カンディハウスに教わる!用途やサイズに応じたダイニングチェアーの選び方

MAJOR'S Column

2022年8月17日

食卓で過ごす居心地を左右するダイニングチェアーは、どうやって選べばいいのでしょうか。北海道、旭川の家具メーカー「カンディハウス」の東京ショップに伺い、スタッフの浅田知実さんに、ダイニングチェアーの選び方についてアドバイスしていただきました。最近は、ダイニングチェアーとしても使えるマルチなワーキングチェアーもあるそうですよ!

ダイニングチェアーの最適な高さとは?


南青山にあるインテリアショップ「カンディハウス東京ショップ」の浅田知実さんに、
ダイニングチェアーの種類や選び方についてお話を伺いました。

——ダイニングテーブルとダイニングチェアーを選ぶ場合、最適な高さはありますか?

浅田さん高さは、お使いになる方の生活スタイルや身長によって異なります。背の高い方や、背筋を伸ばしたい、フォークやナイフを使う洋食が多い方には、テーブルとチェアー座高が高めのダイニングセットの方が使いやすいです。一方、低めのダイニングセットは、パーソナルチェアーのようなリラックスした時間を過ごすスタイルを好む方に適しています。高さはお好みで選んでいただければよいですが、ダイニングテーブルとチェアーの差尺は、一般的に270〜290mmが使いやすいです。

——ダイニングチェアーは、同じデザインで揃える方が一般的だと思いますが、好きなチェアーを集めるスタイルもおしゃれですよね。どんなところに気をつけて選べばよいでしょうか。

浅田さん同じデザインで揃えるとイメージが統一しやすいですが、1脚ずつ異なるデザインのチェアーを並べる方もいらっしゃいます。テーブルの高さに対しチェアーの座高が合っていれば、使いやすいです。異なるデザインで揃える場合は、座張の種類や木の色を揃えるなど、統一した要素を組み込むことで整ってくると思います。ダイニングチェアーの組み合わせ方にルールはありませんので、自由に楽しみながら選んでいただければ。

寛ぐためのダイニングチェアー


高さ710mmのダイニングテーブル「キャニオン」に、
座高445mmのダイニングチェアー「チャレンジ」サイドチェアーを組み合わせました。
斜めにカットした天板が中央部分のキャニオンと相まってシャープな印象を与えます。

浅田さん「チャレンジ」は、座面が高めで奥行きのあるダイニングチェアーで、アームチェアーとサイドチェアーの2種類があります。背中も高く張地が張られており、背あたりがよく、長時間座っても疲れにくいデザインです。座高が身長に合わずに高すぎると疲れるかとご心配されるかもしれませんが、カンディハウスでは脚をカットするサービスもあるのでご安心ください。食後もダイニングでゆったり寛いで過ごしたいという方におすすめです。


低めのダイニングテーブル(680mm)、ベンチ、サイドチェアーを組み合わせた
「WING LUX」シリーズ。

浅田さん「WING LUX」シリーズのサイドチェアーは、理想の高さと安楽性を求めて開発されたもので、座高は405mmと低くて立ち座りが楽です。それでいて身体を包み込んでくれます。同じ座高のベンチを合わせることで、ダイニングでもゆったりとしたひとときが過ごせます。ダイニングテーブルとチェアーが全体に低いと、お部屋が広く見えるという利点もあります。ベンチは人数を限定せず、お使いいただけます。

コンパクトなダイニングチェアー


ラウンドテーブルの高さは、手前が710mm・奥が740mm。
写真手前左から反時計回りに「KOTAN」「サン」「キーラ」「アートス」
「KOTAN(黒)」のダイニングチェアー。

浅田さんダイニングスペースをコンパクトに収めたいという方には、丸い天板との組み合わせがおすすめです。ラウンドテーブルは座る位置と人数が調整しやすいので、使うシーンに合わせて自由な使い勝手が良いですね。最初はお二人暮らしなので2脚、家族が増えたらダイニングチェアーを増やしていくというお客様もいらっしゃいます。
ダイニングチェアーは、立ち座りがしやすくて場所をとらない、コンパクトなものが合わせやすいですね。アームのないタイプの方が立ち座りに場所をとりません。


710mm高さのダイニングテーブル「SLテーブル」と
座高450mmのダイニングチェアー「サン」。
「サン」は、3本の線で描いたスケッチから発想した、長い脚と背のデザインが特徴。
A字に伸びた脚のデザインが、ダイニングをすっきりと見せます。

スタッキングできるダイニングチェアーは何かと便利です。
写真向かって左から「KOTAN」「キーラ」「アートス」。

浅田さんご自宅に来客の多いお客さまは、スタッキングできるダイニングチェアーを補助イスとしてご購入いただくケースが多いです。コンパクトで軽いので積み重ねやすいと好評です。

インテリアに溶け込む美しいワーキングチェアー


デザイナー倉本 仁によるワーキングチェアー「FOUR(フォー)」。
北海道タモの無垢材を使用した背からアームにかけてのカーブが優雅です。

浅田さん在宅ワークが浸透し、自宅でも長時間デスクで使うワーキングチェアーを求めるお客様が増えました。ただ、いままでお気に入りのインテリアを楽しんでいた自宅に、オフィス然としたワーキングチェアーを置くことにためらう方もいらっしゃいます。
ワーキングチェアー「FOUR(フォー)」は、ワーキングチェアーに限らず食卓用としても使えるデザイン性の高い一脚です。北海道産材を使用した背からアームにつながるラインも美しく、優美な佇まいを追求しています。


座ったままで好きな高さに調節が可能な昇降機能と、
体の自由な動きに対応するロッキング機能付き。
テーブル高さに合わせて座高(435〜525mm)が自由に調整できるのも
ワーキングチェアーの利点です。

ナラ材のダイニングテーブル「スレッド」とアームチェアー「サン」のセットに
ワーキングチェアー「FOUR」を組み合わせても美しく溶け込みます。

浅田さんデスクワークのための単機能ワークチェアーでなく、多様な機能を持ちつつ、リビングダイニングに置いても美しく、インテリアに溶け込むデザインという観点でお選びいただければと思います。在宅勤務中も、寛ぎの時間も、自宅で長くともに過ごすチェアーとして活躍します。一生付き合えるお気に入りのチェアーを選ぶ参考になさってください。


ダイニングチェアーの座高やデザインから、ダイニングセットを選ぶのも、観点が違って興味深いですね。素敵なリビングダイニング空間のある新築マンションを見つけて、ぜひお気に入りのダイニングセットを置いてください。
家具は、実際に見て触ってサイズ感を確かめるのが一番です。カンディハウスでは、インテリア相談会も行っておりますのでぜひご活用ください。

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カンディハウス

家具メーカーとして全国にインテリアショップを展開するカンディハウスは1968年に創業。以来、国内有数の家具産地、北海道・旭川でのものづくりにこだわる。国内外のデザイナーと共に妥協のない製品開発に取り組みながら、北海道の自然と日本の文化に育まれた美意識をデザインとものづくりに生かし、長く愛着を持って使える木製家具にて、ライフ&ワークスタイルを提案している。
カンディハウス東京ショップ

記事監修:カンディハウス

取材内容は2022年8月17日現在のもので変更になる可能性があります

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