「住んでみたい街アンケート2015年」堂々1位の街、恵比寿の魅力は何なのか、実際に恵比寿に15年以上住んでいる子育て中のご夫婦に、住み心地を伺いました。“おしゃれ”” “洗練されている”と評価される街が、実は子育て世代にとって意外な魅力も兼ね備えていた訳とは!?
住んでみたい街1位の「恵比寿」ってどんな街?
恵比寿のランドマークともいえる恵比寿ガーデンプレイス。
昨年MAJOR7が、全国のマンション購入意向者約72万人を対象に「住んでみたい街アンケート2015年」を実施した結果、7年連続1位の吉祥寺から一転、恵比寿が1位になったのは、記憶に新しいところです。そこで、恵比寿に暮らす子育て中のご夫婦に、この街の魅力を伺いました。
待ち合わせの場所に、2歳のお子さんを乗せて自転車でやってきたYさんご夫妻。さすが地元ですね。
ご主人のYさんは、大学時代から15年以上の恵比寿住まい。結婚前は仕事の関係で海外暮らしだったという奥様は、Yさんと結婚してから初めて恵比寿で暮らし始めました。結婚後、2人のお子さんが生まれて、現在では小学1年生の6歳の女の子と、保育園に通う2歳の男の子を子育て中。親子4人での恵比寿暮らしです。
独身時代から長年恵比寿に住んでいるYさんにとって、恵比寿はどんな街なのでしょう?
Yさん(夫)20代の学生の頃には、なんといっても恵比寿は遊ぶのに便利な街でした。都内のどこへ行っても、ほとんど終電も気にしないでいいですし(笑)。結婚後二人暮らしになって、そして子どもが生まれて。最初「子育てにはどうかな?」と思っていたんですが、中途半端に不便な場所へ引っ越すくらいなら、山手線内で品川にも近くて、どこへでも出やすい恵比寿の方がいいかなと思って、現在に至ります。
Yさんご主人は、国内外への出張が多い仕事柄、早朝タクシーでも1000円程度で品川駅へ行ける恵比寿は、アクセスのよさが魅力的なようです。では、奥様はいかがでしょうか?
Yさん(妻)私は、実家が茨城なので、彼とつきあい始めて恵比寿に住むまでは、他の東京の街に住んだことがありません。だから他の街と比較することはできないのですが、代官山にも歩いて行けて、洋服や雑貨のおしゃれな小さなお店があちこちにいっぱいある恵比寿は、歩いていても楽しいですね。普通に子育てしながら住んでいると、クリスマスにお洒落したカップルが駅前で待ち合わせしているのを見かけると、びっくりしちゃいますけど(笑)。
交通の便がよくて、大人向けのおしゃれなショップが点在している恵比寿。しかし、実はそれだけじゃないのが、恵比寿の底ヂカラみたいです!
“山の手の下町”恵比寿には、山の手の顔と、下町の顔、両方の魅力がある
東京写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス、アパレルなどのアンテナショップ、人気のビストロやブーランジェリー。おしゃれなスポットが多い恵比寿。だけどそれだけじゃない、下町の顔も兼ね備えているのが、恵比寿の魅力だとYさん夫妻は言います。
Yさん(夫)恵比寿は、他の山手線ターミナル駅と違って、どこかちょっとのどかな抜け感があるというか、ほっとした雰囲気があるのがいいですね。人が多いといっても、それほど多すぎる訳でもない。西口駅前の繁華街には、おしゃれなイタリアンやフレンチだけじゃなく、朝8時から翌朝5時までやっている昔ながらの赤提灯の大衆居酒屋もあるし、結構下町っぽい雰囲気もある街なんですよ。
えびすストアは、東口から通り抜けができる商店街ストリート。八百屋、2軒の鮮魚店、飲食店、リサイクルショップなど、32店舗が入っています。
Yさん(妻)東口を出てすぐの場所には、「えびすストア」という古い商店街ビルがあって、昔ながらの八百屋や鮮魚店が入っています。
他にも毎年夏になったら、西口ロータリーに大きな櫓(やぐら)が建って、「恵比寿盆踊り大会」も行われますよ。うちの子は保育園で「YES, YES, EBISU!」という恵比寿盆踊りのオリジナルソングの振り付けを習っていました(笑)。サンバっぽいリズムですごく盛り上がります。
秋になれば、恵比寿神社には「べったら市」が立つし、氷川神社では毎年御神輿が出ます。そう考えると、恵比寿ってどことなく昭和な雰囲気も漂う街ですね。
西口にある恵比寿神社。毎年10月には、屋台がずらりと並ぶ「べったら市」も開催されます。
恵比寿駅前に鮮魚店があったり、盆踊り大会や御神輿が練り歩くお祭りがあったりするのは、意外と知られていない恵比寿の一面かもしれません。トレンディドラマの舞台に使われるような、 “大人のおしゃれな街”というイメージの恵比寿ですが、実は下町っぽい側面もあってどことなく住みやすそうです。
恵比寿子育てファミリーなら知ってる!「ブタ、ロケット、タコ、キイロ」って何のこと?
恵比寿ガーデンプレイス近くの、緑豊かな街路樹も恵比寿の魅力のひとつ。
では、子育て真っ最中のYさんご夫妻にとって、恵比寿の住み心地はどうなのでしょうか?
Yさん(妻)意外に子育てしやすい街なのかもしれません。緑も多いし、街のあちこちに小さな公園があるんです。私たちは通称で、ブタ公園、ロケット公園、タコ公園、キイロ公園って呼んでいるんですけど(笑)。今年の春は、ママ友たちとブタ公園でお花見をしました。ブルーシートを敷いて「ここで待っているからね!」って写メールを送って待ち合わせして。ブタ公園は、桜がキレイでお花見の穴場なんですよ。
ブタ公園(恵比寿南二公園)
ロケット公園(恵比寿公園)
タコ公園(恵比寿東公園)
キイロ公園(景丘公園)
Yさん(夫)ママ友ネットワークはスゴイですよ(笑)。子連れでもまわりを気にしないで楽しめる個室のある恵比寿の居酒屋情報なんかも知っていますしね。それに、恵比寿には子連れOKのレストランも多い。テラス席のあるお店やカジュアルなお店ならたいていOKですね。
Yさん(妻)子連れママ歓迎というお店も増えてます。どのお店も、子どもにも気遣いしてくれて、店員さんの対応が親切。だから恵比寿での子連れの外食には困りません。
それと、駅ビル「アトレ恵比寿」の屋上庭園には花壇や芝生があって、子どもを遊ばせるには最高の場所です。緑が溢れていて、東京タワーや六本木ヒルズ、スカイツリーまで見える、恵比寿の住人のオアシス的スポットです。
アトレ恵比寿の屋上庭園「ebisu green garden(エビスグリーンガーデン)」。総面積約2,100平方メートルにウッドデッキや花壇、芝生があります。子連れのママや、ランチを食べるオフィスワーカーが集う、まさに都会のオアシス! 貸し菜園(ソラドファーム)も隣接しています。
子どもたちにとってかけがえのないホームタウン、恵比寿
今回は奥様もお気に入りのMLBカフェのテラス席で取材。カジュアルでおしゃれな雰囲気は恵比須にもピッタリです。通りの向こうに見える恵比寿ガーデンプレイスも、お子さんを連れて遊びにいくスポットのひとつ。ここに来ると、誰かしらお友達がいるそうです。(撮影協力:MLB café TOKYO恵比寿店)
子連れでの外食スポット、たくさんの公園や屋上庭園まである恵比寿は、意外なことに、子育てファミリーにとっても住みやすい場所でした。では、お二人にとっての恵比寿は、一言でいうとどんな存在なのでしょうか。
Yさん(夫)長年恵比寿に住んでいますが、時代と共に街が変わってきたようで、実はそんなには変わっていない。学生時代によく行った「恵比寿ZEST(恵比寿ZESTキャンティーナ)」が数年前に閉店したのは寂しかったけど(笑)。最近の恵比寿にはマンションもたくさん建設されているし、遊びに来る人だけじゃなく、住む人も増えた気がします。
それに自分自身も、家族が増えたことで、同じ街に住む知人や友人がぐんと増えました。これは独身時代にはなかったことです。娘の小学校の送り迎えで知り合った人の中には、スーパーカーに乗っているようなパパもいるけど(笑)、昔からここに住んでいるごく普通の会社員のパパもいる。セレブも普通の人も、いろんなタイプの人がごちゃ混ぜになって住んでいるのが、この街のおもしろいところですね。
Yさん(妻)恵比寿は、結婚して2人の子どもが生まれた街だから、私たちには思い出がいっぱい。いまも現在進行形で思い出が刻み込まれているので、この街以外に住むことは考えられないですね。それに、ここで生まれて育つ子どもたちにとっては、かけがえのないホームタウンになるんだろうな、と。そう思うと余計に感慨深いです。
Yさん夫妻にとっては、お子さんの成長と共に、恵比寿という街がますます大切な存在になっていくのでしょうね。なんだか素敵です。
どこを住まいとするかは、仕事やライフスタイルに合わせて人それぞれ。でも、住んでいる人の視点から街の魅力を知ると、マンション選びの選択肢が増える気がしますね。
皆さんはどんな街に住みたいですか?
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取材内容は2016年5月31日現在のもので変更になる可能性があります
取材協力
※開園時間は季節によって異なります。雨天・荒天時およびアトレ恵比寿休館日は閉園です。