マンショントレンドレポート Vol.12 プロが語る人気エリアの今 ~中央線沿線エリア~

Vol.12プロが語る人気エリアの今 ~中央線沿線エリア~

2012年9月にメジャーセブンが調査、発表した「住んでみたい街アンケート2012年」。
その中の「住んでみたい街」と「住んでみて良かった街」のランキングを比較してみると、街によって順位に大きく差があることが分かりました。
中でも差が大きかったのが中央線沿線の各街。複数の街が「住んでみて良かった街」で上位にランクインしています。
そこで今回は、中央線沿線が「住んでみて良かった街」として選ばれるのはなぜなのか、その理由について街と住まいの解説者である中川寛子氏に語っていただきます。

vol.12 プロが語る人気エリアの今 ~中央線沿線エリア~
商店街と大型店が併存、暮らす楽しさが満喫できるエリア
特に商店街の活気がある「高円寺」と「阿佐ヶ谷」

商店街と大型店が併存、暮らす楽しさが満喫できるエリア


1、アトレ吉祥寺 2、三鷹駅前商店街 3、吉祥寺ハーモニカ横丁

生活の利便性では商店街と大型店が併存、かつひとつの駅周辺に数カ所以上もの商店街があって、競争が激しく、物価が安い点が挙げられます。同じ街の中だけでなく、高円寺が阿佐ヶ谷の七夕祭りに対抗して阿波踊りを始めたように、街同士で競いあう傾向があり、それが沿線全体の商店街、そして街の活気につながってもいます。

また、買い物だけでなく、外食、中食などに便利で、かつそこにしかないおいしいものが食べられるという点も好評。和菓子、蕎麦や天ぷらなど伝統的なメニューから、パンやケーキ、手作りソーセージ、本格的なフレンチデリなどバリエーションが豊富で、かつ遅くまで営業している店も多く、働いている人にも便利です。

特に商店街の活気がある「高円寺」と「阿佐ヶ谷」


高円寺純情商店街


高円寺パル商店街

高円寺

たとえば、中央線沿線の中でも飛びぬけて商店街が多い高円寺。ここは住んでみたい街のランキングから住んでみて良かった街のランキングで大きく順位を上げており、その理由は生活の利便性の高さ。駅周辺だけでも大小合わせて20近くの商店街があり、しかも、高円寺純情商店街では飲食店と不動産会社、高円寺ルック商店街は古着屋やブティックなど衣類を扱う店、中通り商店街は飲食店が中心などとそこならではの買い物ができます。目的やその日の気分でどこに行こうかを考えられる、楽しみのある商店街が揃っているというわけです。


阿佐ヶ谷パールセンター商店街


阿佐ヶ谷駅前のケヤキ並木

阿佐ヶ谷

高円寺同様、順位を大きく上げた街のひとつ、阿佐ヶ谷も商店街が元気な街。夏の七夕で有名なアーケード街だけでなく、街を南北に横切る中杉通りのケヤキ並木周辺にはおいしい飲食店も多く、中にはこの街で評判を得て都心に進出した店も。古くから作家、詩人、画家などを受け入れてきた沿線だけに、舌の肥えた人を満足させる味があるのです。一方で学生が多かったことから、手頃でボリューム自慢の店もあり、グルメもグルマンも満足できる沿線といえます。

中川寛子

プロフィール

(株)東京情報堂
代表取締役
中川 寛子
(なかがわ ひろこ)

住まいと街の解説者。
(株)東京情報堂代表取締役。約30年に渡り、不動産関係の雑誌、書籍、WEBで取材、執筆を続けている。著書に「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)、「キレイになる部屋、ブスになる部屋」(梧桐書院)など。
東日本大震災以降、一般の人向けに地盤を解説するセミナーなども開催している。

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