第4回 投資のタイミング

投資のタイミング | 資産運用コラム・第4回

前回までのコラムでは、「なぜ資産運用が必要なのか」、「どうやって運用原資をつくるのか」といった点について説明してきました。今回は、投資するタイミングについて考えます。

資産運用をはじめるタイミングは?

そもそも、いつから資産運用をはじめるのが良いと思いますか?
果たして、資産運用をはじめるのに適したタイミングがあるのでしょうか?

多くの方は、資産運用の必要性は十分認識しているにも関わらず、最初の一歩を踏み出すことをためらっているのではないでしょうか。
「資産運用をするには年齢的にまだ早いのでは・・・」、「資産運用をするほどのお金は持っていないので・・・」、「どのタイミングで投資すれば儲かるのか(良いパフォーマンスを残せるか)?」、「損をしたくないので投資に踏み出せない」などといったお話はご相談に来られる方から本当によくお聞きします。

このようなお話に対する答えは、「できるだけ早くはじめた方がよい」「思い立ったら直ぐに行動した方がよい」です。

時間は大切なお友達!

「できるだけ早くはじめたほうがよい」という最も重要な理由は、第2回長期投資・分散投資でお話ししました、複利の効果を得るためには十分な運用期間が必要なためです。

次に重要な理由が、今後予想される収入(キャッシュフロー)が大きい程、またその期間が長い程、仮に運用で失敗した場合や、途中で運用手段の変更が必要になった場合に、損失してしまった時間や資金を挽回する選択肢が広くなり、また可能性が大きくなるということです。

また、投資期間が長くなる程、経済、金融、市場を通して様々な投資環境を経験でき次からの投資活動に生かすこともできます。

資産運用を始めるという事は、必ずしも株式や債券といった商品を購入することだけではありません。現金あるいは定期預金や貯蓄預金なども重要な役割を果たします。
まずは第3回ライフプランと支出入のバランスを参考に、ライフプランと家計の収入と支出をチェックして、今後資産運用に必要となる資金を継続的に生み出すための仕組みをつくり、運用原資の積み立てを始めましょう。

また、資産運用に必要な知識を本や専門家のセミナー、あるいは身近な経験者の話を通して学んでもよいでしょう。迷っている時間は、せっかく与えられた時間という限りある資産を浪費してしまうことになります。

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