リビングに春を呼ぶフラワーコーディネート♡フラワーデザイナー東樹麻理子さんに教わりました!

MAJOR'S Column

2022年3月9日

インテリアコーディネーターの東樹麻理子さんは、フラワーデザイナーとしても活躍中。フレッシュフラワー教室LAVENDELを主宰しています。マンションのリビングに飾るミモザのスワッグの作り方や、フレッシュフラワー(生花)を長持ちさせるコツについてお話を伺いました。

フレッシュフラワーを長持ちさせる方法


インテリアコーディネーターでありフラワーデザイナーでもある東樹麻理子さん。
センス溢れる花材を使ったフレッシュフラワー教室LAVENDELが人気です。

東樹さんのマンションのリビングは、花材で使うフレッシュフラワーが溢れていて、まるでそこだけ春のようです。室内に花があるだけで、心がホッとして居心地が良くなりますね。

東樹さんフラワーアレンジメントも、お部屋を心地よくしてくれるという点がインテリアコーディネートと共通しています。また、フラワーアレンジメントにもインテリアコーディネートにも共通して大切なのが、「フォーカルポイント」を意識することです。フォーカルポイントというのは、パッと目を引く場所、視線が集中するポイントのことを言います。下駄箱の上やニッチ(壁面を凹ませた棚)、キャビネットやサイドボードの上など、「目が行きやすい場所」に花を飾るようにするのです。
我が家のリビングには元々棚がなかったので、後付けで大工さんに飾り棚を設置してもらいました。スペースがあれば、コンソールテーブルやスツール、ワインの木箱などを部屋の角に設置してお花のディスプレイコーナーを作ってもよいでしょう。
ただフレッシュフラワーは、生ものなのでちゃんとお世話してあげる必要があります。できるだけ長く花を楽しむために、水揚げや水替え方法を紹介しますので、まずはそこからやってみてください。


【切り花の水揚げ方法】
切り花を買ってきたらまず、自然に水を吸い上げる力を復活させる「水揚げ」を行います。
水をたっぷり入れた洗面器と花切鋏、花瓶を用意します。

水の中に茎を浸して、花切鋏で斜めにカットして、
「道管」(茎の中の水が通る管)から水を吸い上げやすくします。
水に浸かる部分の下葉は、カットします。

根本をカットしたら、花瓶に挿します。
この時、お花の元気がない様子でしたら、
「深水」と言って、深めの水に1時間ほど浸しておくと元気に復活することがあります。
その後は、根腐れの元になるので、花瓶に入れる水は3〜5㎝程度の浅めに。

花の水替えは、冬は3日に一度、夏は毎日行います。
毎回水揚げして、根本を1センチずつ斜めにカットします。

東樹さん花が乾燥してしまうのでエアコンの吹き出し口に直接あたる場所に置かないようにすれば、ソファに座った視線の先、お客様をお迎えするダイニングテーブルの上など、リビングのお好きな場所に飾ってください。お部屋に簡単に季節感を取り入れられ、香りなどが五感で楽しめるのも、フレッシュフラワーの嬉しい点です。

春の人気!ミモザのスワッグの作り方


例年2月中旬〜3月中旬にかけて出回るミモザ。
イタリアでは3月8日のミモザの日に、
身近な女性へ感謝を込めてミモザを贈る習慣があるそうです。

東樹さんリビングに飾ると春の雰囲気になる、フレッシュフラワーのスワッグの作り方を紹介します。この時期だけ出回るミモザの花で作るスワッグは、毎年生徒さんに大人気です。スワッグは壁飾りという意味で、ドライフラワーやプリザーブドフラワーで作ることが多いのですが、フレッシュなミモザの花で作ると、みずみずしい黄色から次第に濃い黄色に変化してドライフラワーになっていくまで楽しめます。

【用意するもの】
□ミモザの花5本 □ユーカリ・ポポラス2本 □麻紐 □リボン □花切鋏



【ミモザのスワッグの作り方】
ユーカリ・ポポラスを土台として下に広げ、その上にミモザの枝を載せて、
全体に末広がりの扇形になるイメージで構成します。
スワッグを束ねるための結束点を決め、片手でしっかり握りながら形を整えます。

束ねた部分から2/3ほどにボリュームを持たせて高低差を付けると、
スワッグが見映えします。

枝の根元を切り揃え、結束点から下の葉はすべてカットします。

結束点をしっかりと麻紐で巻いて結びます。壁に吊せるように麻紐の端で輪を作ります。

最後に、麻紐の結束部分に好みのリボンを飾ります。
ミモザには麻や綿素材のリボンがよく合います。

ミモザのスワッグの出来上がり。リビングに春の賑わいが生まれました。
飾っているうちに、ドライフラワーへ変色していく様子も楽しめます。

東樹さんフレッシュフラワーのスワッグは、ミモザ以外に、ラベンダー、ネイティブフラワー(南半球原産の個性的な花)などの花材もぴったりです。クリスマスには、コニファーやヒムロスギなどを使ったスワッグも人気です。コツさえ掴めば形が決まりやすいスワッグは、初心者の方でも簡単に作れますので、一度チャレンジしてみてください。

オススメの花瓶や道具


花切鋏、麻紐などがあると切り花の手入れやスワッグ作りに役立ちます。

透明ガラスの花瓶と、陶器の花瓶に同じ花を活けたときのイメージの違い。
ガラッと印象が変わるのがわかります。

東樹さん透明ガラスの花瓶をお持ちの方が多いと思いますが、次に買う花瓶は、色付きの陶器やガラスの花瓶がオススメです。乳白色やピンク色も春先にオススメ。さまざまな種類の花瓶がありますので、お部屋のイメージに合わせて選んでみてください。


クロッカスやムスカリの球根も、最近は花芽付きで売っています。
コップタイプや鉢状のガラス花瓶に活けて、テーブルや窓際で楽しみましょう。

東樹さん花芽付き球根を水耕栽培で育てるときは、水を入れすぎないように注意を。根が水に浸かっている程度で、傷みやすい球根部分は水に浸からないようにします。水が濁ってきたら交換するようにしましょう。花が枯れたら、花がら摘みをしてお庭に地植えするか、鉢植えにして日向に置きましょう。翌年も花を咲かせてくれることがあります。

オンライン会議の背景にもフレッシュフラワーを!


オンライン会議の背景にフレッシュフラワーがあると、イキイキした雰囲気になります。

実は東樹さんとオンライン会議で打ち合わせをしたときのこと、背景にフレッシュフラワーが飾られていて、とてもよい雰囲気でした。コロナ禍で自然に触れる機会が少なくなった昨今、家の中に花がある暮らしがこんなにも心癒やされるものなのかと、新たな発見でもありました。

東樹さんレッスンを受講する生徒さんからも、「リモートワークで在宅勤務日が増えて、おうち時間を楽しむためにお花を習いたい」「家で過ごす時間を充実させたい」という声を伺います。ふだんは残業続きで花の世話までやっている心の余裕がなかったけれど、在宅勤務で水替えもできるようになったという方もいらっしゃいます。花は心を癒やしてくれる存在。ぜひ毎日の暮らしに取り入れて楽しんでください。


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フラワーデザイナー、インテリアコーディネーター
東樹 麻理子(とうじゅ まりこ)さん

インテリアコーディネーター、フラワーデザイナー。フレッシュフラワー教室 LAVENDEL主宰。大手インテリア専門商社に勤務。インテリアコーディネーターとして個人宅、店舗のコーディネート、インテリアセミナー講師など、多岐にわたる業務に従事。現在は、フリーのインテリアコーディネーターとして主に住宅のインテリアコンサルティングを手掛ける。
LAVENDEL

記事監修:東樹 麻理子

2022年3月9日

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