約90分で完成するワインの木箱のサイドワゴン作り ホームステージングの専門家 森山由佳さん

MAJOR'S Column

2024年4月16日

お子様と一緒に、新居のマンションで使う小さな家具をDIYしてみませんか?家族の思い出にもなりますし、何より自分たちの手で家具を作る楽しみが味わえます。今回は、マンションの部屋を魅力的にデコレーションするホームステージングの専門家、ルームディレクターの森山由佳さんに、ワインの木箱を活用したサイドワゴンの作り方を教えていただきました。なんと所要時間約90分という簡単DIY!ぜひお試しください。

●ワイン木箱のサイドワゴンDIY 用意する材料


今回は、同じサイズのワイン木箱2箱を利用して、2段のサイドワゴンをDIYします。

森山さんワインの木箱は輸送用に頑丈にできているので、これを2箱使って2段のサイドワゴンを作ります。ワインの木箱は、ワインショップでも購入できますし、最近ではAmazonなどのオンラインショップやフリマサイトでも木箱単体を販売しています。木箱には、ワイン6本用・12本用などのサイズ別、産地によるデザインの違いなど、さまざまな種類がありますので、まず気に入った木箱を入手するところから始めるとよいですね。

【用意する材料】

□ワインの木箱2箱
□連結用の木板4枚(長さ182cm×幅6cm×厚み1.2cmの板を、長さ45.5cmに4分割)
□キャスター4個
□キャスター用ねじ釘16本
□連結用細釘16本
□水性ニス(透明)
□水性塗料(好きな色)
□水性塗料用ステンレス皿
□刷毛2本
□木工用ボンド
□木製トンカチ
□電動ドリル(ねじ回し、キリ)
□新聞紙またはビニールマット

※キャスター用ねじ釘と連結用細釘の長さは、木箱と木板の厚みを考慮して貫通しない長さのものを選んでください。

森山さん水性ニスや水性塗料、塗料用の刷毛などは、100円均一ショップで購入しました。連結用の木板4枚は、ホームセンターで長さ182cm×幅6cm×厚み1.2cmの板1枚を、長さ45.5cmに4分割してもらいました。
ワインの木箱や木板、キャスターをホームセンターなどで購入するとして、合計7000円以下の予算で作ることができます。もしすでに手元にワインの木箱があれば、その半額位の予算で出来上がります。では、早速作っていきましょう。

●所要時間約90分!サイドワゴンの作り方


100円均一ショップで購入した水性ニスと水性塗料。
今回は木目がきれいに見える透明の水性ニスを使いましたが、
ダークな色調の水性ニスを使えば、アンティークな風合いも出せます。

水性塗料は、くすんだブルーグレーの「マーシュグリーン」を選びました。
最近人気のくすみ系カラーも、100円均一ショップで購入できるのがいいですね。
水性塗料は、二度塗りすればほとんどムラもなくなり、初心者でも扱いやすいです。

ワインの木箱を2段に連結するための木板4枚を、水性塗料で二度塗りします。
今日は、森山さんの娘(3歳)さんにもペンキ塗りのお手伝いをしてもらいました。
水性塗料は有機溶剤を使う油性塗料と違って、強い臭いも中毒の心配もないので、
お子様でも安全に扱えます。

ワインの木箱は、水性ニス(透明)で全体(外側および内側)を塗ります。

塗り終わったワインの木箱と木板を乾かします。
水性ニスも水性塗料も(塗料の種類によりますが)、だいたい20〜30分で乾きます。

木箱や木板が乾いたら、木工用ボンドでワインの木箱に連結用の木板を仮留めします。

木箱の2隅にきっちりと木板を合わせてズレないように、片側を仮留めしたところ。

仮留めした2枚の木板を、細釘でワイン木箱に固定します。
1枚の木板の上下に各2本の細釘を打ちます。
(細釘は、木板とワイン箱の厚みを貫通しない長さをあらかじめ選んでおきます)
次に、裏面も同様に木板をワイン木箱に仮留め〜釘打ちします。

最後に、4個のキャスターを下段の木箱の裏側に位置決めして仮留めします。
キャスターの位置が決まったら、電動ドリル(またはキリ)でねじ釘用の穴を開けます。
穴を空ける時は、ワインの木箱の厚みを貫通してしまわないように注意してください。

電動ドリル(またはねじ回し)でキャスターのねじ釘1個に付き4本を留めます。
最初はゆるめにねじ釘を留め、
全体にキャスターの位置や角度に問題がないか確認した後でしっかりと本留めします。

サイドワゴンの完成です。
塗料を乾かす時間を含めても、約90分の所要時間でした。
※所要時間は、作業する人によっても異なりますので、だいたいの目安とお考えください。

●ティーテーブルやリモートワークのサイドデスクにも!


完成したサイドワゴンは、さまざまな使い方ができます。
リビングのソファ近くに置いて、ティーテーブル的に活用した例。
上段にトレイに載せたお茶セットを、下段に読みかけの本を置きました。

ダイニングテーブルで、リモートワーク作業をする時には、
書類やPC周りの小物を入れて使っても便利です。

森山さんサイドワゴンは、よく使う調味料や食材をまとめてキッチンに置いても、リビングで迷子になりがちなよく使う小物(スマホの充電器やメガネなど)をまとめておいても、可動式なので、いろいろな活用が考えられます。もちろん、子ども部屋のおもちゃの整理にもぴったりです。お子様と一緒に作れば「自分の家具」という愛着も湧いて大切にしてくれそうです。

●真似したい!ホームステージングの技(わざ)


森山さんが手がけたホームステージングの一例。
向かって右奥上の吊り下げ式照明は、突っ張り式のウォールラックを活用。
突っ張り式のウォールラックは、壁に釘を打ちたくない時に便利に使えます。

森山さん今回は可動式のサイドワゴンのDIYでしたが、私達のホームステージングの仕事では、売却や賃貸募集のためのマンションの部屋を魅力的に見せるために、壁に釘を打ったり傷つけたりしない、きれいなままの状態でDIYをする必要があります。
購入して自分の所有するものとはいえ、新築マンションもなるべくきれいな状態を維持したいですよね。そんな時に、釘を打たないホームステージングの技術を真似していただくといいかもしれません。他の記事で、動線を考えたレイアウトなどの提案もしていますのでぜひ参考になさってください。


新居で使う小さな家具を家族でDIYするのって素敵ですね。お引っ越しの記念にもなりそうです。そのためにもまずは、マンション探しです。新築マンション探しは、MAJOR7でどうぞ。

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ルームディレクター 森山由佳さん

宅地建物取引士、ルームディレクター、スタイリスト。賃貸アパートやマンションに特化したお部屋のトータルコーディネートやモデルルームのような演出「ホームステージング」などを手がける。一人ひとりの生活スタイルが異なるように、1部屋1部屋をお客様だけのためにコーディネートするスタイリングが好評。元女子プロレスラーという異色の経歴をお持ちの、三児の母。
空間工房
Instagram

記事監修:森山由佳

取材内容は2024年4月16日現在のもので変更になる可能性があります

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