スタイリスト城 素穂さんに教わる、春を迎えるお部屋のしつらい

MAJOR'S Column

2023年2月2日

まもなく春。気持ちよく新しい季節を迎えるために、心が喜ぶ暮らし方のコツとお部屋のしつらいを、スタイリストの城 素穂(じょう もとほ)さんに伺いました。城さんの住まいは、お気に入りの心地良いものに囲まれたすてきな空間。新居のマンションのしつらいの参考になさってください。

気持ち良く春の訪れを迎えるために


フードまわりのスタイリングを手がける城 素穂さん。
お住まいは、植物とお気に入りのものに囲まれた居心地のいい空間となっています。

城さん私は、家で過ごすのが一番落ちつきます。時代を重ねた古いもの、手仕事の工芸品、作家ものの器、アート作品、木や布など、人の手を経た風合いのある長く使えるものが好きです。逆に、プラスティック製品や新しすぎるものはなんだか落ち着きません。自分自身が心地よいと感じるものに囲まれているのが、心身によい影響を与えていると思います。


お客様を迎える家の顔とも言える玄関は、特に気持ちよく整える場所。
吊り靴棚の下の小さな白いスペースに、季節のしつらいを設けています。

柑橘の仏手柑(ぶっしゅかん)は冬の時期のものですが、
オブジェのようにその季節の植物を一枝飾っても素敵ですね。
白い陶器台の後ろは、漆作家の赤木明登さんの「緑青の板」と「漆の黒い板」。
白い背景に映える美しいかたちの構成になっています。

色あふれる春のベースカラーは、“白”で


家全体を春のベースカラー“白”のしつらいに。
ラグ、クッションカバー、ブランケット、敷物、オブジェを、
リネンやコットンなどのさまざまな素材の“白”でまとめました。

城さん春はお花などの何かとカラフルな色味が増えてくる季節なので、部屋全体のベースカラーを“白”で統一してみてはいかがでしょうか。私は3ヶ月に一度、部屋全体のしつらいを変えたい衝動にかられるのですが、季節毎に部屋のしつらいを変えると気持ちもうまく切り替わります。季節のベースカラーを決めたら、カバーやラグなどの面積の広い布を活用すると一気に雰囲気を変えられるのでおすすめです。


カバーリングをリネンやコットンの白で統一します。
城さんの傍らにぴたっと寄り添っているのは、愛犬のもずくちゃん。

食卓も、白の厚手のテーブルクロス、白漆のリム皿、白いカップ、
ガラスのケーキスタンドで、大人っぽい春のしつらいになりました。

城さん白漆のリム皿は、富井貴志さんの作品です。黒や赤の漆器と違って、白漆は春らしく軽やかな洋皿としてふだん使いしています。カトラリーの下の白いナプキンは、フランス製の古いハンカチです。汚れは洗濯すればいいので気にせず使いましょう。赤いイニシャルが刺繍してあって、やわらかい手触りが心地よいです。時代を経たものは、何かあたたかなぬくもりを感じます。

枝物で季節の訪れを愛でる


春の訪れを告げるミモザの枝を、季節の先取りとして食卓に。
城さんは、ふだんから枝物の植物を飾ることが多いそう。

城さん家で一番大きいテーブルには、存在感のある枝物を活けて季節の到来を目で愛でて過ごします。枝物は、一種類を無造作に生けても様(さま)になりますし、お花よりも長持ちします。葉がフレッシュな状態から次第に乾燥してこのままドライに移り変わっていく様子もまた美しくて見飽きません。


ミモザの枝を投げ入れした花瓶は、アンティークの駄菓子屋の大瓶。
立派な花瓶になります。

「バラ好きという訳ではないけれど、
このオードリーという品種は曲線のラインがきれいなので」と城さん。
枝葉の広がりが美しく映えます。

こちらも上下の果樹の飾り方に動きがあって真似したいアイデア。
枝物は植物の息吹を感じて、部屋にあるだけで元気が貰える気がしますね。

お気に入りの香りでおもてなし


お客様を迎える時には、玄関やリビングにお香を炊いておもてなしします。
清々しい香りは気分転換にもなりますし、五感で感じるしつらいになります。

京都・祇園のお香専門店「尾張屋」さんのものが、城さんのお気に入り。
いろいろなお香を集めていて、その時の気分で好きなものを選びます。

城さんこれから次第に、春に向かって日が長くなっていきます。春を迎えるようにお部屋のしつらいを変えて、気持ちを切り替えてみてください。好きなもの、好きな時間に囲まれていると、ますます自分の家が好きになっていくと思います。


新しい季節を迎えるしつらいで、自分の住まいをもっと好きになるのって素敵ですね。あなたはどんな住まいで、自分らしく暮らしたいですか? マンション探しはMAJOR7サイトでどうぞ。

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スタイリスト 城 素穂(じょう もとほ)さん

スタイリスト。2008年からベルギー・アントワープのレストランで、食ともてなしを学ぶ。帰国後、再びスタイリストとして活動。写真家の夫、娘、愛犬と共に暮らす。

記事監修:城 素穂

取材内容は2023年2月2日現在のもので変更になる可能性があります

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