第3回 自然あるれる街、中目黒へ散策に

情緒あふれる京都の川床を模した店で、食通も絶賛の地鶏づくし

中目黒駅から5分、山手通りと駒沢通りが交差するところから目黒川を目指す。目黒川沿いに佇む「焼鶏 あきら」は、京都の夏の風物詩、川床を想わせる炭火焼店だ。もともとは三軒茶屋にあった人気店が、3年前、中目黒に河岸を変え、リニューアルして店を構えた。「目黒川沿いは、京都の鴨川に似た風情で、お客様に料理やお酒を楽しんでいただける絶好のロケーション」。店のイメージにもぴったりで、店主の清水明さんはここに移転を決めたという。同じビルの下に並んだ床(店)も、情緒あふれる川床の景観を見せている。

まずは「七輪焼」を注文したい。地鶏を焼肉のように七輪で焼くと、香ばしい匂いが食欲をそそる。豊富にある焼酎は、焼鶏をもっとおいしくしてくれる最高のスパイス。炭火で焼いた地鶏を好みのタレにつけていただき、焼酎を飲もう。

写真:地鶏の「刺身盛合せ」
地鶏の「刺身盛合せ」1,500円。白レバーと砂肝はごま油と塩、
ササミとモモはわさび醤油でいただくと素材の味が引き立つ

〆には佐賀県産の「ヴェルサイユの卵」を使った「地卵ご飯」がおすすめ。黄身だけではなく白身もしっかりして旨味がある卵をご飯にかけていただく。シンプルながら贅沢な逸品だ。さらに漬物と地鶏スープ。コラーゲンたっぷりのとろとろスープは、舌にからみつく濃厚な味だ。2軒手前に今年オープンした「水炊き しみず」は、この店の姉妹店。「あきら」で濃厚なコラーゲンスープに惚れこんだ人は、こちらの「地鶏スープ炊き」を心ゆくまで堪能してほしい。

桜並木に八重桜が咲き誇る春もいいが、四季を通じて赴きたい店だ。

写真:焼物盛合せ
シソに巻かれたつくねや三角ナンコツ
など、8種類の地鶏を七輪で焼く
「焼物盛合せ」1,800円
写真:焼鶏 あきら店先
目黒川を眺めながらおいしい焼き鳥と
酒に舌鼓をうつ。
桜の季節はさらに壮観

街ぶらり散歩中目黒マップ

  • 1 RA・KU・RA(ラクラ)

    写真:RA・KU・RA(ラクラ)

    住所:〒153-0051 目黒区上目黒2-7-4
    電話:03-5879-7021
    営業時間:11:30~15:00、18:00~24:00
    定休日:日曜日・祝日

    夜は、ワインにぴったりな「チーズ盛り合わせ(5種)」1,280円や、じっくり煮込んだ「牛肩ロースの赤ワイン煮込み」1,480円など本格的メニューも豊富。コース料理は2,500円~。
  • 2ポタジエ

    写真:ポタジエ

    住所:〒153-0051 目黒区上目黒2-44-9
    電話:03-6279-7753
    営業時間:10:00~20:00
    (1月・2月は11:00~19:00)
    定休日:年中無休

    いろいろな種類の焼き菓子やパウンドケーキを一切れずつ選べる詰め合わせが人気。お歳暮や年始の挨拶の手土産に「ベジスイーツセット」(7袋入り)1,575円~。
  • 3Green Scape(グリーンスケープ)

    写真:Green Scape(グリーンスケープ)

    住所:〒153-0051 目黒区上目黒1-18-4セルジエ102
    電話:03-5721-1661
    営業時間:11:00~20:00(1月・2月は11:00~19:00)
    定休日:水曜日

    「黒松」3,675円、「シェフレア」5,775円と、鉢植えや苔玉は手頃な価格で求めやすい。常滑焼の植木鉢は「菱形市松(小)」4,725円など、モダンなデザインが魅力。
  • 4青家(AOYA)

    写真:青家(AOYA)

    住所:〒153-0042 目黒区青葉台1-15-10
    電話:03-3464-1615
    営業時間:11:30~18:00(L.O.17:00)
    定休日:月曜日(まれに月曜日以外の場合もあるので、確認を)

    「京のおばんざいSet」1,200円は、売切れ必至の人気ランチ。わらびもちや抹茶ゼリー、抹茶シフォンなど、贅沢にも青家のすべてのスイーツが楽しめる「抹茶パフェ」1200円。
  • 5西郷山公園

    写真:西郷山公園

    住所:〒153-0042 目黒区青葉台2-10-28
    電話:03-5722-9745

    木々に囲まれ、鳥のさえずりが聴こえる公園内は、犬の散歩やジョギングコースとしても人気。桜の時期は、ベンチや芝生で飲食しながら花見を楽しむ人でにぎわう。
  • 6菅刈公園

    写真:菅刈公園

    住所:〒153-0042 目黒区青葉台2-11-25
    電話:03-5722-9741
    開園時間:公園6:00~21:00、和館・日本庭園9:00~16:00
    休館日:火曜日(祝日の場合、翌日休館)

    造園時にこの地に縁ある大分・鹿児島・宮崎県の市町から贈られた記念樹が、庭園や芝生広場で見られる。入園は無料だが、和館の利用は有料。事前に公園事務所に予約が必要。
  • 7ハイジ

    写真:ハイジ

    住所:〒153ー0051 目黒区上目黒1-2-9-109
    電話:03-5722-3282
    営業時間:12:00~20:00
    定休日:年中無休(年末年始を除く)

    おしゃれなマスキングテープや、がっくりパンダのカレンダーなど心をつかむ魅力的な品であふれている。買い物や個展で来た人がゆっくり観賞できるお茶スペースも完備。
  • 8colobockle(コロボックル)

    写真:colobockle(コロボックル)

    住所:〒153-0061 目黒区中目黒1-1-54
    電話:03-3714-7393
    営業時間:12:00~19:00(木曜日~日曜日)
    定休日:月曜日~水曜日

    DVD「Colobockle Animation つづきのおはなし」(2,940円)は、ユニークなキャラクターたちが繰り広げるハッピーワールド。子どもから大人まで楽しめる、立本さんの最新作。
  • 9焼鶏 あきら

    写真:焼鶏 あきら

    住所:〒153-0061 目黒区中目黒1-10-23-106
    電話:03-3793-0051
    営業時間:17:00~3:00(L.O.2:00)
    定休日:年中無休 (年末年始を除く)

    冬は「地鶏しゃぶしゃぶ鍋」「地鶏すき焼き」など鍋ものも人気。すき焼きには、佐賀県産のヴェルサイユの卵を使用。〆の親子丼は絶品。どちらも一人前1,850円(二人前~)。
取材後記

中目黒にはヨガのレッスンでたびたび通っています。からだにやさしいカフェやレストランが多く、ロハスなヨガ仲間ととも足しげく訪れます。桜並木の中目黒遊歩道や自然に心癒される公園、店内に緑あふれるショップやカフェ、区役所の屋上には庭園がある。自然を大切にする環境意識の高い人々が集まる街だと改めて感じました。渋谷や代官山も近く、ここに住む友人は自転車でよく行き来しているといいます。自然豊かで、都心への便もいいのはとても魅力的。1日でまわりきれない中目黒を楽しむには、中目黒に住むのが一番ですね。桜が咲いたら、目黒川遊歩道と川沿いの店々を再び訪れ、昼は桜を愛で、夜はまったりと桜で1杯、おいしい料理でもう1杯。大切な人や親しい仲間と過ごしたい、特別な街になりそうです。

写真:桜並木の中目黒遊歩道
桜並木の中目黒遊歩道

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