カンディハウス大阪ショップによる、家具と観葉植物のコーディネイトアドバイス

MAJOR'S Column

2022年9月14日

新築マンションを購入したら「新居に観葉植物を飾りたい」「グリーンインテリアを取り入れたい」と考える方も多いはず。とはいえインテリアとグリーンのコーディネートはどう考えればいいのでしょう? 北海道・旭川の家具メーカー「カンディハウス」大阪ショップのインテリアコーディネーター木村奈穂子さんに、インテリアに観葉植物を上手に取り入れるコツを伺いました。

ソファーと観葉植物の組み合わせで空間に奥行きを


カンディハウス大阪ショップのインテリアコーディネーター/サブマネージャー
木村奈穂子さんにアドバイスしていただきました。

大阪・本町にあるカンディハウス大阪ショップでは、新居の家具買い替えやインテリアエレメントを含めたご提案をトータルに行っています。大阪ショップのインテリアコーディネーター木村奈穂子さんは、グリーンやアートをスタイリッシュに組み合わせたインテリア提案を数多く手がけています。これまでの事例を紹介いただきました。


細身の直材を生かしたシンプルで直線的な「SESTINA LUX」のソファーの横ラインと、
個性的な多肉植物ユーフォルビア フィフェレネンシスの縦ラインとの組み合わせで
奥行きを感じさせます。
(HA様邸)

木村さん多肉植物の鉢カバーはかなり高さのある大ぶりのものです。鉢を底上げして植物を入れていますので、縦ラインに観葉植物が伸びて空間の高さが強調されています。上下左右に伸びる自由な枝振りが、逆に「SESTINA LUX」ソファーのシンプルで直線的なラインと良いコンビネーションになりました。お客様もとても気に入ってくださいました。カンディハウスはグリーンの専門会社「グリーンコーディネーション フズ」さんと組み、インテリアに最適なグリーン提案を行っています。

一幅の絵のように観葉植物を配置するコツ


廊下から扉を開けると、リビングダイニングの大空間と広いバルコニーが広がるH様邸。

木村さんH様邸には新築マンションのゆったりとした空間を生かしたインテリアをご提案しました。リビングに革張りの「クォード リビング コーナーソファー」と「ワンアーム195」を組み合わせて、トータルで3100mmのソファー幅となっています。観葉植物がお好きなお施主様でしたので、広い空間に大小さまざまな観葉植物を配置し、インテリアに溶け込むようにデザインしました。


テレビボードの観葉植物は個性的な枝振りのものを選びました。
グリーンインテリアが壁面にリズムをつくり出しています。(H様邸)

バルコニーのフィックス窓部分のフレームを生かして、
一幅の絵のように大小3鉢の観葉植物を配置しました。
鉢の色が揃っているので統一感があります。(H様邸)

木村さんバルコニーの中央部分は、廊下からリビングに入った時にちょうど正面に見える場所です。目線に入りやすい場所に植物を配置したことで、部屋の奥行きが感じられます。リビングのフローリングからバルコニーのウッドデッキまで直線でつながるように見えることで、バルコニーがアウトドアリビングのように感じられます。


ベランダの観葉植物の置き方のBefore(写真向かって左)& After(右)。
中央に植物を配置することで、目線が一点に集中できるのがよくわかります。

鏡と植物を活用して玄関の奥行きを演出する方法


玄関の大理石の床に高低差のあるスタンドを置いて観葉植物を配置しました。
手前に下へ伸びるタイプの植物、奥に葉ぶりの豊かな植物を配置することで、奥行きが出ます。
小スペースなので高さのある観葉植物の配置が難しく、
アイアンスタンドを利用して小ぶりな植物で高さを出しました。
(H様邸)

木村さんこちらはH様邸の玄関部分です。自然光がたっぷり入るエントランスは、H様こだわりの空間です。小スペースですがここにもグリーンインテリアを置いて、光と緑による明るい空間を演出しました。


エントランスの一面が鏡張りのため、
光と緑が増幅されてさらに広がりが出て、明るい雰囲気になります。
鏡を上手に使うと、広がりや明るさを演出てきます。

アートとグリーンインテリアの組み合わせ


K様邸リビングの壁面のご提案例。
白い壁面空間をアートやグリーン、小物で彩るご提案を行いました。

木村さんK様邸は、TVボードを探しにご来店されたことがきっかけで、観葉植物や壁面のアートのご相談を受けました。場所によって異なる壁面スペースに応じたご提案をしています。提案を考える時には、天井高やスペースに応じて枝振りの向きなどにも注意しています。グリーンインテリアやアートを計画する時には、そのスペースの写真を撮って飾りたいものを手書きで入れてみると、より具体的にイメージしやすいと思います。ぜひ試してみてください。


大小のサークルベースやキャンドルフォルダーを飾ることで、壁にリズムが生まれました。

木村さん広い壁面スペースには大きな作品や写真を飾る方法もありますが、K様邸にはデンマークのインテリアブランド「MENU」のウォールアイテムのコーディネートをご提案しました。このままでも美しいですが、季節によってサークルベースに花を、キャンドルフォルダーにLEDキャンドルを飾ることで、部屋の印象を自由に変えられます。右端の観葉植物の鉢は、シルバーのウォールアイテムと質感を揃えました。


窓と窓の間の小さな壁面スペースには、
造形作家 森田節子さんのワイヤー作品と観葉植物を組み合わせました。

木村さんこの壁面に絵を飾ると重い印象になるので、小さな遊びを取り入れました。木の実のようなイメージの立体感あるワイヤー作品と、うねる枝振りの観葉植物との組み合わせで、小さなスペースに軽やかなリズムが生まれました。ちょっと楽しい雰囲気が出たと思います。


こちらも窓と窓との間の壁。
大小の観葉植物を1箇所にまとめることで目線を集中させる効果があります。

木村さん観葉植物は1箇所にまとめると目を引きやすいため、コーナーを設けた方が印象に残りやすいです。このコーナーも、廊下からリビングに入ってすぐ正面に位置しているので目線が集中しやすい場所です。背の高い観葉植物は足元が空いてしまうので、背の低い観葉植物をスタンドに置いて、全体に三角形を形作るようにコーディネートしています。
観葉植物の選び方や置き方によって、住まいの質はぐんと上がります。ぜひ積極的にグリーンインテリアを取り入れてください。カンディハウス大阪ショップでは定期的にグリーンやアート作品のイベントを開催しています。お気軽にお立ち寄りください。


家具や空間とのコーディネートで観葉植物を選ぶという視点が役立ちそうです。あなたもグリーンインテリア溢れるお部屋にしてみませんか?

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カンディハウス

家具メーカーとして全国にインテリアショップを展開するカンディハウスは1968年に創業。以来、国内有数の家具産地、北海道・旭川でのものづくりにこだわる。国内外のデザイナーと共に妥協のない製品開発に取り組みながら、北海道の自然と日本の文化に育まれた美意識をデザインとものづくりに生かし、長く愛着を持って使える木製家具にて、ライフ&ワークスタイルを提案している。
カンディハウス大阪ショップ

記事監修:カンディハウス

取材内容は2022年9月14日現在のもので変更になる可能性があります

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