年2回の衣類検証月間がオススメ!整理収納アドバイザー野中幸子さんのクローゼット管理術

MAJOR'S Column

2022年11月16日

毎年衣替えのシーズンになるとクローゼットの整理が憂鬱という方必読! 使いながら「着る服・着ない服」を選別していくクローゼット運用術を実践している整理収納アドバイザー野中幸子さんに、クローゼット管理術のアドバイスをしていただきました。成功の鍵は、年2回の衣類検証月間を設けることです!

衣替えシーズン前に年2回の検証月間を設ける


我が家のクローゼットは、ふだんは通気のために開けっぱなしにしています。
毎日中を見渡していると、なんとなく着ていない服が見えてきます。

野中さん私は、衣替え1ヵ月前位の4月と9月に衣類の検証期間を設けています。本格的に夏と冬のシーズンに入る前の春と秋は、オンもオフもどちらの洋服も表に出ているので選別しやすい時。検証と言っても、「あ、これ着なかったな」「この服は何か似合わない」という服を、クローゼットの引き出しの上に畳んでいるとかハンガーパイプの片側に寄せておく程度です。選別した服の残りでコーディネートをやりくりしていると、そんなに沢山の服がなくても大丈夫という成功体験が生まれ、さらに選別が捗ります。


シーズン中あまり着なかった服、着てもイマイチだった服は、洗濯ばさみの間へ移動。
大袈裟な仕組みではなく洗濯ばさみを目印にすれば、
この仕組みも解体しやすく、服の仕分け・選別もしやすいからオススメです。

「この1ヵ月着ていない服は何だろう?」と見回して、
引き出しの中の着ていない服を出して、軽く畳んでよけておきます。
手前に畳んでいる服は、傷みや汚れのあるもの。これらはこのシーズンで処分予定です。

野中さん年に2回の衣替え前の検証期間中に「引き出しの衣類→着ない服を出す」「ハンガーの衣類→端にずらす」という作業をあらかじめ行っておくと、実際に衣替えする時の「手放す」「残す」の選別が楽です。この服がなくても着回しできたという自信もできて手放しやすくなります。

検証月間中は、衣類の気付きをデジタルメモにインプット


スマホのGoogleカレンダーアプリのタスクに、洋服の気付きをメモ。
タスクに【服】というキーワードを付けておくと、あとで簡単に検索できます。

野中さん服に対する気付きをデジタルメモとして残しています。電車に乗っている時間や空き時間にスマホにメモしておいて、あとで振り返りができる仕組みです。たとえば写真のメモのように、「襟元の詰まった服は似合わない」とか「顔回りに黒や紺の暗い色はダメだなぁ」などのつぶやきも入力。洋服は、着て出かけてみてからわかることも多いですし、気付きは日常の中で流れていきやすいので、こうしてメモしておきます。
メモは、コーディネートに悩む時、服を手放す時、新しい服を購入する時に参考にして、支度を楽にしたりムダに服が増えたりしないためにも活躍してくれています。


洋服がきれいに管理されていると、気持ちがいいものです。

検証期間を経て、本番の衣替え時に処分やリサイクル行きの服を選別します。

野中さん着心地のいい服・似合う服って、その人だけの感性ですから自分で納得して判断するしかありません。クローゼットに並んでいて、見て楽しい、そして合わせやすい服だけが残るように選別したいものです。先日、大好きなジャケットを見ていたら、裏地に汗染みが残っていてそろそろ寿命だと気付きました。検証期間中は、汚れやすい箇所もチェックして「まだ気持ち良く着られるかどうか?」といったコンディションを見きわめることも大切ですね。

「お下がり文化」には注意!子どもと一緒に行う衣類の選別と服を手放すコツ


子どもの成長は早いもの。あっという間に着られなくなってしまいます。
「お下がり」をもらったらすぐ「着る」「着ない」を選別して着ない服を放置しないこと。

野中さん小さなお子様のいるご家庭の話を伺うと、お友達や親戚からいただいた「お下がり」に困っていらっしゃることがあります。特に年長さんや小学校低学年サイズの衣類が着られないまま、溜まっている様子をよくお見かけします。お子様も小学生になると、自分の好みが出てきて、「着られる服」と「着たい服」に誤差が生まれます。受け取ってから早いうちに「実際に着る服」「着ない服」を選別して、着ない服を手放すことも、服を溜めない工夫のひとつです。

逆に誰かに「お下がり」として譲るために、不要な衣類を保管しているという方もいらっしゃいます。「元々いただき物だから子どもが着てくれなくても処分できない」「もったいないからお下がりとして活用してほしい」など、どちらも物や人を大切にする気持ちの表れですが、そのせいで収納スペースを取られて、家が散らかるのはもどかしく思います。
安い服が多く出回る今の時代には、昔のままの「お下がり文化」は合わなくなってきているように感じます。着ないけど手放せない…と、心のモヤモヤを抱えるならば、いっそ知らない人へ回すリサイクルショップやチャリティショップ(寄付)への持ち込みも視野に入れましょう。もしお下がりとして譲るなら、譲る側が「着なかったら遠慮せず手放してね」の一言を添えていただきたいと思います。

野中さんお子様の衣類整理は、大人が勝手に選んで処分するのではなく、自分で考えて選別できるようにサポートしましょう。小さい頃から「着る・着ない」の選別ができて、自分の衣類を管理する習慣が身に付けば、大人になっても困りません。私達大人世代は、長い間「捨てるのは悪」「たくさんある方がいい」という文化で育ってきました。そこから意識改革するのは難しいですが、ふだんから使わない物を仕分けしていると、物を多く持ちすぎない方が精神的にもスペース的にも楽だという気付きが得られると思います。そんな気付きと共に、「好きな服を大事に着ようね」「多すぎるとよれたり傷んだりするから、大事に着てあげられる分だけ持とうね」、お子様にそんな言葉かけをしながら物の選別をしてみてくださいね。


リユースを体験するのも学びのひとつとなります。

野中さん選別した「着ない服」はどう手放すか、お子様と調べたり話したりしてみてください。リサイクルショップやチャリティショップへ一緒に行って、物を循環させることを意識してもらうのも良いと思います。お店の人から「ありがとう」と言ってもらえるのも、良い経験になります。最近は小学校の授業でリユースやSDGsを学ぶ機会が多いので、きっとその経験が生きた学びになるはずです。

もったいないからありがとうへ、次の衣替えシーズンにリサイクル


きれいにして次の人の手へ。クローゼットも心もスッキリしますね。

野中さん私は衣替えの時に衣類の選別が終わったら、他の人に着てもらえそうな服はきれいに保存して、次の需要が高まる「すぐ着られるシーズン」の直前にリサイクルショップやチャリティショップへ持ち込んでいます。量が多くなければフリマアプリを利用しても良いと思いますが、手放す本来の目的は、買い取り金額よりも、家で死蔵品として眠らせず誰かに使ってもらうこと。そして、感謝して手放し、自分の暮らしや気持ち、収納スペースをスッキリさせること。買い取り金額はおまけ。くらいに考えた方が手放しやすいです。手放し方は他にもいろいろな方法がありますので、自分に合った方法で手放してみてください。


さまざまな衣類の手放し方があります。
自治体の資源ごみ回収も、リユースや工業用ウエスとして活用されます。

野中さん新居へ引っ越す前に衣類を処分したいという方は、引っ越し直前は忙しいので衣類も早めに選別にかかるのがおすすめです。マンション選びで内見している段階から衣類の整理を始めた方が良いですね。「新しい家には、新しい物やきれいな物を置きたい」というのが人の心理です。古くて使わない物は、新居へ持っていっても着ないで放置されやすいですし、持っていかない方が気分も収納スペースもスッキリします。不要な衣類を処分して、新居のクローゼットがすっきりした状態で使い始められると良いですね。


ふだんから意識して本当に好きなものだけを厳選して、物の量をコントロールしていると、新居へ引っ越しても、物も適量で、気持ちの良い暮らしが実現できます。参考にしてみてください。

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整理収納アドバイザー 野中幸子さん

整理収納片づけを通してこころを育む「ここはぐおかたづけ」代表。物は、持ち主の価値観や潜在意識が表れます。物を整えることで、住む環境だけでなく心と思考の癖を同時に整理できます。片づけを通して、その人の「らしさ」である「好きと得意」を生かし、心地よく生きるための住環境づくりを、大人と子どもたちと一緒に行っています。整理収納アドバイザー1級、整理収納教育士、発達支援教育士、親・子の片づけインストラクター1級、企業内整理収納マネージャー。
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記事監修:野中幸子

2022年11月16日

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