ライフワークは山城×歴史×防災!40代シングルの横浜マンションライフ

MAJOR'S Column

2020年8月31日

山城と歴史と防災をつなぐ「歴BOWエクスプローラー」を主宰する坂井誠仁さん。ライフワークともいえる防災への関心と活動は、10年前に購入した「BELISTA横浜」でのマンションライフから始まりました。マンションの自主防災委員会活動、そして趣味の三味線や山城巡りなど、いろいろなお話を伺いました。シングルへの購入アドバイスも必読です!

職住近接を第一条件に探した新築マンション


会社員としての本業のほかに、マンション管理士、マンションの自主防災委員会、マンション防災の普及活動、歴史と防災をつなげた「歴BOWエクスプローラー」主宰など、多彩な活動を行う、坂井 誠仁(まさひと)さん。

坂井さんがお住まいの「BELISTA横浜」は、地上11階建・199戸の大規模マンションです。「横浜」駅から1駅、3路線利用可能という利便性のよい立地にあり、単身者やディンクス世帯が多く住んでいます。購入のきっかけは何だったのでしょうか?

坂井さん2008年頃に、友人が「リーマンショックの影響でマンションが買いやすくなっている」と教えてくれて、銀行に勤めている義弟にもローン関連の話も聞いて、マンションを購入しようと考えました。勤務先に近い、新横浜、中区、西区の3つのエリアの新築マンションをリストアップして、1番目に訪れた西区の「BELISTA横浜」のモデルルームを見てすぐ、購入を決めてしまいました(笑)。

以前シングル座談会の記事で「運命のマンション」の話がありましたが、そんな風に突然理想の物件に出会ってしまうものなのかもしれませんね。

坂井さん通勤に片道30分以上の時間をかけたくなかったので、職場に徒歩で通勤できること、世帯数が200戸ほどの大規模マンションなので管理費や修繕積立金の面で安心できること、30〜40代をターゲットにしていたため購買層も若い雰囲気で同世代が中心だったことが決め手でした。

マンションの自主防災委員会活動と、趣味の山城巡りを活用した防災活動


各戸に配布して、玄関扉に貼ってもらっている簡易防災マニュアル。
自主防災委員会で作成した防災マニュアルは、
共用施設のライブラリーカフェの本棚に設置して誰でも閲覧できます。

2010年に竣工した「BELISTA横浜」は、シングルやディンクス中心の世帯が多く、マンション内の交流はほとんどありませんでした。しかし2011年の東日本大震災がきっかけとなって、住民に防災意識が生まれました。

坂井さん東日本大震災の発生時は勤務先にいて、夜帰宅しましたが、私の部屋は何事もありませんでした。高層階は結構揺れたそうですが、マンション全体としてはエレベーターが止まったくらいでした。でも震災は住民に防災の大切さを痛感させました。私が2期目の防災担当理事になったときに、初めて消防訓練を開催。その後の懇親会で、住民同士の意見交換が始まりました。

年2回の有志の懇親会を経て、少しずつできることを積み重ね、2017年には自主防災委員会の結成が総会承認されました。坂井さんを始め、理事経験者も多くいる有志メンバーが自主防災委員会に参加して、防災マニュアルのカスタマイズ、毎年の防災訓練、最近では新型コロナウイルス感染症予防対策への注意喚起を行っています。


坂井さん個人の防災備蓄品は、ベッド下に収納。
非常用トイレや防臭袋のほか、ソーラーチャージャーも揃えてあります。

坂井さん実は「BELISTA横浜」の防災活動とは別に、個人としてマンション防災を地域課題として一緒に取り組んでくれる仲間を探していました。当時は、興味を持ってくれる人がなかなか見つからず、一度あきらめかけていたんです。そんな時たまたま、認定NPO法人かながわ311ネットワークの「防災教育ファシリテーター」の養成講座を受講し、代表理事の伊藤さんに「実はマンション防災をやりたいんです」と話したら、「私たちもやりたいと思っていたから、一緒にやりましょう!」と、その場で活動が決まりました。
ちょうど同じ頃、「BELISTA横浜」の自主防災委員会が立ち上がり、自分のマンションの防災活動と、地域の課題解決としてのマンション防災活動の2つが、よい形で動き出しました。


坂井さんの趣味のひとつ、山城巡りの資料本。
山城(やまじろ)とは、険しい山などの地形を利用して築かれた城のこと。

坂井さん大好きな山城巡りをしているうちに、山城の地形や歴史の背景に、さまざまな災害の歴史が刻まれていることに気付きました。実際に歩いて回ると、土地の由縁や、その場所に築城した理由がありありとわかってきます。山城を知ることが、土地の歴史を理解した防災視点につながるし、防災視点で山城を知ることが土地や地形を理解することにもなります。山城×歴史×文化×地理の視点から、もっと地域に防災を普及させたいと考えて、今年「歴BOWエクスプローラー」というサイトを開設しました。好きが高じて、ですね(笑)

歴BOWエクスプローラー(歴史×防災×希望×探求者)


命を守る初期行動を普及するために、防災仲間と考案した「防災体操ダンス【地震編】」。
撮影は、マンション共用施設のフィットネスルームを活用しました。

マンション購入がきっかけとなって、ライフワークともいえる防災活動につながった坂井さん。趣味の山城と歴史と防災を絡めながら、ますます面白い活動に発展していきそうですね!

端唄の稽古、テニス、引っ越してから趣味の世界が広がる


端唄三味線は、習い始めて5年目。
マンションは20時まで楽器を使うのが許可されているので、安心してお稽古に励めます。
※楽器演奏は、近隣に配慮した音量と定められた時間内で行う必要があります。

坂井さん防災活動もそうですが、ここに住んでから始まった趣味は多いですね。テニスにツーリング、そしていまはお師匠さんについて、端唄(はうた)三味線のお稽古をしています。端唄は、粋な伝統文化を伝えるためにもずっと続けていきたいと思っています。お師匠さんも姉弟子も女性ばかりなので、もっと男性の三味線仲間が増えるといいですね。
防災仲間や山城仲間との出会い、端唄三味線はちょうど同じ頃に始まりました。何かが呼ぶんでしょうか。いまのマンションを購入したことが、ライフスタイルの充実にかなり影響したと思います。


愛用の着物は、桐箪笥で大切に保管。
落語や着物趣味が高じて、端唄の弟子入りにつながりました。
「落語に出てくるような、端唄を嗜む旦那に憧れています(笑)」と坂井さん。

お三味線の他にも、テニスやツーリングと、多彩な趣味の坂井さん。以前紹介したシングル女性のマンションライフも、自分の好きなことをとことん追求していました。どの人も、自分の趣味を満喫している点が共通しています。

坂井さん共用部分は、1階にコンシェルジュさんがいて焼きたてパンの販売コーナーや自販機があります。コンシェルジュさんも管理員さんも顔見知りで、人あたりの良い方ばかりで、ありがたいです。ライブラリーカフェにはデスクがあるので、個人的な勉強に活用しています。部屋でやるより集中できます。
通勤時間が往復15分なので、趣味や防災など、勉強に多くの時間を使えるし、住んでいる地域にも目を向けられる。気持ちに余裕を持って仕事にも打ち込めます。

「ここでいいか」ではなく「ここがいい!」というマンションを選ぶ


仲間との山城巡りで見つけた天狗のお面。
奥は、甥っ子さんと姪っ子さんからプレゼントされた法螺貝のペットボトルケース。

坂井さんはこれまで、テニス仲間のシングル女性3人、お子さんのいる友人夫婦から、マンション購入の相談を受けました。どんなアドバイスをしているのでしょうか?

坂井さん大きな買い物なので、自分にとって何が重要なのか、優先事項を考えておくこと。もちろん住宅ローンも無理のない返済計画かどうかという点も重要です。あと、修繕積立金がよく計画されているか、立地条件やアクセスが良く、貸しやすい物件かどうかという見極めも。
一番大事なのは、不満はあるけど「まあ、このマンションでいいか〜」ではなく、「ここがいい!」と惚れ込むマンションを選ぶことです。とかいって、最終的にはフィーリングで選んじゃうんですけどね(笑)。

以下のシングル男性のアドバイスにもありましたが、やはり妥協しないマンション選びが大切なのですね。


シングルの新築マンション購入は、職住近接やアクセスの良さをポイントに、妥協しないことが重要です。まずは、ネットで気になるマンションを探してみませんか?

【MAJOR7で新築物件特集のマンション一覧を見てみよう!】

坂井 誠仁(まさひと)さん

2011年東日本大震災で実家が軽微な被災をしたこと、2か月後に自宅マンションの防災担当理事に就任したことから、防災への関心を持ち、2016年からマンション防災講座の講師、防災組織作りやマニュアル作成の支援をする活動を行う。防災を通して地域や社会とつながる取り組みを行う傍ら、災害の歴史が刻まれた山城の地形・歴史・背景を防災に取り入れるために、2020年「歴BOWエクスプローラー」を立ち上げる。三浦一族城郭保存活用会副会長、認定NPO法人かながわ311ネットワーク会員(マンション防災チーム)、他所属多数。
歴BOWエクスプローラー(歴史×防災×希望×探求者)

記事監修:坂井誠仁

取材内容は2020年8月31日現在のもので変更になる可能性があります

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