子育てが終わり船橋から飯田橋へ住み替え、Sさんご夫婦のマンション選び3つのポイント

MAJOR'S Column

2018年5月24日

子育てを終えた大人世代のご夫婦が、それまで住んでいたファミリータイプのマンションから、アクセスの良い都内のマンションへ住み替えて、職住近接ライフを満喫しているケースが増えています。今回は、船橋から飯田橋のマンションへ住み替えたSさん夫婦の事例をご紹介します。

10年前に船橋から飯田橋のマンションへ住み替え


ピアノ講師やジャズピアニストとして活躍されているSさん(奥様)にお話を伺いました。

Sさんご夫婦は、10年前に千葉県船橋市の大規模マンションから、東京都新宿区の小規模マンションへ住み替えされました。現在は飯田橋駅から徒歩6分の瀟洒なマンションに、ご主人(67歳)と奥様(62歳)の2人暮らしです。今回は、奥様にお話を伺いました。

——マンションを住み替えようと思ったきっかけは何ですか?

Sさん「船橋のマンションが古くなってきたことと、私の両親の遺産が入ったことがきっかけですね。実家の沿線に住んでいた理由もなくなり、娘は一人暮らしで家を出ていますが、夫はまだ都内の会社で働いています。これを機に、夫の通勤に便利な都内へ引っ越そうということになりました。結果的に、夫の通勤時間は短縮できましたし、私も行動範囲がぐんと広がりました」

夫婦2人のマンション選びでこだわった3つのポイント

Sさんご夫婦が、マンション選びでこだわったポイントは以下の3つでした。

①防災面(耐震性の優れた構造、低層階を希望)

②3LDK(夫と妻の部屋+ピアノ部屋確保のため)

③駅からの近さ(徒歩6分程度を希望)

Sさん「夫婦2人で共通していた条件は、耐震性の優れたマンションで低層階という防災面です。
東日本大震災のときには既に飯田橋のいまの住まいに引っ越してきていて、1人でマンションにいましたが、何も被害がなくて、やっぱり耐震がしっかりしているなと思いました。夫は、当時の勤務先の大手町から歩いて帰ってきました。これが船橋に住んでいる頃だったら、夫は帰ってくることもできなかったでしょうね」


マンションは、JR・地下鉄5路線が乗り入れる飯田橋駅から徒歩6分。
江戸の風情が残る神楽坂に近く、スーパーや病院もあります。

奥様が中学時代に九段北にある白百合学園に通っていたことから、土地勘がある市ヶ谷・飯田橋エリアでマンション探しを開始。市ヶ谷の大規模マンションの抽選に外れた後、こちらのマンション購入を決定されました。

Sさん「主人が建築関係勤務ということもあり、信頼できる大手デベロッパー物件の新築マンションを探しました。市ヶ谷のマンションは以前と同じ広さの78平米だったのですが、飯田橋は少し狭くなって72平米に。3部屋欲しかったので、最低70平米は欲しかったんです。でも、もしこのマンションの抽選に落ちていても、やはりこの近辺で探していたと思いますね」

78平米から72平米へ、断捨離をうまく乗り切る方法


以前住んでいた船橋のマンションと、
現在お住まいの飯田橋のマンションの間取り図。

——引っ越しにあたって、相当お荷物を減らしましたか?

Sさん「大変でしたけど、引っ越しが良い断捨離の機会になりましたね。タンスとグランドピアノは処分しましたが、家具はほとんどそのまま使っています。どうしても残したい夫の仕事の資料や漫画コレクション、娘の思い出の品物などは、レンタル倉庫に保管しました」


リビングの一部を防音室に設計変更して、念願の防音ピアノ室へ。
音を気にしないでいつでも弾けるようになりました。

2年着なかった洋服は捨てるなど、確固としたルールで身のまわりのモノを管理するSさん。一方で家族の思い出の品は倉庫に残し、ご自身でうまくモノの取捨選択が出来ていたのが住み替え成功の要因でした。住み替えで見習いたいポイントですね。

来日ミュージシャンのライブを楽しみ、徒歩圏内で自分も演奏!豊かな職住近接ライフ


飯田橋・神楽坂には、大人が楽しめるライブハウスや飲食店が揃っています。
引っ越し以来行きつけになった、お気に入りの日本酒のお店も近くにあるそうですよ。

Sさんは、マンションからすぐの神楽坂のライブハウスで演奏したり、都内で開催される来日ミュージシャンの演奏を聴きに行ったり、ご夫婦で歌舞伎観劇に出かけるなど、音楽面でも趣味の面でも行動範囲が広がったとおっしゃいます。

Sさん「青山ブルーノートや丸の内コットンクラブ、どこも近いので良いライブを聴く機会が増えました。船橋の頃だと、なかなかこう頻繁には出かけなかったと思います。都内のどこへ行っても電車やタクシーで帰れますしね。歳をとるに連れて行動範囲が狭くなると言いますが、都内へ引っ越したことで行動範囲がとても広がりました」

以前の記事でご近所友達とのおつきあいや大人の神楽坂ライフを堪能しているご夫婦を紹介しましたが、住み替えを成功させる秘訣は、地元の交流や街の魅力の影響も大きいようです。

Sさんは、マンション管理組合の理事を担当。理事として町会とおつきあいする内に、ご近所さんや企業の方々と知り合うようになりました。

Sさん「町会でうちのマンションのことを言うと『それ、僕の土地を売ったんだよ』という80代の方がいたり(笑)。代々住んでいる土地オーナーの方が多いので、昔のよもやま話を聞くのが楽しいですね。神社、近隣の企業、老舗酒屋さん、消防署の方など、町会を通じて幅広い分野と年代の方々と知り合いになりました」

町会を通して地元の輪に入ると、飯田橋・神楽坂界隈は、昔からのお祭りがあり町会活動が活発で、実は下町人情のある地域だということがわかったとSさんは言います。地元の交流の輪を広げているSさん、ステキですね。

大人世代の住み替えは、断捨離の体力と老後まで視野に入れて


オーダーメイドした熊田木材工芸の花梨の木の花台をリビングに。
季節毎に、書や絵、花や緑を飾って、モダンな床の間のように活用されています。

——船橋のマンションと飯田橋のマンションを比べていかがですか?

Sさん「新しいマンションは耐震性も優れていてセキュリティも向上しています。ただ、どちらも良い時期に良い経験が出来たと思います。船橋のマンションは子育てファミリーが多く、バスで5分の駅前には何でもあって、子育て時期に住むにはとても良かった。ただ、老後はバスで駅前へ行くことさえ億劫になるかもしれません。住み替えで駅徒歩6分にこだわったのも、老後の暮らしを見越してのことです」

——最後にマンション住み替えを検討中の大人世代へ向けてアドバイスをいただけますか?

Sさん「住み替えるなら、体力のある60歳前がベストだと思います。長年たまったモノを断捨離するのは容易なことではありません。私も当時50代だったから出来たと思います。
それと、いまは若くて元気でも、老後を視野に入れてマンション選びをすること。防災面での配慮や、病院が近くて駅から近い場所を選んでおくことが私は重要だと思います」


老後のセカンドライフも見据えたマンションの住み替えで、仕事や趣味も充実してイキイキと暮らすSさんご夫婦。
MAJOR’S BLOGには、他に一戸建てからマンションへ住み替えた事例もあります。
大人世代の皆さんの住み替えの参考になさってください。

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取材内容は2018年5月24日現在のもので変更になる可能性があります

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