イラスト、グラフィックデザイン、動画と、多彩なクリエイティブジャンルで活躍するクリエイターの児玉千尋さん。3歳のお子さんと夫の3人でお住まいの、4LDKの職住一体マンションライフについて伺いました。コロナ禍によって変化したという、住まいへの考え方についてもお話いただきました。
子どもの保育園を主軸にしたマンション探し
フリーランスのイラストレーター、グラフィックデザイナー、
動画プランナーおよびクリエイティブディレクターとして、
多岐にわたるジャンルで活躍する児玉千尋さんの仕事の数々。
3歳のお子さんの子育てをしながら、フリーランスのクリエイターとしてお仕事する児玉さん。昨年9月に、杉並区にある野村不動産の分譲マンションに引っ越したばかりです。
児玉さん以前同じ杉並区内の1LDKに住んでいたのですが、手狭になって引っ越しました。ただ、娘の通う保育園だけは変えたくなくて、保育園縛りで同区内のマンションを探すことに。
当初4LDKは広すぎるかと思っていたのですが、年明け3月から新型コロナウイルス問題が起こり、4月から保育園は休園、夫もテレワークをするようになって、4LDKの有り難さを痛感するようになりました。
1階のリビングと、地階の仕事部屋。
4LDKの部屋は、専用庭付き1階にLDKと2室、地階に2室あるメゾネットタイプ。以前の持ち主が音楽関係者だったため、地階の部屋は防音仕様になっています。
コロナ禍で本格的にテレワークをするようになってから、夫婦の仕事部屋は、地階の1室。ドライエリア(地階の採光・換気・防湿用空間)に面していて、周囲の音は遮られるのに採光はたっぷり届くという、仕事部屋として最適な環境です。
オン/オフは、毎朝仕事部屋に出勤する気持ちで切り替え
「夫が以前北欧や英国のアンティーク家具の買い付けを仕事にしていて
私も美しいデザインのものが好きなので、
2人共古い家具や小物が大好きなんです」と児玉さん。
仕事部屋のPCとアンティーク家具の組み合わせが素敵ですね。
——自宅でテレワークをする上で、気持ちの切り替えや意識して行っていることはありますか?
児玉さんメゾネットの1階を「生活の場」、地階を「仕事の場」と分けることで、毎朝仕事部屋に出勤する気持ちでメリハリをつけています。夫もこの仕事部屋で机を並べてテレワークをしていて、比較的近い業種なので、わからないことをすぐ質問できるのも良かったですね。
児玉さんのように、コロナ禍によるテレワークの急増で、自分なりのオンとオフの切り替えリズムを設けている方も増えています。
今後も、企業のテレワーク化は加速度的に進んでいく予感がします。そうなると、これからのマンション選びも、テレワーク前提で考えていくようになるのかもしれませんね。
仕事部屋には、デンマークの1960年代のアンティークキャビネット。
書類などはこの中に収めています。
1階のLDKでお子さんと一緒に。
夫に仕事部屋を譲り、リビングでお子さんを見ながら仕事をすることもあるという児玉さん。その逆の場合もあり、時間を決めてどちらかが子どもの面倒をみるのではなく、手が空いている方が子どもを見るように、臨機応変に協力しあっています。また、2人とも仕事で忙しいときには、ベビーシッターさんをお願いすることもあるそうです。
仕事部屋のキャビネットの上に並んでいるお気に入りのアンティークの小物たち。
オーストリア人作家ウォルター・ボッセの陶器や真鍮製の動物オブジェは、
児玉さんが少しずつ集めていきたいという稀少なヴィンテージ品です。
児玉さんこのステイホーム期間中は、夫が子どもと一緒に過ごす時間が増えましたし、私も子どもと一緒にホットケーキや白玉団子を作ったりしていました。家族3人の親子の絆が深まった気がします。
専用庭付き1階住戸のメリットは、緑の憩いと開放感
「初めての庭のある暮らし。無心になれる雑草取りが楽しい」と児玉さん。
季節の花が咲くのも嬉しいですね。
——専用庭付きのお部屋はいかがですか?
児玉さん自粛期間中は子どもを連れて公園に行っても遊具が使えなかったので、専用庭が救いでした。庭で子どもがシャボン玉遊びをしているそばで、私は雑草取り。無心になれる庭仕事をしていると、仕事からも開放されて気持ちがリセットできます。家で過ごさざるを得なかった子どもにとっても、土や緑に親しめるひとときでした。
マンション1階の専用庭付き物件は、マンション選びでも好みの分かれる部分ですが、お子さんだけでなく、大人にとっても緑に癒やされる効果がありますね。
コロナ禍でそれぞれの個室が確保できる4LDKを見直した
地階のもう一部屋は、子ども部屋。
ドライエリアがあるため採光も良く、広々とした明るい雰囲気です。
雑貨店やアンティーク店などの個人商店が多い西荻窪は、ふだん着感覚で気を抜いてブラブラできて、街自体が魅力的で大好きだという児玉さん。
児玉さん家族は車を所有しませんが、マンション近くにあるカーシェアサービスを利用して、かさばる大きな買い物やディズニーランドへ遊びに行くことも。こうした便利なサービスをうまく使い分けながら暮らせることも、都内のマンションライフのメリットですね。
児玉さん4LDKで本当に良かったと思ったのは、休む部屋(1階)と働く部屋(地階)が明確に分かれて使えたことですね。仕事に集中して疲れたら、休む部屋でリラックスできます。いままでのマンション選びは、お洒落な内装で決めることが多かったけれど、間取りや構造という、自分ではなかなか変えられない部分に着目して選ぶことって大切だと思いました。
職住一体で暮らす子育て家族にとっては、4LDKは魅力的な間取りです。またコロナ禍で、専用庭がある1階の暮らしや、テレワークがしやすい間取りにも今後人気が高まるかもしれません。アフターコロナの時代、これからのマンション選びもさまざまな面で変わってくるのではないでしょうか? そんな視点でMAJOR7サイトのマンション情報をチェックしてみてください。
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児玉 千尋さん
1999年にイラストのコンペ「ザ・チョイス」⼊賞。以降、フリーのイラストレーターとして仕事を開始。2001年に個展を、2002年にアートイベントを開催。2010年ごろから、紙媒体の仕事から、アパレルのイラスト、グラフィック、テキスタイルデザインに移⾏。複数の国内ブランドで数々のデザインを⼿がける。
2015年、動画制作のクラウドソーシングサービス「Crevo(クレボ)」に⼊社、クリエイティブアドバイザーとして、案件全体のクリエイティブのコントロールやサポートを⾏う。現在は、フリーランスのイラストレーター、グラフィックデザイナー、ディレクター、プランナーなど、多岐にわたって活躍中。
⇒Driller TOKYO
記事監修:児玉千尋
取材内容は2020年6月30日現在のもので変更になる可能性があります