快眠を誘うためのアロマの使い方 生活の木 佐々木 薫さん

MAJOR'S Column

2026年10月20日

「寝つきが悪い」「すぐ目覚めてしまう」など、睡眠に悩みを抱えている方も少なくありません。快眠を誘うアロマの種類や使い方について、アロマテラピーの第一人者でありAEAJ認定アロマテラピー・プロフェッショナルである株式会社生活の木の佐々木薫さんにお話を伺いました。マンションライフにアロマを取り入れるコツや取り扱いについてもご紹介します。

●快眠のためのアロマ選びは、好みを大切に


原宿にある生活の木オフィスで、佐々木薫さんにお話を伺いました。

——快眠や安眠に効果のあるアロマを教えていただけますか?

佐々木さん 鎮静作用があるのは、ラベンダー、オレンジスイート、ベルガモットなどの香りです。ある研究では、ベルガモットの香りが入眠を早めたというマウスでの実験結果が発表されています。ただ、アロマは薬ではありません。また、その人の好みの香りでなければ、逆効果になることもあります。アロマの作用を参考にしながら、ご自分に合った香りを選んでいただくのがよいと思います。


リラックス感をもたらす「ラベンダー・フランス産(真正ラベンダー)」、
スパイシーな香りの「マジョラム」(生活の木)。

佐々木さん 柑橘系以外では、ハーブ系で鎮静作用のあるマジョラムも、穏やかな香りで睡眠をサポートしてくれます。
少し強い香りになりますが、瞑想するためのお香の原料にも使われるオリエンタル系のサンダルウッド(白檀)やフランキンセンス(乳香)は、深い鎮静を促してくれます。

●生活リズムを調整して「早く寝たい気分」を誘導する

オイルディフューザー「アロモアウッド」(生活の木)。
エッセンシャルオイルのボトルをセットすると、香りの微粒子を拡散させてくれます。
タイマーがあるので、眠る前に寝室を香りで満たしておくことができます。

——マンションの寝室にアロマを取り入れるにはどうすればいいですか?

佐々木さん 就寝時間の30分前にディフューザーを短時間使用し、寝室に香りが漂うようにして、就寝時には停止します。香りを強くしすぎると、刺激が強すぎて興奮を招き逆効果となります。寝室で使用する香りは、少量にとどめてください。

「ネムリラ×リラックマ Hinokiアロマキャップセット シトラス」(生活の木)。
エッセンシャルオイルの瓶のキャップを、ヒノキ製のアロマキャップに付け替え、
瓶を傾けてアロマキャップに香りを移します。

佐々木さん ディフューザーは静音設計になっていますが、寝付く前に機械音が気になるようでしたら、ヒノキ製のアロマキャップやアロマストーンに香りを移して使ってみてください。入眠時だけでなく、たとえば夜中に目覚めてしまってなかなか寝付けないような場合は、アロマストーンに少量の香りをつけて心を落ち着かせてみてください。アロマと併せて、脳を空っぽにするための軽いストレッチをしてみるのもおすすめです。

眠る前に枕に香りをスプレーする「ネムリラ ピロースプレー ラベンダー」(生活の木)。

佐々木さん せっかくアロマで寝室環境を整えても、ベッドでスマホを見てしまっては台無しです。温かいハーブティーで心を落ち着かせたり、シャワーだけで済ませず湯船に浸かって深部体温を上げたりするなど、心地よい入眠準備を整えて「早く寝たい!」と思う生活リズムをつくるようにしましょう。

→生活の木 お風呂と睡眠特集

●ブレンド精油を活用してアロマ体験を広げる


日本各地の素材の香りを表現した、ご当地アロマブレンド精油シリーズ。
写真向かって左から、「よかみず(九州)」、「フラヌイブレンド(北海道)」、
「瀬戸の風(中国・四国)」(生活の木)。

佐々木さん 先ほど鎮静作用のあるエッセンシャルオイルを単体でご紹介しましたが、いくつかの香りをブレンドしたものもありますので、お好きなアロマブレンドを探してみてもいいと思います。
たとえば「よかみず(九州)」は、火山や湧水、温泉で育まれる、九州に脈々と流れる水のイメージを香りで表現したもの。かみふらの産ラベンダーやベルガモットを使った「フラヌイブレンド(北海道)」。レモン、かぼす、ゆずを使った瀬戸内海を渡る潮風のようなさわやかな「瀬戸の風(中国・四国)」。時間の経過に伴って香りが変化していくように調合されていますので、アロマの世界をさらに広げてくれると思います。

→生活の木 ご当地アロマシリーズ

●エッセンシャルオイルの管理方法と注意点


マンションのバルコニーで、ハーブを育てるのも気持ちよさそうです。
※バルコニーでのガーデニングは、お住まいのマンションの管理規約や使用細則に従ってください。

——マンションでアロマを取り扱う際の注意点やアドバイスをいただけますか?

佐々木さん エッセンシャルオイルには、使用期限があります。種類ごとに使用期限は異なりますが、だいたい開封後1年ほどです。柑橘系は3〜6ヶ月と少し短めです。使用期限を経過すると、香りが低下するだけでなく、酸化して不快な香りになる可能性もあります。保有しているエッセンシャルオイルの使用期限に注意してください。
またエッセンシャルオイルの使い方でよくある誤解ですが、「使う量が多いほど良い」わけではありません。少量を使用するようにしてください。気密性の高いマンションの寝室は、少量でも豊かに香ります。寝室の広さにもよりますので、最初は少量でスタートして時間の経過と共に、寝室の香りがどのように変わっていくか試すようにしてください。


寝室だけでなく、さまざまなシーンで香りを取り入れて、
豊かなマンションライフを過ごしたいものです。

佐々木さん エッセンシャルオイルの使用後は、瓶の口を拭いて清潔に保ち、必ず立てて保管します。開封後の保管は、直射日光や高温多湿の場所を避けてください。冷蔵庫に保管するのもおすすめです。また、必ず小さいお子さんやペットの手の届かない場所に保管してください。
ディフューザーなどのツールも、いつも清潔に保ちます。アロマストーンは、使い込んで変色してきたら交換時です。取り扱いに注意して、アロマを取り入れた寝室環境づくりをお楽しみください。


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佐々木 薫さん

AEAJ認定アロマテラピー・プロフェッショナル、ハーブコーディネーター、(株)生活の木 参与。精油、ハーブの文化、歴史を探ることをライフワークとし、世界数十カ国を訪ね、レポートを続ける。ハーブ・アロマテラピーの研究に携わり、ハーブ製品・ショップ・ハーブガーデンの企画・開発を担当。アロマテラピー、ハーブに関わるカルチャースクール、セミナー、講演会の講師として活動。テレビ、マスコミ、SNSを通し、ハーブ・アロマテラピーの魅力を普及する。著書に『最新4訂版 アロマテラピー図鑑』(主婦の友社)など多数。
→佐々木 薫 公式インスタグラム
→生活の木

記事監修:佐々木 薫
取材協力:株式会社生活の木

取材内容は2026年10月20日現在のもので変更になる可能性があります。

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