インテリアショップ カンディハウスに聞く、アートとインテリアの素敵な関係

MAJOR'S Column

2023年12月14日

新築マンションを購入したら、お部屋に素敵なアート作品を飾りたいと考えている方も多いのでは?悩みどころは、お部屋のインテリアとアート作品とのコーディネート。東京・青山にある「カンディハウス東京ショップ」のインテリアコーディネーター浅田知実さんに、アート作品をインテリアと合わせる飾り方をアドバイスしていただきました。調和の鍵は、「色」にありました。

モノトーンな墨象画を和のインテリアと合わせて


五月女 寛氏による、作陶の土とジェッソを混ぜ合わせて墨をのせた墨象画(写真中央)。
tosai LUXリビングのロングシートとワンアームソファーは、
脚部に北海道ナラ材の木質を使っており、落ち着いた和の雰囲気が醸し出されています。

——実際にカンディハウスの家具とアート作品をコーディネートした事例から、組み合わせのポイントを教えていただけますか?

カンディハウス 浅田さん画面中央に配している五月女 寛さんの墨象画は、余白が多く墨の濃淡が美しい作品です。日本の畳をコンセプトに開発されたソファー tosai LUXリビングのソファーやオットマンと組み合わせて、モダンでいて落ち着いた、和の雰囲気を感じさせるリビング空間を演出しています。
ソファー生地やクッションは、墨の濃淡の色から配色を合わせています。色使いで作品との一体感が生まれています。


テーブルの陶作品の壺(写真左奥)も、五月女 寛氏によるもの。
墨象画にある丸のモチーフから、
照明やテーブルのスピーカーランプ(Teno)の小物にも丸モチーフを取り入れました。
白い壺も五月女氏の作品(写真右)。さりげなくワンポイントとして組み合わせています。

カンディハウス 浅田さん五月女さんは、墨象画はもちろん、陶芸家として壺などの陶作品を多く発表されています。空間に同じ作家の作品を組み合わせて、世界観を統一するという方法もあります。お気に入りの作家の作品を、こういう形でインテリアと組み合わせるのも楽しいですね。

無機質な空間に、花咲くようなアートを


関西で活躍する岩瀬ゆか氏による、独特の明るい彩りと
アクリル絵具のテクスチャーが美しい作品。
一点物の作品から息づかいを感じてみては?

カンディハウス 浅田さんグレーのアクセントクロスや打ちっ放しのコンクリートの柱が少し無機質な印象の空間に、彩りが繊細で明るい雰囲気の岩瀬ゆかさんの作品を合わせています。
岩瀬さんの作品は、空間の雰囲気をがらりと変える力がある、存在感抜群のアートです。また、この作品にはさまざまな色が使われていますので、家具はダークグレー、クッションの色はパープル〜ライトグレーと、作品から色を引き出してコーディネートしています。


手前のソファーに座ってテレビを見る時間も、少し視点をずらせばアート作品が愉しめる、
そんな空間構成にしました。

筆跡のテクスチャーが面白い作品なので、間近でも作品を見られるように、
ライナス リビング ハイバックチェアーとライナス リビング スツールを置いて
パーソナルスペースを設けました。
読書の合間に、ふと目を上げて作品を鑑賞する。そんな使い方ができます。

色数の多い抽象画は組み合わせ無限大


真鍋 武氏の油彩画。あえてフレームはなしで、ダイナミックな作品の魅力を活かしています

カンディハウス 浅田さん大きい抽象画は、インテリアと合わせるのが難しいと思われるかもしれませんが、実は抽象画の方が自由な組み合わせができて逆に合わせやすいです。真鍋さんの油彩画は、色数が多く、そこから1〜2色取り出して、家具や小物でまとめると一体感が出ます。


トーンが同じ淡いパープルやピンク、ブラウンと、
しばらく眺めるとたくさんの色が含まれていることに気付く作品。
MOLA LUX リビング ワンアームのソファーを「への字」に組み合わせて居心地の良い空間にしています。
クッションや膝掛け、ラグの色を、作品の色と合わせました。

同じく真鍋 武氏の油彩画の連作2点。

2つの作品を背景に、tosai LUX リビング イージーチェアー2脚を組み合わせて。
KOTAN ラウンドローテーブルの天板はリノリウムの黒、
ベース部分やチェアーの脚部をダークグレーで統一。
ダークな色調でまとめた家具が、油彩画の華やかさを引き立てています。

上記と同じ作品と、イージーチェアーをファブリック違いで組み合わせた例。
印象がかなり変わります。
(カンディハウス提供写真)

カンディハウス 浅田さんアート作品は、組み合わせる家具のフレームの材質や色によって印象が変わります。逆に言えば、さまざまなインテリアの可能性が生まれるということ。アート作品とインテリアがうまくコーディネートできれば、さらに心地よい空間づくりができます。

連作アートを飾ると、リズムが生まれる


白木のフレームに入れた岩瀬ゆか氏の連作。
作品を並べて飾ることで、空間にリズムが生まれます。

革張りのWING LUX リビング ソファー200と
奥行が浅めのWING LUX リビング センターテーブル150×34を組み合わせて。

カンディハウス 浅田さんこちらは、連作アートをインテリアと組み合わせた例です。岩瀬さんの絵を主役にして、ソファーやテーブルなどの家具を配置しました。一見すると作品のフレームは黒が似合いそうですが、ソファーの脚部やリビングテーブルを白木で合わせることでアートと調和が取れて統一感が生まれます。
直線的な家具を多く配置しているため、緻密に描かれている作品に自然と視線を集める空間構成になりました。


田鎖幹夫氏の蜜蝋画の3作品を隙間なく合わせて飾りました。
フレームの色は壁と一体化させ、作品だけを際立たせて、空間の華やかさを見せています。
エクリプス リビング 3Pソファーとオットマンの色は、中央の作品と合わせています。

カンディハウス 浅田さん連作は、写真のように並べて飾ってもいいですし、たまには他の部屋に点在させて飾ってもいいですね。自由な楽しみ方ができます。
またアート作品は、お部屋の照明や自然光の入り方によっても見え方が変わってきます。作品に光が反射しすぎるという時は、絵に角度を付けて調整してみてください。


ランプ(写真右)のターコイズ、花器のブルーも、作品の色から合わせました。

カンディハウス 浅田さんアートが欲しいけれどどんな作品が我が家に似合うかわからないという方には、アートを含めたインテリアコーディネートのご相談を承っています。またショップではカンディハウスの家具とアート作品をコーディネートしたライフスタイル空間をご体験いただけます。
アートギャラリーで作品に出会う感覚とは異なる、〝暮らしに取り入れた時を想像しやすい〟インテリアショップで作品選びをしてみてはいかがでしょうか。
新しい作家との出会いがあるかもしれません。ぜひお気軽にお立ち寄りください。


新居のマンションには、暮らしを豊かにするアート作品をインテリアに取り入れたいものですね。アート作品の似合う上質なマンションは、MAJOR7でお選びください。

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カンディハウス

家具メーカーとして全国にインテリアショップを展開するカンディハウスは1968年に創業。以来、国内有数の家具産地、北海道・旭川でのものづくりにこだわる。国内外のデザイナーと共に妥協のない製品開発に取り組みながら、北海道の自然と日本の文化に育まれた美意識をデザインとものづくりに生かし、長く愛着を持って使える木製家具にて、ライフ&ワークスタイルを提案している。
カンディハウス東京ショップ

記事監修:カンディハウス

取材内容は2023年12月14日現在のもので変更になる可能性があります

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