第1回 資産運用×ライフプラン

資産運用の一つのあり方として

資産運用をする商品というのは財産を形成する一つの手段として捉えるのが一般的です。そして、多くの方は資産を計画的に運用するために利率や利益という数字を重視しているでしょう。しかし、その数字が意味することはただ金銭的なものだけではなく、運用した商品の成績が良かったか悪かったかを重視していかなければなりません。資産が増えたということは、購入した資産運用商品が何らかの経済活動を行っており、その結果生じた利益の一部が戻ってきたという事実を見逃してはなりません。

債券を購入したのであれば企業がその資金を元にして、更なる利益を上げるために活動を行っています。不動産投資信託であれば収益を上げられるよう不動産を活用するという経済活動が行われています。資産運用をしようとしている商品がどのように社会へ影響を与えているかを考えれば、資産運用を通して社会に対し何らかの影響を与えることができるとも言えるのではないでしょうか。

例えば、環境問題に関心を持っていれば、資産運用先に二酸化炭素の排出量を減らそうと努力している企業を選定したり、将来の年金問題に不安があるので日本の国力を活性化させるため、国内債券、株式を組み合わせた投資信託で運用するなど、社会への影響の与え方は人それぞれです。資産運用の先にある経済活動のことを考え、個人の資産だけではなく、社会全体のより良い将来を考えた運用を行うことも資産運用の一つのあり方ではないでしょうか。

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