マンションライフにアロマを取り入れるコツを、アロマテラピーの第一人者 佐々木 薫さんに伺いました!

MAJOR'S Column

2022年10月14日

アロマを暮らしの中に取り入れたい。でもそれほど詳しくないという方も多いと思います。心と身体のリフレッシュとリラックス効果の高いアロマの取り入れ方を、アロマテラピーの第一人者である佐々木 薫さんに教えていただきました。マンションのお部屋別のおすすめアドバイスもあります。ぜひご活用ください。

アロマとハーブの基本


AEAJ 認定アロマテラピー・プロフェッショナル 佐々木 薫さん。
原宿にある、生活の木のルーフトップスタジオでお話を伺いました。

——アロマテラピーについて、知っているようで実はよくわかっていない方も多い気がします。まず香りの基本について教えていただけますか?

佐々木さん香りには、天然の香りと、香水のような合成の香りがあります。香りを楽しむという意味ではどちらも同様に楽しめますよね。
天然の香りには、動物性と植物性の2種類があります。植物の香りを美と健康に役立てるのが、アロマテラピーです。自然の植物の香りには、心と身体に働きかける効果があることがわかっています。


フランス・プロヴァンスのラベンダー畑。

——アロマとハーブはどう違うのですか?

佐々木さん植物の香りの成分を、特別な方法で採りだしたものが精油(エッセンシャルオイル)です。アロマテラピーでは、この精油を利用します。精油の原料となる植物の多くは、ハーブと呼ばれているミントやラベンダーなどの香りの高い香草です。
つまり精油はハーブの一部なのです。精油はハーブそのものの香りより濃縮されていますので、濃厚で香りの質も高いものになります。たとえばバラは、50本の花から1滴の精油しか採れないため、貴重なものとなっています。


フランスプロヴァンス地方で生産されているラベンダー天然100%の精油。
「ラベンダー・フランス産(真正ラベンダー)精油」(写真提供:生活の木)

佐々木さんヨーロッパでは、昔、教会などの人が大勢集まる場所の匂い消しに、床にハーブを敷き詰め、足で踏まれる度に香りが立つようにした習慣があります。ショップでそれを真似したことがありますが、二階までラベンダーの香りが漂ってきました。また、プロヴァンスのラベンダーの産地では、蒸留後に残ったラベンダーの茎を薪ストーブにくべ、香りを楽しんだりするそうです。昔から生活と共に香りが利用されていたのですね。

——アロマを取り入れる場合注意するべきことはありますか?

佐々木さん精油は刺激が強いので、3歳未満の乳幼児には芳香浴以外は行わない、ペットのいる空間では、精油を香らせないなどの注意が必要です。また、間違って精油を飲んだり口に入れたり原液を肌に付けたりすることも危険です。持病がある方、妊娠中・授乳中の方は、使う前に医師に相談してください。注意点を守って安全に楽しんでください。

部屋別おすすめアロマの使い方


【玄関】
その家の顔でもある玄関には、おもてなしの場としてふさわしい香りを選びましょう。
レモンなどがトップノートで香る柑橘系の精油は、万人に受け入れられやすい香りです。
オブジェとしても素敵な素焼きのストーンに垂らしてお客様をお迎えします。
「アロマストーン sumi」(写真提供:生活の木)

——マンションの部屋別におすすめのアロマの使い方を教えていただけますか?

佐々木さん自然の香り同士は他の香りと喧嘩しませんので、基本はお好きな香りを選んでいただくのがいいです。大切なのは「控えめ」に用いること。「あれ? 何だろう? いい香り…」位の方が、魅力的な香りとなります。人間の嗅覚は、15〜30分で慣れて香りを感じなくなってしまいます。だからといって香りを足していくと、お部屋の香りが強くなりすぎます。特にマンションは気密性が高いので、控えめに穏やかな香りが漂っている程度を意識して使ってください。


【リビング】
電気を使わず、キャンドルの熱風だけで風を作って香りを運ぶディフューザー。
明かりを灯して、火のゆらぎを眺めているだけでも心地よいですね。
「アロマディフューザー Lei(レイ)」(写真提供:生活の木)

佐々木さんディフューザーは精油の粒子を細かく広く拡散しますので、リビングなどの広いスペースにおすすめです。ディフューザーの見た目のデザインもお気に入りのものを選べば、より癒やされます。共通して行っていただきたいのは、10~30分ほど拡散したら止めて、部屋の香りを休ませること。連続して使用すると香りが強くなりすぎますのでご注意ください。


【寝室】
精油の微粒子を空気で効率よく拡散するディフューザー「アロモア ウッド」と
ラベンダー調の香りの「ネムリラ ブレンド精油 ラベンダー」。
精油ボトル(生活の木のボトルのみ)を直接取り付けられるのが、手間いらずで便利。
(写真提供:生活の木)

佐々木さん寝室は、就寝時にはお部屋全体に香りを漂わせるよう、早めに準備しておきたいですね。安眠を促進する香りは、ラベンダー、プチグレイン、サンダルウッドなどです。噴霧するタイプのディフューザー以外に、ストーンやサシェに精油を垂らして枕元に置いて、穏やかに香らせても良いです。ディフューザーはお好みで。


溶岩石と真鍮鋳物のアロマディフューザー「鋳銅 溶岩石楕円香器」。
自然の溶岩石もディフューザーとして活用できるのですね。

就寝、仕事、生活シーンに合わせたアロマ活用


寝室の枕に、ピロースプレーをシュッとひとふり。
初心者にも使いやすいブレンドタイプです。
「ネムリラ ピロースプレー ラベンダー」(写真提供:生活の木)

佐々木さん就寝前は、覚醒作用のある強い香りは避けてお使いになるとよいですね。人によって香りの効果は変わります。ご自分が眠りやすい、リラックスできる香りを見つけて使いましょう。初めて枕元に香りを使う場合は、ティッシュやハンカチに垂らして置くだけでも効果があります。


テレワークは、デスクにコードレスのディフューザーを置いて気持ちの切り替えに。
USBタイプの電源で手のひらサイズだから持ち運びも便利。
「ポータブルアロマディフューザー ハニカム」(写真提供:生活の木)

佐々木さんテレワークは、自宅で気持ちを切り替えないといけないので、香りが役立ちます。慣れた香りがあると落ちつくからと、ホテルへお持ちになる方もいらっしゃいます。

マスクスプレーなど、コロナ禍で人気のアロマグッズ


除菌効果のあるマスクスプレーは、もはや必須アイテム。
レモンバームやシトラスミントなどのお好きな香りのマスクスプレーを
マスクの外側にシュッと吹きかけ、よく振ってから装着します。(写真提供:生活の木)
※全ての環境において殺菌、除菌力を保証するものではありません。

佐々木さんコロナ禍によるステイホーム期間が長かったこともあり、アロマへの関心が高まり、マスクケアやハウスケアなどでアロマを取り入れるお客様が増えました。マスクスプレー、ハンドスプレー、ハンドジェル、マヌカハニー、安眠スプレーなどのグッズが人気です。


「シトロネラ ボディースプレー」は、
シトロネラ、ユーカリ・シトリオドラ精油を配合したさわやかな香り。
シトロネラには蚊が嫌がると言われる香気成分が含まれるため、
バルコニーでのガーデニング作業にもおすすめです。

佐々木さん香りを感じるメカニズムは、鼻から入った香りの分子が電気信号に変わって、神経伝達ルートを辿って脳に刺激が伝わります。脳の中で香りをキャッチする場所は、大脳辺縁系という、生命をコントロールする重要な部分。免疫系、ホルモンバランス、自律神経のコントロールを担う部分でもあります。香りを感じてリラックスすることは、ただ「いい香り」だけでなく、心身の健康にも良い効果があります。好きな香りを見つけて、楽しみながらアロマを暮らしの中に取り入れてみてください。


新居のマンションの香り選びは何がいいでしょう? 我が家の香りといえるアロマを見つけたいものですね。

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佐々木 薫さん

AEAJ認定アロマテラピー・プロフェッショナル、ハーブコーディネーター、(株)生活の木 ゼネラルマネージャー、(株)生活の木HerbalLifeCollege主任講師。精油、ハーブの文化、歴史を探ることをライフワークとし、世界数十カ国を訪ね、レポートを続ける。ハーブ・アロマテラピーの研究に携わり、ハーブ製品・ショップ・ハーブガーデンの企画・開発を担当。アロマテラピー、ハーブに関わるカルチャースクール、セミナー、講演会の講師として活動。テレビ、マスコミを通し、ハーブ・アロマテラピーの魅力を普及する。著書に『改訂版 きほんのアロマテラピー』(主婦の友社)など多数。
佐々木 薫公式インスタグラム

記事監修:佐々木薫

※取材協力:生活の木

2022年10月14日

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