テーブルフラワーでおもてなしが映える!コーディネート フラワーデザイナー東樹麻理子さん

MAJOR'S Column

2023年11月21日

新築マンションに引っ越したら、お友達を招く機会も増えるはず。お茶会やホームパーティーを美しく演出するテーブルコーディネート術について、フラワーデザイナーとしても活躍中のインテリアコーディネーター東樹麻理子さんに教わりました。テーブルフラワーやグリーンを取り入れることで、温かみのある食卓演出になります!

和のお茶会のテーブルコーディネート


和菓子とお茶をいただくお茶会のテーブルコーディネート。
黄色い手ぬぐいをナプキン替わりに使って和の雰囲気に。

——初心者向けに、まずティータイムのテーブルコーディネートを教えてください。

東樹さんたとえば今回は、和のテーブルコーディネートにしてみました。お気に入りのティーセットに、小さいお盆や手ぬぐい、黒文字(和菓子をいただく用の爪楊枝)を組み合わせるだけでも和の雰囲気になります。


「これは、器が大好きだった義母のコレクションから。
和菓子をお出しするときに、華やかな漆のお弁当箱がぴったりです」
用途を限定せず、自由な発想で器を使ってみるのが楽しいですね。

テーブルに活けた植物は、野バラの実、
丸い若草色の蕾がたくさんついたポポラスベリー(ユーカリの一種)、
ダスティミラー、白いお花が愛らしいスターチス。

東樹さん野バラの実は、真冬には真っ赤に色づきますが、晩秋はまだオレンジ色をしています。イエロー、白、黒を主体にしたテーブルに合わせてみました。
テーブルには、蕾のついたポポラスベリーを一枝置いて。実もののグリーンを組み合わせると、お客様も「かわいい!」と喜んでくださることが多いですね。

ホームパーティーのテーブルコーディネート


お友達をお招きしてのホームパーティーのテーブルコーディネート。
モーブ(灰色がかった紫)のナプキンと、
ダークグレイのテーブルクロスのニュアンスカラーが、
シックな大人の雰囲気を醸し出します。

——大人のホームパーティーのテーブルコーディネートを教えてください。

東樹さん秋ということもあり、シックなニュアンスカラーのモーブをテーマにコーディネートしてみました。その日のテーブルのテーマカラーをひとつ決めると、小物もコーディネートしやすくなります。きれいにセッティングされたテーブルにご案内すると、お客様も「わあ」と感動してくださいますし、自然とおもてなしの心が伝わります。


モーブ色の麻のナプキンをラフに結んで、立体的な雰囲気に。
ナプキンは、実はテーブルマットとして売られていたものだそう。

東樹さんさきほどの手ぬぐいもそうですが、ハンカチやコットンスカーフも、ナプキン替わりに使えます。ナプキンとして売られているものより、いい色合いのものや好みの質感のものが見つかりやすいので、ちょっと視点を変えて選んでみるとよいですね。
籐のバスケットは、中にワインクーラーを入れて、シャンパンなどを冷やしています。ワインクーラーはステンレス製などが多いのですが、こうやってバスケットを使うことで、温かみのあるテーブルになります。


テーブルに置いた紺色の実のついた一枝は、ビバーナムティヌス。
白いダスティミラー(白妙菊)とあわせて、ピンクのガラスベースに活けました。

シックなクリスマスパーティーのテーブルコーディネート


テーブル中央にクリスマスのアレンジメントを活けました。

——これからの12月に向かって、クリスマスパーティーなども増えそうですね。

東樹さんクリスマスというと赤と緑になりがちですが、あえてここではそれを避けて、シックなクリスマスのテーブルコーディネートにしてみました。
テーブル中央のアレンジメントは、この時期にお花屋さんで手に入りやすいグリーンを中心にしています。


アレンジメントは、コニファー ブルーアイス、ヒムロスギ、ヒバなどを、
吸水スポンジに差して「森のイメージ」で仕上げました。
スポンジの受け皿は、お皿でOK!

出来上がったアレンジメントに、松笠やオーナメントを差し込んで飾っていきます。
オーナメント類は、好みのテイストのものを集めています。
中央のゴールドの蝋燭が、大人っぽいクリスマスの雰囲気です。

各席に、ネームプレート替わりにクリスマスカードを立てて。
ちょっとしたメッセージを書いておくと、さらに特別なおもてなし感が出ます。

お皿のプレイスマットは、ラタン製。
さきほどのホームパーティーのコーディネートにも使いました。
重ねるお皿の組み合わせで、テーブル全体の印象が変わります。

Zara Homeのテーブルナプキンと、
華奢なシルエットが美しい、「クチポール」のムーンマットゴールドのカトラリー。
落ち着いたゴールドを取り入れるだけで、大人っぽいクリスマスの演出になります。

テーブルコーディネートのおもてなしのコツ


最近、新しいマンションへ引っ越したばかりの東樹さん。
ご自身も、新居へお友達を招いてのホームパーティーを催していらっしゃいます。

——初心者でもうまくテーブルコーディネートできるコツを教えていただけますか?

東樹さんその日のテーブルのテーマカラーを決めておくと、まとまりやすいです。小物やクロスも、同じ色を繰り返し使うようにしてみてください。
最近のインテリアのトレンドカラーは、今回使ったカラーのように、複数の色味が混ざって全体にスモーキーで奥行きのある「ニュアンスカラー」です。テーブルクロスやマット、プレートなどに、トレンドカラーを取り込むと、上級者感が出ます。


小物やクロスで「色を繰り返す」と、コーディネートがまとまりやすい。
たとえば、写真左のテーブルはシックなモーブのニュアンスカラー、
右はゴールドやイエロー使い、オレンジがかった植物の実でまとまっています。

東樹さんテーブルコーディネートの基本は、お客様をお迎えする心遣いです。一緒に楽しいひとときを過ごすために、お客様のことを思い描きながらあれこれ計画するのも楽しいですし、パーティー中にお客様が楽しく飲んだり食べたり喋ったりする姿を見るのも幸せな気分になります。
インテリア雑誌などを見て、素敵な色合いやコーディネートがあったら、うまくご自分のテーブルコーディネートにも取り入れてみるといいですね。テーブルフラワーやアレンジメントを取り入れると、温かみのあるテーブルになるので、ぜひうまく組み合わせてください。


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フラワーデザイナー、インテリアコーディネーター
東樹 麻理子(とうじゅ まりこ)さん

インテリアコーディネーター、フラワーデザイナー。フレッシュフラワー教室 LAVENDEL主宰。大手インテリア専門商社に勤務。インテリアコーディネーターとして個人宅、店舗のコーディネート、インテリアセミナー講師など、多岐にわたる業務に従事。現在は、フリーのインテリアコーディネーターとして主に住宅のインテリアコンサルティングを手掛ける。

LAVENDEL

記事監修:東樹 麻理子

取材内容は2023年11月21日現在のもので変更になる可能性があります

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