治会の活動報告、自治会役員紹介、芝浦アイランド内のサークル活動などを紹介しています。
「I Land You」は自治会で毎回テーマを企画し、編集とデザインは外部の製作会社に依頼し作成。デザインはもちろん、内容についてもまるで出版社が製作した情報誌のような完成度です。
「手に取って読んでもらう」ことを意識して制作されているからこそ、住民の皆さんに愛されているのでしょう。広報誌を読んで、サークルの入会希望者や、クリーンコミュニティ(清掃活動)への参加が増えるなど、その効果も確実にあるようです。
さらにHPやFacebookページからの情報発信も積極的に活用。新時代のマンション自治会は、さまざまなメディアを活用して交流促進に役立てています。
住民同士の交流を育む「自治会」を支える住民メンバーの自主性
こうした芝浦アイランドでのさまざまなコミュニティベントを企画・主催・実行しているのが、「自治会」です。

(写真向かって左から)芝浦アイランド自治会会長 栗山由美さん、榮田宏光さん、小西貴彦さん。
芝浦アイランド自治会は、分譲棟2棟の各管理組合と、賃貸棟2棟を運営管理する三井不動産投資顧問の3者とで、2009年に設立。港区最大規模の自治会です。現在の自治会メンバーは、14名ほど。役員・幹事は、職種も年代も多種多様。
以前アメリカで暮らしていた自治会長の栗山さんは、地域の美化防犯活動に興味があって自治会に参加されたそうです。
栗山さん「アメリカでは、地域活動や社会貢献活動をするのは一般的です。私も、自治会活動を通じて、さまざまな年代やバックグラウンドを持つ魅力的な人達と知り合えて、自分自身の刺激になっています。お友達もすごく増えましたし、人生や考え方について学ぶことが多いです」
ほかにも、自治会の防災会長を務め、地域の防災力を高める活動を行っている榮田さん、歴代の自治会活動に携わってきて、いまも顧問としてサポートを惜しまない小西さんなど、自治会のみなさんそれぞれが、芝浦アイランドのために協力を惜しまないという姿勢がひしひしと伝わります。
自治会メンバーだけでなく、住民のみなさんに共通していえるのは、「この街を、もっと住みやすい場所にしたい」という目的を共有しているということ。自分達が住んでいる場所への愛情が、コミュニティづくりを支えています。
住民が積極的に参加できる環境づくりで、楽しいマンションライフを!
芝浦アイランドでは、賃貸棟の住民も分譲棟の住民も、自治会に参加して一緒に活動できる機会を設けているのが、コミュニティ活性化の秘訣といえるでしょう。
自治会の活動やサークル活動を通じて、住民交流が活発になったおかげで、ご近所に友人が増えている人も多いようです。ツーリングクラブの他にも、テニスサークルやゴルフサークルなど、趣味を楽しむ多彩な自治会公認サークルがあるのだとか。
クールでスタイリッシュな高層マンションに、実はホットなコミュニティが育まれているのが、なんともステキですね。

HP 芝浦アイランドコミュニティー
http://www.shibaura-island.com
Facebookページ
https://www.facebook.com/芝浦アイランド自治会-1446254798984508/
都心でも、芝浦アイランドのように、お祭りや清掃活動などを通じ人々の交流を育んでいるマンションは数多く存在します。イベントや地域活動に参加し、住民や地域の方たちと交流することは、マンションでの暮らしをより楽しくさらに豊かにする、有効な方法だと思います。みなさんもぜひ体感してみてください!
【芝浦アイランド周辺の新築マンションが気になる方は】
→MAJOR7 港区のマンション一覧 を見る
取材内容は2015年12月24日現在のもので変更になる可能性があります