住み替えで見えてきた、プレシニア世代夫婦の「ほんとうに大切なもの」とは?

MAJOR'S Column

2016年2月25日

あなたは、定年後のライフプランをたてていますか?
40〜50代ではまだまだ先のことだと思いがちですが、実はこの時点で具体的なライフプランをたてて行動することがおすすめのようです。では、その理由とはなんでしょうか?
今回は、定年後の暮らし方を見据えて、新たに神楽坂のマンションを購入されたプレシニア世代のディンクスの奥様Aさんに、その理由も含め、お話を伺いました。

千葉のマンションから市ヶ谷の社宅、そして神楽坂の新築マンション購入へ

Aさんご夫妻は、51歳のご主人と50歳の奥様の二人暮らし。結婚3年目に、実家近くの千葉県の3LDKのマンションを購入して20年ほどお住まいでした。2年前には、ご主人の仕事の都合で市ヶ谷の社宅へお引っ越し。そして昨年、神楽坂に現在お住まいの3LDKの新築マンションを購入されました。

Aさん夫は会社に通うのに、千葉のマンションから毎日2時間近く時間がかかっていたのですが、市ヶ谷の社宅に引っ越したことで各段に通勤が楽になりました。住んでみて改めてわかりましたが、このあたりは都心のどこへ行くにもアクセスがよくて便利。夫と二人で話し合って「じゃあこのエリアで、定年後も暮らせるマンションを購入しようか」ということになりました。初めて千葉のマンションを購入してから、実に20年ぶりのマンション購入。将来の安定を考えると、賃貸ではなく購入しようと判断しました。


神楽坂の商店街のすぐ近くなのに、とても静かで暮らしやすそうなお住まい。美しくシンプルなインテリアのお部屋です。

それまでにも、都内でマンションを買い替えようかという話をしたこともあったそうですが、お互いのエリアの好みが違っていて、なんとなく物別れに終わっていたとか。しかし社宅に住んだことにより、市ヶ谷〜神楽坂エリアのアクセスのよさや住みやすさが体感でき、「住むならこのエリア!」という二人のコンセンサスが自然とできあがりました。

エリアが定まると、そのエリアで新築・中古マンションをチェック。社宅に引っ越した際、一時的に千葉県のマンションを賃貸に出そうとされたそうですが、なかなか決まらなかったとか。その経験から、今後もし引っ越すことになっても、売却しやすい立地条件を念頭において、マンション探しを行いました。

Aさん千葉時代には、週末のまとめ買いなどでクルマが欠かせないものでしたが、このあたりは商店街もあり買い物の便がよいのでクルマも手放しました。今後、年を取って反射神経などが衰えることを考えると、運転も不安ですし。
マンション選びも、二人が年をとっても、楽に暮らせることを基本に考えました。最近の新築マンションは、最初からバリアフリーに配慮してくれているのもうれしい発見でした。


室内にはお気に入りの絵やインテリア。千葉から市ヶ谷、市ヶ谷から神楽坂、2度の引っ越しで、大きな家具やたくさんのモノを処分したそうです。

現在のマンション暮らしはどのような感じでしょうか?

Aさん20年前のマンションとは格段に仕様が違っていますね。バリアフリーでフラットな作りであるほか、24時間換気、メンテナンスしやすい水まわり、スライド式キッチン収納…、何もかもが進化していて驚きました。まるでPCのOSが一瞬にして更新されたような(笑)、そんな印象を受けましたね。とても暮らしやすくて気に入っています。


お気に入りの南部鉄の土瓶がキッチンに。「これからはいいものにこだわりたい」というAさんの趣味が隅々まで行き渡ったお部屋です。

都内にいながら古き良き雰囲気、ご近所さんもいっぱい! 大人の神楽坂ライフを堪能


商店街に面した神楽坂の毘沙門さま「善國寺」は、東京のパワースポットとしても有名。付近には、新潮社の倉庫をリノベーションしたキュレーションストア、ガレット店、老舗の甘味屋、料亭のある石畳の路地といった新旧スポットがいっぱい。散策が楽しそうですね。

東京のど真ん中ともいえる神楽坂の住み心地はいかがですか?

Aさん街自体に楽しみがあることもうれしいのですが、買い物をしていてばったり出会ったことで、近隣に元同僚や友達が4〜5人住んでいることがわかりました。実家からのいただきものをお裾分けしたり、招き招かれたりと、ご近所友達ライフを満喫しています。友達が旅行中には猫の面倒を見にいくなど、お互いに何かあったら気軽に手助けしあっています。徒歩圏で行き来できる友達が住んでいるのは、本当にありがたいですね。
「ここでなら、引退したあとも楽しく過ごせるんじゃないかな」と夫とよく話しています。


にぎやかな商店街からちょっと小路へ入ると、新酒の季節を告げる杉玉が、風情のあるお店の軒先に。季節を感じることができるのも、神楽坂の魅力のひとつだとAさん。

Aさんは、現在フリーランスとして活躍中。書斎兼仕事部屋はクローゼットのなかにシェルフを組み込んで書類棚にするなど、すべてのスペースを有効活用して機能的に整理整頓されています。

Aさんここに住んでから常に場所のコストを考えるようになりましたね。スペースを無駄に使わないというか(笑)。仕事の資料の書籍や写真などは、デジタル化も進めています。


クローゼットにぴったりと収まったワイヤーシェルフには、仕事資料をボックスファイルで格納。無駄なくきっちりとスペースが活用されています。

プレシニアが、マンションを住み替えるには、日頃の話し合いが大事

40〜50代のプレシニア世代が、老後の暮らし方を見据えて、マンションを買い替えるということも多くなっているようです。これから住み替えをお考えの方々に何かアドバイスをいただけますか?

Aさん夫婦で老後どんな生活をしたいのか、すりあわせておくのは大切だと思います。私たちは二人とも都会暮らしが好きだったので、このエリアを選びましたが、田舎暮らしがお好きな方もいらっしゃるはずです。日頃からご家族で、どんな生活をしたいのか、具体的に話し合っておきたいですよね。ライフステージの節目ごとに、暮らし方は変わってきます。自分たちにとって、よりよい住まい方を追求していきたいですね。
そう考えると、現役を引退してから買い替えるのがよいように思いますが、もっと年をとってからのマンション購入は住宅ローンも組みにくくなります。私たちの場合は、お互いが働いているうちに住み替えるのがベストだと考えました。

最初に千葉のマンションを購入したときは、住み替えなど考えていなかったというAさん夫妻。確かに、ライフスタイルはその時々で変わってきます。絶対にこうでなければいけないと考えるのではなく、しなやかにやわらかく、よりよい方向へ変わっていこうという気持ちがあるといいのかもしれません。

住み替えてから見えてきた、“これからの人生にほんとうに必要なもの”


駅前には、有名な名画座ギンレイホールがあります。ご夫婦揃って会員になっているそうです。

引っ越してからは、自宅から東京ドームにも歩いていける距離になりました。ご主人はたびたび球場へ足を運び、大好きな野球観戦を楽しんでおられます。奥様のAさんは、趣味の歌舞伎観劇の機会も増えたとか。
近くにある名画座には、夫婦で年間会員になり、それぞれの空き時間に映画鑑賞へ。「この映画いいよ」と教え合うこともあるのだとか。お互いの趣味の時間も大切にしながら心地よい暮らしを愉しむ。なんだかとてもすてきな大人の暮らし方ですね。

Aさんこちらに住み替えてから、“これからの人生で、私たちにほんとうに必要なものは何か?”を問われたような気がしています。遠距離通勤がなくなったことで増えた二人のプライベートの時間の使い方、何かあったら互いに手助けしあえる近くに住む友達。大切なものは、時間や人間関係だということがしみじみわかってきました。それに、老後の暮らしを見据えて、家具やモノについても、いいものやお気に入りのものを厳選するようになってきました。これからの二人の暮らしがますます楽しみです。


理想の老後は、人それぞれに違います。けれど、その理想を夢のままにしないためにも、プレシニアの頃から行動を起こすことが大切ですね。あなたの理想の住まい方はどんなものでしょうか?

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取材内容は2016年2月25日現在のもので変更になる可能性があります

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