文京区の閑静な住宅街にあるマンションにお住まいの、フラワースタイリスト斉田綾子さん。3年前にご夫婦で英国から帰国。昨年リノベーションしたばかりのお部屋は、英国と日本のインテリアが上品に融合しています。フラワーアレンジメントのレッスンを開くこともあるという、職住一体のマンションライフについてお話を伺いました。
植物が主役の広いLDKで、アレンジメントレッスンも!
部屋の仕切りを取り払って一室にした、ゆったりとしたリビングダイニングキッチン。
外の公園の景色が見える腰高窓はグリーンコーナーとなっています。
右側の小さなエクステンションテーブルでノートパソコンを開いて、仕事をすることも。
斉田さんは、フラワースタイリストとしてブライダル装花やイベントの装飾を手がけるほか、ご自宅で少人数向けのフラワーアレンジメントレッスンも行っています(※)。部屋にはあちらこちらに観葉植物や季節の花が飾られていて、まるで部屋全体がグリーンハウスのように温かみのある雰囲気です。
※お住まいのマンションの管理規約によって異なります。必ずマンションの管理組合に事前確認してください。
リノベショーン前は和室だった部屋をリビングダイニングと一体化させて、
レッスンや食事会に活用できる大きなダイニングテーブルを置いたコーナー。
斉田さん昨年リノベーションしたばかりなので、インテリアはまだいろいろ考えている途中です。私が自宅で少人数向けのアレンジメントレッスンを行うこともあって、窓からの眺めがいい開放感のある低層マンションを探していました。このマンションは、その点では私の希望にぴったりでした。
斉田さんのアレンジメント作品。
以前の記事でも、ご自宅でレッスンを開催されている食品サンプルアーティストの方の職住一体マンションライフをご紹介しました。自宅レッスンには、広い作業テーブルがあると便利ですね。
⇒食品サンプルアーティスト世古紀子さんの職住一体マンションライフ
60件以上の物件を見て回ったマンション探し
日本のアンティークの食器棚に、お祖母様の時代から使われてきた食器を飾っています。
「棚の中央に掛けているのは、根津神社の月次花御札(つきなみはなみふだ)。
毎月の季節の花が描かれた木製で、家の邪鬼を祓う御札だそうです」
斉田さん私たち夫婦は、3年前にイギリスから帰国したばかりです。帰国後は麹町の賃貸マンションに住んでいましたが、日本でマンションを購入することに決めてからは、新築・中古マンション含め、60件以上の物件を見て1年ほどかけて探しました。
マンション購入にあたっては、大手デベロッパー7社の新築マンションが紹介されている「MAJOR7」サイトを始め、数多くの不動産サイトをネットでチェックしたという斉田さん。夫の通勤に便利で、教室の生徒さんが通いやすい立地という意向もあり、文京区の中古マンションを購入して、3LDKから2LDKにリノベーションすることに決めました。
——購入の決め手は何だったのでしょうか?
斉田さんなんといっても、公園に面した窓からの眺望ですね。それまで住んでいたマンションが17階だったので、次に住むなら高層階ではなくて低層マンションに住みたいと考えていました。私は自宅でレッスンを開くこともあり、窓からの眺めが良いマンションを希望していました。夫は、構造がしっかりしたマンションで駅に近い場所がよくて、二人の希望がすべて叶えられたマンションでした。
——購入決定にあたっては、どちらが決定権を担っていたかたちでしょうか?
斉田さん夫6:私4位の配分でしょうか。夫は外国で育った経験が長いせいか、論理的に考えるタイプ。夫婦とはいえ、お互いに納得するプレゼンテーションが必要です(笑)。これはマンションでもインテリアでも共通しています。先日購入した照明もそうでした。
昨年、南青山のギャルリーワッツの展覧会で購入した作家 飛松弘隆さんの磁器照明。
ひと目で気に入りましたが、後日夫と一緒に再訪。
作家さんに相談しつつ、二人で納得する照明を選んだそうです。
ご夫婦で、ひとつひとつのインテリアを丁寧に選んでいるのがよくわかります。
3LDKのマンションを2LDKへリノベーション
「木の質感を取り入れたいという夫の要望を取り入れて、
梁の部分に木材を使用して間接照明を埋め込んでいただきました」と斉田さん。
全体に、木のぬくもり感のある雰囲気に仕上がっています。
リノベーションは、マンションの管理会社から紹介してもらった設計会社に依頼して、3LDKから2LDKに間取り変更、大好きなグリーンを中心に、オープンスタイルのアイランドキッチンや、英国で使っていたアンティーク家具や日本で購入したアンティーク家具をうまく組み合わせ、斉田家らしいインテリアに仕上がっています。
斉田さん英国では築100年の家を直して住むのがあたりまえなので、リノベーションして自分たちらしく暮らしていくのは馴染みやすかったです。築20年弱のマンションですが、大手デベロッパーのマンションで構造も耐震性もしっかりしている点を、夫が評価しました。
英国で使っていたアンティーク家具を持ち帰ったもの。
人の手から人の手へ、長年引き継がれていく家具ならではの魅力があります。
——お住まいになっていかがですか?
斉田さんこのマンションは管理がしっかりしていて、いつも共用部分をきれいにしていただいています。ゴミ捨ても便利ですしね。それから近所に親友が住んでいることもあって、お互いの家を行き来できる環境も気に入っています。文京区は、落ちついた雰囲気で日本らしい下町っぽさが残っていて、長年外国暮らしだった夫もこの環境を気に入っているようです。年末は、近くのお寺での除夜の鐘に誘っていただきました。まだ引っ越したばかりなのでご挨拶程度ですが、これからマンション内でもご近所さんをつくっていければ嬉しいですね。
夫婦2人の優先順位を決めてマンション選びを
英国らしい雰囲気のかわいい飾り棚。
——最後にこれからマンションを購入している方に向けてアドバイスをいただけますか?
斉田さんあらかじめ自分の優先順位を決めておくこと、自分の足を使ってたくさんのマンションを見にいくこと、でしょうか。私たちの場合は、優先順位が「低層マンション・眺めの良さ・住環境」でした。間取りだけ見ていても立体的にイメージできないので、どんどんモデルルームに出かけて、間取りが頭に描けるようになっていくのも必要だと思います。あとは、購入して住んだら終わりではなく、住んでからその先のライフプランに合わせて、どう部屋を変えていくのかについても考えるとよいと思います。
夫婦で話し合ってマンション購入を決めた斉田さんご夫婦の職住一体型マンションライフ。夫婦でインテリアテイストを揃えるコツは、イメージボードづくりも役立つはずです。
⇒夫婦でインテリアテイストを揃えるコツは、イメージボードづくりでビジュアル化!
MAJOR’S BLOGの記事を参考に、ぜひお気に入りのマンションを見つけてください。
【MAJOR7で、職住一体ライフに便利な東京23区内の物件特集のマンション一覧を見てみよう!】
Photographed by
Hikarui
斉田綾子さん
A’s Flower主宰。東京生まれ。幼少期を4年間、英国ロンドンで過ごす。大学在学中よりフラワーアレンジメントを習い始め、商社勤務後、2001年渡英。英国にてディプロマ取得後、日本に帰国し、東京の花屋勤務/レッスン講師を経験。2003年、再渡英。
独デュッセルドルフに2年、英国ロンドンに12年暮らし、花屋勤務/ホテル装花/ブライダル装花/シュガークラフト学校の非常勤講師/自宅と出張レッスン講師等、幅広い実務経験を積みながら、英国での生活の中で、改めて日常や特別な瞬間を彩る花の力を再認識し、英国式の伝統技術と現代的な発想を学ぶ。ロンドン美大にて、インテリア装飾を学ぶ。2017年より東京在住。フリーランスのフラワースタイリストとして、レッスン開催、ブライダル装花、オーダーメイド作品、イベント装飾作成等を行う。
⇒A’s Flower
新規レッスン等のお問い合わせなども上記HPで受付中!
記事監修:斉田綾子
取材内容は2020年3月9日現在のもので変更になる可能性があります