HIPPOCRAFT GALLERYの植木幹枝さんに聞く!トライバルラグの魅力とコーディネート

MAJOR'S Column

2023年6月20日

ラグは、寒い季節に敷くものと思い込んでいませんか?実はラグはインテリアアイテムとして、春夏も素敵に楽しめます。春夏のラグの選び方や空間作りについて、トライバルラグ(少数部族の絨毯)のセレクションで人気のHIPPOCRAFT GALLERYの植木幹枝さんにお話を伺いました。

世界で一つしかないトライバルラグの魅力


広島のHIPPOCRAFT GALLERYは、絨毯やキリムなどのトライバルラグを中心に、
植木幹枝さんのセンスで選んだ、暮らしまわりの企画展示を行うギャラリーです。

植木さんトライバルラグは、主にイランやアフガニスタンの少数部族の女性達が実際に暮らしの中で使用するために織ったラグです。羊の毛を刈って染め、家事の合間に織る手仕事だから、部族や織り手によって個性や風合いが異なり、一枚一枚が一点ものです。
昔は身の回りで手に入る自然染料で毛を染めていたので素朴な色や風合いが多く、さまざまな文様が代々織り伝えられ、それもまたトライバルラグの魅力の一つです。
HIPPOCRAFT GALLERYでは、イランやアフガニスタンからやって来た手織りのキリムや絨毯、少しですがモロッコのベニワレンラグも。本当に品質のよいものだけを厳選してご紹介しています。

【ラグ】敷物全般を指す。
【絨毯】パイル、毛足のあるもの。
【トライバルラグ(絨毯)】部族によって織られたもの。結び(毛足)と呼ばれるパイルで厚みがあるため、主に大地に敷く敷物や寝具として使われる。
【キリム】経糸横糸で織られた平織り。ゴザのような役割でテント内の間仕切りや生活の中で多様な使われ方をする。


植木さんのリビングを夏仕様のラグに敷き替えた例。
正面のテレビにかけているのは、バルーチ族のキリム。

冬は毛足のある絨毯を使い、春夏はザラッとした質感の平織りのキリムに敷き替えるだけでも、春夏仕様の雰囲気になります。平織りのキリムは、ザラザラした感触が足触りもよくて、心地いいですよ。敷き替える時に、フローリングが見える分量を少し多めに敷くだけでも、涼やかさが演出できます。我が家は年中ラグを敷いていますが、季節の衣替えのように、織りや色の異なるラグに敷き替えて楽しんでいます。


小さいサイズのトライバルラグもあります。

植木さんいきなり大きいサイズのラグをインテリアに取り入れるのがためらわれる場合は、小さいサイズから始めてもいいかもしれませんね。60×90㎝の小さいキリムならば、手ごろな価格で、インテリアの差し色としても使えます。

春夏は、絵画のようにラグを壁に飾る


イラク北東部の小国トルクメニスタンのトライバルラグとグリーンとアンティーク家具。
「代々継承されてきたギュル(菱形の家紋のようなデザイン)を用いたデザインは
何年経っても色褪せることなく、むしろ現代のインテリアにぴったりです」と植木さん。

植木さん春夏は、ラグを壁にかけて飾っても素敵です。絵画のようにラグ全体のデザインを楽しめます。壁にかけて全体を眺めると、一人ひとりの織手によって異なるトライバルラグの個性や美しさもよく見えてきます。秋冬は床に敷いて、春夏は壁にかけて鑑賞するのはいかがですか?お気に入りのものが生活空間にあるだけで、豊かに心地よく過ごせますよ。


100×70㎝のキリム。
壁にかけると、全体のデザインが俯瞰できて新たな発見がありそうですね。

植木さんラグを壁に飾るのは、割と簡単です。HIPPOCRAFT GALLERYでは長い画鋲で壁に直接打ち付けています。壁を傷つけたくない場合は、ピクチャーレールから吊るしたり、ラグを壁にかけたりするためのラグクリップのような市販品もあります。細長いキリムを、床の間にお軸を飾るようにかけてもいいですね。トライバルラグをかけるだけで、真っ白な壁面が素敵な空間になります。

ラグ+家具+植物の組み合わせで完成


トライバルラグは、アンティークの家具や小物との相性が抜群。
敷くだけでインテリアが完成します。

植木さんトライバルラグは、「ラグ+家具+植物」の組み合わせで、インテリアとしてうまく完成します。ポイントは、ラグを少し家具に敷き込んでおくこと。これで一体感が出ます。個人的には、手仕事の個性が豊かなトライバルラグは、同じく人の手に触れて長年使われてきたアンティーク家具との相性が抜群だと感じています。


窓際に椅子とラグを置くだけで、くつろげる空間のゾーニングもできます。

植木さんラグは、踏まれてその家に馴染んでいくもの。我が家では、二人の息子達や犬もいますので、ガンガン使い込んでいます。細心の注意を払って使うのではなく、少々の汚れは気にしないで使い込んでください。お気に入りのものが、毎日の暮らしの中にあることで心豊かになるのですから。
普段のお手入れは、丁寧に掃除機をかけるだけ。お天気のいい日に裏返しにして数時間干す程度(長時間は日焼けしてしまうので注意)のメンテナンスで結構です。汚れが気になる時は、お買い求めになったお店に相談してください。


植物とラグと家具のコーナー。ラグがあるだけで空間がひときわ豊かになります。

大切に引き継いでほしいビンテージラグ


「植木家で使っていた、マシャド産のビンテージキリム。
「当時のオレンジ×ブルーの鮮やかさは、経年変化による褪色で落ち着いた色味になり、
私たちの元で20年以上かけて、ビンテージキリムへ変化していきました」と植木さん。

植木さん子どもが生まれてすぐの頃、私が初めて買ったマシャド産のビンテージキリムは、その当時でもかなり高価な買い物でした。ずっとあこがれていて、いつか手に入れたいと探していて出会ったキリムです。子どもが小さなうちはリビングで使い、他のトライバルラグが増えてきたので、息子達の部屋へ移動して、彼らの成長と共にずっとありました。
この春、長男が独立するタイミングで、このビンテージキリムを持たせました。彼の新居で、どんなふうに使ってくれるのかもすごく楽しみです。いつか彼が結婚しても、代々使ってくれるといいなと思っています。


長く愛用されてきたキリムは、この春独立する息子さんと共に巣立っていきました。

植木さん家族の成長のそばでずっと寄り添ってくれていたラグが、独立や世代交代のタイミングで次の代へ引き継がれていけるなんて、こんなに嬉しいことはありません。「HIPPOCRAFT GALLERY」で扱っているラグは、二度と手に入らない一点もの。年代を重ねても魅力が色褪せることがなく、大切に引き継いでほしいものばかりです。長くいい物を使い続けることの大切さや豊かな暮らし心地を、トライバルラグから感じていただければと思います。


新居へ引っ越した記念に、トライバルラグやキリムを迎えるのもいいですね。本当によい物と暮らす喜びを、新生活から始めてみませんか?そして長く暮らせるよいマンション選びはMAJOR7からどうぞ。

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HIPPOCRAFT GALLERY 植木 幹枝さん

2018年より広島県廿日市市で絨毯やキリムなどのトライバルラグを扱う自宅ギャラリー「HIPPOCRAFT GALLERY」を営む。
「もう少し豊かにもう少し美しく暮らしたい」をコンセプトに、近年はトライバルラグにとどまらず自身の心を動かしたお気に入りのアイテムを紹介する空間に。

Instagram: HIPPOCRAFT GALLERY

記事監修:植木 幹枝

※紹介したトライバルラグなどは、すべて1点もののため、すでに売り切れている場合もあります

取材内容は2023年6月20日現在のもので変更になる可能性があります

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