ライフオーガナイザー®のかみて理恵子さんに教わる、キッチンの可動域

MAJOR'S Column

2021年11月4日

マンション選びで特に気になるのが、毎日使うキッチン。自分の行動の癖や思考パターンにあった配置や間取り選びの考え方について、ライフオーガナイザー®のかみて理恵子さんがアドバイスします。使いやすいキッチンのヒントは、人とモノの可動域を考えることにあります。

「引っ越し前に収納用品を買わない!」は鉄則


個人のお宅から企業のオーガナイズサポートまでを行う、
ライフオーガナイザー®のかみて理恵子さん。
「その空間を使う人が、使いやすく戻しやすいしくみづくり」を、
お客様と一緒に考えて提案します。

モデルルームで素敵なキッチンを見ると気持ちが上がります。食の中心であるキッチンが使いやすいかどうかで、マンション選びも変わってきそうです。使いやすいキッチンとは、どんなものなのでしょうか?

かみてさん新しいマンションへ引っ越したら、キッチンは最初に整えたい場所ですよね。でも、今までのキッチンでの動き方に慣れているからと、以前の置き方やレイアウト通りにするのではなく、一から新しいキッチンでの動きを考える方が、長い目でみてストレスなく動けます。引っ越しは、気付かなかった無駄な動きを見直す、よいきっかけにもなります。


たとえばカトラリーを入れる引き出しの仕分け用収納トレーも
「きちんと収めたいキッチンツールのサイズと引き出しのサイズ、
そして引き出しの可動域を考えてから選びましょう」と、かみてさん。

かみてさんキッチンは細々したモノが多いので収納が大変な場所ですが、「引き出しにタテに入れていたキッチンツールが、新しい引き出しでは入らない!」となっても、違う収納方法があります。「今までと同じようには入らないものだ」と考えて、一からレイアウトやモノの置き場は考え直したりすることも大切です。
それから引っ越し前に台所の収納用品を購入する方も多いのですが、「引っ越し前に収納用品を買わない!」ことをお願いしたいです。きちんとサイズを測らずに、なんかよさそうって適当に買っちゃう方も実は多いのです(笑)。収納用品を買うのは、最後に回して大丈夫。まずは、ちゃんと測って計画です。

人の動き、引き出しの幅、キッチンの可動域を考える


かみてさんの自宅キッチンは、コの字の独立型。
冷蔵庫から食材を取り出して、シンクで洗い、作業台で下準備し、コンロで調理して、
食器棚から食器を取り出す。流れるように一連の調理作業ができます。
すべての場所に手が届くのがよいですね。

かみてさんうちのキッチンは通路幅90㎝なので、2人同時に作業するのは難しい。でもわが家は、私一人でキッチンを使うことが多いので、このかたちを使いやすく工夫しています。ご家庭によって、1人で使うキッチン、お子さんも夫婦も同時に使う家族のキッチン、さまざまな使い方があると思いますので、それぞれの使い勝手で、動きやすい可動域のあるキッチンを選ぶとよいと思います。


「数字を知ることで、見えてくることがあります」と、かみてさん。
仕事柄、常にメジャーを手に持ってさまざまな場所を測り、可動域を考えているそう。
マンション選びでも、この習慣を真似したいですね。

食器棚は、入居時にシステム家具をオーダーして、壁面ぴったりに収まっています。
引き出しを開けば、食器は一目瞭然。手前から奥まで、取り出しやすくなっています。

かみてさんこれが開き戸の食器棚だと、手前と奥に食器を置くことになり、奥の食器は取り出しにくいために使わなくなることも。引き出し式の食器収納は、何が入っているかざっと見渡せるのでオススメです。


引き出しは、たいてい1/3程度しか開けないので、手前によく使うモノを置くのが正解。
引き出しを開くと残り60㎝の通路幅が、調理する人の可動域になります。
家具や家電を配置するときには、常に人の可動域が確保されているかどうか意識すると、
動きやすいキッチンになるそうです。

冷蔵庫、レンジ、家電の扉の向きに注意


シンク横の冷蔵庫は、左開きタイプ。
左手で扉を開け、右手でモノを取り出すという、ワンアクションで動作が済みます。
こうした小さな効率化の積み重ねが、動きやすいキッチンにつながります。

かみてさんキッチンのタイプに合わせて、冷蔵庫やオーブンレンジなどの家電の置き方や扉の開き方をよく考えてみてください。うちのキッチンはコの字型で、冷蔵庫を置く位置はここしかないので、冷蔵庫は断然左開きタイプ。これが右開きタイプだったら、右側へ回って開けるというアクションが増えて、毎日冷蔵庫を使う度に小さなストレスが溜まってしまいます。


コの字型キッチンの角に置いたオーブンレンジ。
以前は向かって左側の壁に沿って置いていましたが、手前の作業スペースが狭くなるのと、
扉の開閉動作がワンアクション増えることに気付いて、位置を変更しました。

オーブンレンジを置く向きを変えたことで、シンク横の作業スペースも広くなり、
左手で扉を開けて、右手でモノを入れやすくなりました。

かみてさんトースターや電子レンジ、オーブンレンジなどの調理家電も同様です。
電子レンジは、左横開きのものが多く、置く位置によっては使い勝手が悪くなることも。オーブンレンジは縦開きのものが多いので、ドアを開閉する可動域に注意して、置く場所を考えてください。冷蔵庫や調理家電は長く使うものなので、引っ越しのタイミングで、新居に合わせたタイプに買い替えるのもひとつの方法ですね。

具体的に何をどう置いてどんな動きをするのか計画する


食器棚の中に、ゴミ箱を置くスペースも組み込まれています。
24時間ごみ出し可能のマンションでも、生ごみや分別ごみを一旦置く場所は必要です。
「ゴミ箱を置く場合は、蓋の可動域もよく考えて」と、かみてさん。

かみてさん新築マンションを買うときは、内覧のときなどに、きちんとキッチンのサイズを測って、具体的に何をどう置くか、扉の向きや可動域はどのくらいか、どんなレイアウトなら効率的なのか、しっかりと最初に計画しておきます。住んでからも、自分の癖や動きに合っているか、いつもチェックする習慣をつけて、どんどんバージョンアップしてください。自分の行動の癖や思考のパターンに合ったキッチン環境を育んでいけるとよいですね。


最近の新築マンションのキッチン設備は、どんどん進化しています。胸ときめく新しいキッチンを見つけるには、モデルルームをチェックするのが一番。ぜひMAJOR7のマンションにお出かけください。

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ライフオーガナイザー® かみて理恵子さん

(株)収めるしくみ研究所 代表。アパレルパターンナーやIT系コールセンター、プロセスプランニングなどの仕事に25年従事。マネージャー職を歴任し、社長賞受賞、部門業務効率30%削減達成後、次の人生を考えて退職。次のステップを模索中に思考と空間の整理「ライフオーガナイズ」に出会う。片づけの楽しさを知り、2012年夏より 片づけのプロに。
「第二の人生は50歳から準備」をモットーに、自分らしくウェルビーイングに生きるための空間づくりに貢献できるよう、活動中。プライベートは夫と都心でコンパクトライフを実践中。趣味は、歌舞伎文楽鑑賞、着物、一人旅、ダーニング。
収めるしくみ研究所

記事監修:かみて理恵子

2021年11月4日

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