マンションブロガー・のらえもんさんに聞く!「本当に役立つ」新築マンション購入術

MAJOR'S Column

2017年9月26日

今回は、マンションブロガー・のらえもんさんに、「本当に役立つ」マンション購入術をお伺いしました。ご自身も湾岸タワーマンションに住むのらえもんさんは、消費者目線のアドバイスが大人気です!

マンション購入は人生の一大イベント、購入後の選択肢から逆算することが大切


どこに住み、どのマンションを選ぶかは、人生の一大事です。

ブロガー・のらえもんさんは、「マンション購入を真剣に考えるブログ」で湾岸周辺地区のマンション購入に役立つ情報を、2012年から現在に至るまで発信されています。これまでに無料で受け付けたマンション購入や売却相談は、すでに延べ500件を超えるほどだとか。

——マンション購入に関しては、みなさん購入か賃貸かという根本的な問題で悩まれるようです。のらえもんさんのご意見はいかがですか?

のらえもんさんどこに重きを置くかというのは、人によって異なります。私の場合は、マンション購入後の選択肢の豊富さから逆算しました。人生の転機である結婚・出産・子育て・子どもの進学・転勤の可能性・親の病気や介護といった出来事が発生しても、流動性の高い地域の分譲マンションなら売却や賃貸に出しやすく、その後の選択肢が豊富です。
またマンションは購入した時点から、築年数が経過するとともに物件価格が下がっていくのが普通です。資産性を第一に考えるなら、いつ売却しても手元にお金が残るよう、「住宅ローン残債が減るスピードよりも、物件価格の目減りが遅くなりそうな物件を買うこと」を購入条件に加えておくことです。もちろん資産性ではなく親との近居や通勤時間短縮、専有部の広さを第一にお考えの方もいらっしゃるでしょう。マンション購入は人生の一大イベントですので、あらゆる可能性を考えておくと良いと思います。

⇒役立ちポイント: ローン残債が減るスピードよりも、物件価格の目減りが遅い物件を買う

のらえもんさんは、上記ルールに則って考えると、「これから人口が増えていくエリア・大規模マンション・タイミング」の3つのポイントが重要と言います。

①これから人口が増えていくエリアなら需要が多く資産価値が維持されやすい。

②大規模マンションならば方角や部屋タイプのバリエーションが豊富で、物件の規模自体がその後の中古需要を産み出すため、中古になっても売りやすい。

③再開発エリアでも、計画の最初と最後では販売価格が違ってくるので購入タイミングを考える。

マンション購入の優先順位は、内部要因と外部要因に分けて整理する

【外部要因】
マンションの立地に関する項目
□駅からの距離
□沿線
□街の雰囲気
□教育環境   など
【内部要因】
マンションそのものに関する項目
□日当たり
□間取り
□設備
□施設  など

——いまやマンション購入のための情報が溢れすぎて、何をポイントに決めればいいのかわからないという声もよく聞きます。

のらえもんさん私はマンションを選ぶ際に「内部要因」と「外部要因」に分けて、自分なりの優先順位をつけることをおすすめしています。
私の優先順位は、「内部要因」は眺望と間取り、「外部要因」は人口増加が見込めるエリアでした。子どもの頃に育った分譲マンションは、電線や同じようなマンションばかりの景色だったので、眺望が良い・電線が見えない・カーテンを閉めなくてもいい住まいというのが希望でした。「外部要因」の人口増加が見込めるエリアは、住み始めはそれほど便利でなくても、次第に便利に魅力的になっていく可能性を秘めています。私の場合は、湾岸エリアのタワーマンションがこの優先順位にぴったりでした。

⇒役立ちポイント:「優先順位」+「本当の幸せ」の2つの車輪で進める

のらえもんさんは、「優先順位」と「本当の幸せ」の2つがポイントだと言います。「優先順位」は人それぞれ。高層階より低層階が住みやすい人もいれば、最初から完成した便利な街を好む人もいます。絶対に外せない項目を書きだすと良さそうです。そして一番大切なのは、夫婦や家族にとってその優先順位が「本当に幸せ」なのかどうかということ。この2つの車輪がうまくまわることが重要です。

モデルルームでチェックすること・疑問解決


ワクワク夢ふくらむ、新築マンションのモデルルーム。

——モデルルームではどんな点に注意すれば良いのでしょうか?

のらえもんさんモデルルームは、そのマンションの魅力を最大限にアピールするプレゼンテーションの場です。ワクワクする気持ちはわかりますが、まず何が標準仕様で何がオプションなのかを確認してください。一般的には、モデルルームと同じ間取りの部屋を購入することの方が少ないと思います。自分が欲しい部屋タイプにもついている標準仕様のものをしっかりとメモしておきましょう。私は、どうしても最初に付けておいた方が良いオプションだけを選ぶようにおすすめしています。天井ダウンライト、ビルトイン食洗機、ピクチャーレール、コンセント増設、引き戸への変更などは、後付けよりも入居前に付けておいた方が、コストパフォーマンスの点でも見栄えの点でもオススメです。

⇒役立ちポイント:モデルルームは標準仕様とオプションを確認
⇒役立ちポイント:オプションは、入居前に付けておいた方がいいものを優先

これから発展する「伸びしろ」のあるエリアを選ぶ


これから発展していく街を見つけるのも、
エリア選びのひとつの方法。

——これから住む街を考える方に向けて、エリア選びについてアドバイスいただけますか?

のらえもんさん湾岸エリアは数年前から建設ラッシュでして、タワーマンションに住みはじめた頃も、いまもなお、あちこちの現場でクレーンが忙しく動いています。そうした湾岸エリアの発展をリアルタイムに感じてきました。これからエリア選びを考える人は、発展していく「伸びしろ」のあるエリアで検討されると良いと思います。販売価格も手が届きやすく、再開発によって住環境が整備されていきます。いまなら、王子や赤羽のある城北エリアや、両国や錦糸町、森下、清澄白河といった城東エリアが期待できますね。人口が増えてこれから成長していく街には、保育園や幼稚園、学習塾が増えていきますから、そこを見るとわかりやすい(笑)。街の成長と自分たち家族の成長がリンクしていくって良いですよ。「ここが自分の街だ」って感じがします。
人生は一度しかない冒険です。一歩前に進む人生を選んで、少しでも自分の理想に近いマンションを手に入れてください。きっと見つかるはずです。

『専門家は絶対に教えてくれない! 本当に役立つマンション購入術』(2015年、廣済堂出版)
のらえもんさんのブログをベースに、マンション購入全般に役立つ知識を集めた、マンション購入初心者にオススメの一冊です。消費者目線で書かれた指南書として好評。


のらえもんさんのアドバイスは、マンション購入の大先輩から話を聞いているという雰囲気でした。のらえもんさんご自身が湾岸タワーマンションを選んだ理由や住みごこちについては、「聞かせて!人気の街の住みごこち」で詳しくご紹介していますので、そちらの記事も併せてお読みください。

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マンションブロガー のらえもんさん

湾岸タワーマンション在住中のネット妖精、住宅ブロガー。震災後の湾岸タワーマンションへの風評被害をきっかけに、東京湾岸地区を中心とした不動産総合ブログ「マンション購入を真剣に考えるブログ」を2012年1月から運営中。ブログをはじめ、他サイトへの寄稿多数。無料で受け付けたマンション購入や売却相談は、延べ500を超える。2017年3月、消費者のための住宅購入応援活動「住まいスタジアム」をプロデュース。著書『本当に役立つマンション購入術』(廣済堂新書、2015年)、監修『住んでみなければ絶対にわからないタワーマンションほんとの話』(三交社、2017年)など。

⇒マンション購入を真剣に考えるブログ

⇒住まいスタジアム

記事監修:のらえもん

取材内容は2017年9月26日現在のもので変更になる可能性があります

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