第1回 多様な施設と自然の恵みが楽しめる吉祥寺を散策

コンセプトは“大人のための輸入雑貨”

吉祥寺っ子に愛される雑貨店「フリーデザイン」は、定番アイテムから思わず手にとってみたくなるユニークな品まで、幅広いラインナップが魅力の雑貨店。

店内には、手頃な値段かつ使いやすくてデザイン性の高い商品がズラリと並ぶ。たとえば、安定した人気を誇るのが、フィンランドのブランド「iittala(イッタラ)」のグラスシリーズ。デザインされたのはなんと1950年代!時間と国境を超えて、今なお愛されるシンプルで使いやすいフォルムは、まさに本物だ。

同じく、世界中で親しまれているのが、「Kay Bojesen(カイ・ボイスン)」のカトラリー。デンマークのカイ・ボイスン氏が1938年にデザインしたもので、確かな品質と美しいデザインは今も健在。現在もデンマーク王室や世界各国のデンマーク大使館でも使われているほど。1本400円台からの手頃な値段で手に入るので、日常使いでも取り入れられそう。

吉祥寺ガイドの写真:Free Designショーウインドー
Free Designショーウインドー

幅広いラインナップの中でも目を惹くのが「カオマル」。ポリウレタン樹脂製でどれだけ握っても表情が変わらないおもちゃで、プチストレス発散にも使えそう。こんなユニークな商品が不定期で品揃えが変わる点も、このお店のうれしい特徴のひとつであろう。

お店の立地は、カフェや雑貨店など小さいながらも個性的なショップが建ち並ぶ中道通り沿い。吉祥寺の散策がてら、ふらりと立ち寄ってみたい。

吉祥寺ガイドの写真:Free Designの商品
Free Designの商品
吉祥寺ガイドの写真:Free Design店舗
Free Design店舗

文化の発信地─吉祥寺シアター

北口から東方面へ歩いて5分の場所にある「吉祥寺シアター」は、芸術文化の振興を目的に武蔵野市が建設した、劇場とけいこ場が併設された施設。段床客席を取り外せば舞台と客席を自由に設定できるため、様々な演出に対応可能で、現代演劇やダンスなど舞台芸術の上演に適している。ちなみにけいこ場は舞台と同じくらいの広さを備えている。

劇場では、ピューリッツァー賞、トニー賞の受賞歴もある作者ジョン・パトリック氏の戯曲であり、日本初演でもある『ミセス・サヴェッジ』や日本を代表する哲学者・西田幾多郎氏の生活を描いた『おーい幾多郎』、演出家・三浦基氏率いる地点の『地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演』シリーズ、世界中の神話や民俗文化をテーマに取り入れ、人間の深層心理に迫る壮大な劇空間を創る劇団innerchildの『i/c』など、通好みのタイトルや劇団の演目が目白押し。

吉祥寺ガイドの写真:吉祥寺シアター
吉祥寺シアター

1階には「シアターカフェ」や公共スペースのロビーがあり、演劇鑑賞以外でも気軽に立ち寄ることのできるスポット。特に、オープンエアの「シアターカフェ」は、カフェが豊富な吉祥寺の中でも訪れる価値のある魅力的なカフェ。内装はウッドデッキのテラスとコンクリート打ちっぱなしのデザインがスタイリッシュな空間を演出している。週替わりでさまざまな作家の作品が展示されているアーティスティックな雰囲気のなかでいただくのは、おいしさにこだわった一皿。ランチプレートは600円からとリーズナブルで、ランチタイムが午後5時までなのも嬉しい。季節のチーズケーキやガトーショコラ、クリームブリュレなどのスイーツも豊富で、各スイーツにプラス300円で好みのドリンクをオーダーできるセットも人気。まったりとした午後のひとときを気軽に楽しめるスポットだ。

吉祥寺ガイドの写真:吉祥寺シアター入口
吉祥寺シアター入口

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