地震や水害、いざという時に自ら行動できる!「ザ・パークハウスの防災プログラム」

マンションさんぽ

2022年5月19日

マンションブランド「ザ・パークハウス」を提供する三菱地所グループは、約100年培ってきた防災ノウハウを受け継ぎ、ハードからソフトに至る迄トータルに考えた、独自のマンション向け防災プログラムを提供しています。三菱地所レジデンス株式会社および三菱地所コミュニティ株式会社の「三菱地所グループの防災倶楽部」の皆様に、「ザ・パークハウスの防災プログラム」についてのお話を伺いました。

関東大震災から続く防災への想いが「三菱地所グループの防災倶楽部」へ


三菱地所グループは、1923年関東大震災直後、
丸の内と横浜に、被災者救済のために臨時診療所を開設。
「ドナタデモ」と壁に書かれた臨時診療所が、
以後三菱地所グループで取り組み続ける防災・減災の歴史の発端でした。

今回は、三菱地所グループの会社・部署・年齢の枠を超えて社員有志が集まるボランティア組織「三菱地所グループの防災倶楽部」のメンバーの皆様に、お話を伺いました。


(写真向かって左から)
三菱地所レジデンスの熊谷彰宏さん、澤野由佳さん、岡崎新太郎さん。

(写真向かって左から)
三菱地所コミュニティの川嶌 仁さん、野尻 崇さん。

三菱地所レジデンス 岡崎さん「三菱地所グループの防災倶楽部」は、マンション管理組合の防災意識や訓練を進化・深化することを目的に、2014年10月に立ち上げました。三菱地所グループの防災・減災への取り組みは、1923年の関東大震災以降、大規模な防災訓練を毎年実施するなどして脈々と続いていますが、「三菱地所グループの防災倶楽部」では、災害時にマンション居住者が“自ら動ける”ために、従来の消防・避難訓練に留まらない「被災生活」まで想定した、より実践的な防災訓練メニューの提案や、ツールの開発などを行っています。これらの具体的な内容は、「ザ・パークハウスの防災プログラム」ホームページでご紹介しています。


ザ・パークハウス津田沼奏の杜の防災訓練で行われたマンホールトイレ組み立ての様子。
敷地内のマンホールの位置を確認し、実際に組み立てるまでを住民が行います。

三菱地所レジデンス 澤野さん東日本大震災の被災地を訪れた際、避難所の小学校でトイレが足りずに、透明の衣裳ケースをトイレ替わりに使っていたという体験談を伺い、大変ショックを受けトイレの備えの大切さを痛感しました。こうしてヒアリングした被災地の皆様の生の声を、お客様にお伝えしたいと考え、カード形式でわかりやすく防災啓蒙を行う「そなえるカルタ」を作成しました。


マンションの排水管が使えなくなった場合を想定して
簡易トイレの凝固剤を使用体験していただいた防災訓練の様子。

三菱地所レジデンス 熊谷さん「そなえるカルタ」などを活用して、トイレの備えの重要性を毎年の防災訓練の度に繰り返しマンション住民の皆様にお伝えしたことで、以前は1割程の世帯しか簡易トイレを備蓄されていなかったマンションが、数年後には約6割の世帯で備蓄されるようになった事例もあります。「災害時、我慢できないのがトイレであること」をお伝えし続けたことで、徐々に防災意識が浸透したのだと思います。

「そなえるカルタ」「そなえるドリル」を一般公開中


東日本大震災・熊本の被災地で実際に困ったことを
「トイレ」「食糧」「情報」などの切り口でまとめた防災啓蒙ツール「そなえるカルタ」。
「そなえるカルタ」は、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。

子どもと大人が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」。
1時間目から3時間目の全ページ最後まで解くと家族の防災計画書が完成します。

防災ツールとして作成した「そなえるカルタ」「そなえるドリル」は、「ザ・パークハウスの防災プログラム」HPから、どなたでも自由に無料ダウンロードできます。

「ザ・パークハウスの防災プログラム」

「三菱地所グループの防災倶楽部」のメンバーの皆様に、オススメの「そなえるカルタ」を選んで紹介していただきました。


三菱地所レジデンスの岡崎新太郎さんは
「【23】食料/配給される食糧は、アレルギーに非対応。」をチョイス。
災害時に入手しにくい食糧は、普段から備蓄しておきたいですね。

三菱地所レジデンスの澤野由佳さんは、
「【11】トイレ/災害時でも我慢できないのがトイレ。」をチョイス。
マンションの排泄物処理は、大問題です。

三菱地所レジデンスの熊谷彰宏さんは
「【41】情報/待っていても情報は入ってきません。」をチョイス。
必要な情報を取りに行き、マンション内で共有出来る仕組みが必要です。

三菱地所コミュニティの川嶌 仁さんは
「【61】ゴミ/ゴミの収集はしばらくありません。」をチョイス。
生活ゴミのルールを決めずに出したらゴミ置き場はパンクしてしまいます。

三菱地所コミュニティの野尻 崇さんは
「【51】防犯/悲しいかな犯罪も多発しています。」をチョイス。
被災時だからこそ、あらかじめ防犯対策を考えておく必要があります。

ザ・パークハウスのマンションの防災体制


ザ・パークハウスの新築分譲マンション毎に用意されている
「LIFE EYE'S防災計画提案書」。

三菱地所コミュニティ 野尻さんザ・パークハウスの新築分譲マンションは、耐震性に優れたハードであると共に、マンション毎にオリジナルの「防災計画書」を作成しています。入居後の防災訓練では防災計画書に掲載している安否確認シートを用いて安否確認を行うなど、「防災計画書」で決めた内容を活かせるよう訓練をサポートしています。


マンションの防災訓練では、東日本大震災の被災地で伺った生の声をお伝えしています。

三菱地所コミュニティ 川嶌さんマンションの防災訓練には、現在約130名いる「三菱地所グループの防災倶楽部」メンバーで訓練のサポートをしています。

街全体で助け合うエリア防災


津田沼エリアで三菱地所レジデンスが分譲した5つのマンション。
先行するマンションが、周辺のマンションなどに防災訓練のノウハウを共有し、
さらに習志野市内の自主防災組織にも声掛けするなどし、
地域で助け合う体制づくりに取り組んでいます。

三菱地所レジデンス 岡崎さんコロナ禍でリアルに参集する防災訓練を実施できない状態が続いていましたが、2021年のオンライン防災訓練に続き、2022年3月に津田沼エリアの当社5つのマンションの約2,700世帯を対象に、双方向型のオンライン訓練を行いました。オンラインワークショップでは「発災・被災生活72時間をどう生き抜くか」をテーマに、チャットやアンケート機能を活用しながら、双方向で訓練を行うことができました。訓練では「家族で改めて話し合うきっかけになった」や「コロナ禍でも工夫して人と人がつながる機会を作って行きたいです」といったコメントをいただきました。

三菱地所グループ/約 2,700 世帯を対象としたオンライン防災訓練を実施 津田沼エリアの 5 つのマンションで「72 時間をどう生き抜くか」を考える訓練


2022年のオンライン防災訓練参加者の皆様。

コロナ禍以前の2018年に実施した津田沼エリアの合同防災訓練の様子。
マンション名や「災害時でも我慢できないのがトイレ。」
などの被災地の声を載せた幟(のぼり)を活用。
ここでも「三菱地所グループの防災倶楽部」のメンバーが、
防災訓練のサポートを行っています。

三菱地所レジデンス 澤野さん東日本大震災などで被災された方々から、「ご近所同士で冷蔵庫の食材を出し合って炊き出しをした」「近隣のマンションから発電機を借りた」など、近隣同士やマンション同士のつながりに助けられた事例を数多く伺ってきました。「津田沼エリア防災」のように、災害時に街全体で助け合える関係づくりに取り組んでいくことで、マンション防災だけでなく、地域全体の防災力が育まれていくと思います。
「三菱地所グループの防災倶楽部」では、これからもお客様一人ひとりが備えることのお手伝いに加え、エリア防災力強化にもつなげていきたいと思います。


ハード面でもソフト面でも充実した内容の、ザ・パークハウスの防災プログラムをご紹介しました。これからのマンション選びに、防災の視点は外せないポイントです。MAJOR7で「ザ・パークハウス」の新築マンションをチェックしてみませんか?

【MAJOR7で三菱地所レジデンスの新築マンション一覧を見てみよう!】

三菱地所レジデンス株式会社 ザ・パークハウス

幅広い世帯のニーズを考え抜き、それぞれが大切にする暮らしにフィットする住まい「ザ・パークハウス」。徹底的に考え抜かれた品質の元、快適に心地よく暮らせる高いクオリティが追求されています。
三菱地所レジデンス株式会社

記事監修:三菱地所レジデンス株式会社/三菱地所コミュニティ株式会社

取材内容は2022年5月19日現在のもので変更になる可能性があります

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