再開発、江戸情緒、子育て支援…、東京南の玄関口・品川周辺の住みごこちレポート

今回の人気の街の住みごこちは、2027年にリニア中央新幹線の開業が決定し、さらに活気づく品川です。品川駅周辺には大規模マンションが続々と建設されており、職住近接の街としても人気の品川エリア。今回は、品川経済新聞の編集長の宮脇淳さんにお話を伺いました。


オフィスビルや高層マンションが建ち並ぶ品川駅港南口。

品川は、「第26回 住んでみたい街アンケート(首都圏)2017年」で6位。前年の8位から上昇した人気の理由は、「交通の便の良さ・通勤の便利さ・今後の発展が期待できる」というものでした。

2020年には山手線の品川新駅(仮称)暫定開業予定に伴い、品川駅北周辺地区やJR品川車両基地跡地で大規模な再開発が計画されています。公共交通網のさらなる発展と共に続々と大規模マンションが建設され、品川エリアは住まいとしても人気の街となっています。

新幹線や羽田空港へのアクセス良好、新旧が融合する東京の新しい玄関口・品川


品川経済新聞の宮脇淳さんに、品川エリアの魅力を伺いました。

——品川駅のアクセスの良さはいかがですか?

宮脇さん「東海道新幹線の発着駅である品川駅は、国際線が増便された羽田空港へのアクセスも良く、国内外の行き来がしやすくて便利ですね。当社のオフィスは品川駅から2駅の五反田にありますが、五反田駅から10分程度で品川駅から新幹線に乗ることができるのは、ビジネスでもプライベートでもすごく助かります」


新しい街と旧い街が共存する品川の運河風景。
都心のビルの谷間に屋形船が停泊している様子には、江戸の風情を感じます。

——品川駅周辺はオフィスビル街というイメージですが、生活の場・住む街としてはどうでしょう?

宮脇さん「品川駅周辺には高層オフィスビルが林立していますが、徒歩圏内にマンションも多く、住宅地としても住みやすいと思います。品川駅から北品川にかけては、旧東海道の宿場町の風情が残っていて、新しい街と旧い街がうまく共存していて、なんとなく落ちつける雰囲気があるのもいいですね」


品川シーサイド駅近くの運河周辺。水辺の遊歩道が整備されています。

——最近は、りんかい線の品川シーサイド駅周辺にもマンションが続々と建設されていますね。

宮脇さん「品川シーサイド駅には商業施設イオンスタイル品川シーサイドがあり、京急の青物横丁駅にかけては『あおよこ』と呼ばれる昔ながらの青物横丁商店街があって買い物が便利です。旧東海道の宿場跡や史跡もあり、ここも新旧の品川の良さが入り混じって楽しめるエリアですね」


品川区では旧東海道周辺のまちなみ整備事業を行っており、
電線の地中化や道路の整備が行われて宿場町の景観が再現されています。

美術館・水族館などのカルチャースポットや、親子向けワークショップなどのイベントも充実!


品川駅から徒歩2分の水族館!
品川プリンスホテル内にある「マクセル アクアパーク品川」のジェリーフィッシュランブル。

——品川周辺は遊びの場としても充実しているとか?

宮脇さん「そうですね。北品川にある現代美術の収集で有名な原美術館は、品川駅から徒歩で行けます。周辺は御殿山の静かな高級住宅街で、散歩しているだけでも気持ちいいですね。品川駅高輪口には、夜遅くまで営業している水族館「マクセル アクアパーク品川」や、映画館「T・ジョイPRINCE品川」など、意外と知られていない穴場みたいなスポットもあります」


品川港南エリアにある、国際ビジネス拠点「品川シーズンテラス」前の広大な緑地。

——他にも親子連れにオススメのスポットはありますか?

宮脇さん「品川新駅に近い港南口にある複合施設『品川シーズンテラス』では、企業や地域住民によるエリアマネジメント活動が盛んに行われています。ナイトヨガや映画をはじめ、テクノロジーをテーマにした親子向けワークショップなど、ユニークなイベントが好評のようです。今年2月には全国各地からやきいも専門店が集結した、やきいも専門フードフェス『品川やきいもフェス』が野外の緑地で開催されて人気でした」

医療費無料、英語教育、子育て支援に取り組む品川区


品川区では、小学校の外国語活動と中学校の英語教育をつなぎ、
小学校1年生から9年間の一貫性ある「英語科」カリキュラムを実施しています。

ここで現在子育て中のママさんに、品川区の子育て支援制度や暮らしぶりについてお話を伺ってみました。

子育てママさん「品川区は中学を卒業するまで医療費は無料です(※)。うちの子は喘息で入院しがちだったので、医療費を心配することなく病院に通えました。教育面では、小中一貫教育で9年間をひとつの括りとしてカリキュラムを形成しています。特に英語教育は盛んで、区内在住の外国人が参加して英語に触れる実践的な機会を作ってくれたおかげもあり、高校生になった息子は語学留学などに積極的に行くようになりました」

※品川区「子どもすこやか医療費助成」

中学を卒業するまで児童の医療費の自己負担分を品川区が助成。医療費の負担は実質無料(一部ケースを除く)。

子育てママさん「我が家のマンションは旧東海道エリアにあって、大小のお寺・神社が多く、週末になるとどこかで太鼓と笛の音が聞こえてきます。都会的に見えるのは品川駅近辺ですけれど、品川区は実は下町っぽくて、昔ながらの商店があって、子どもへの声掛けも盛んです。町全体で子どもの安全を見守っているところが、防犯カメラよりも心強いかもしれません。地方出身者の私にとっても、すんなり溶け込みやすい雰囲気がありますよ」

HUBとしての品川駅を中心に、五反田、大井町、武蔵小山、さまざまな顔を持つ

——品川駅だけでなく、品川区というのは幅広いエリアを含んでいて住みやすそうですね。

宮脇さん「エリアによっていろいろな顔があります。いまやITベンチャー企業の集積地となった五反田、戦後の闇市が飲食店街に発展した大井町、東京一のアーケード商店街のある武蔵小山、湾岸ライフが楽しめる天王洲や品川シーサイド、品川に次ぐ高層オフィスとマンションが林立する大崎など、エリア毎に特徴があって、どこもアクセスが良くて暮らしやすいです」

——宮脇さんのオフィスは五反田にあって、コワーキングスペースやその分室としてコワーキングスナックまで運営されているとか?

宮脇さん「コワーキングスペースCONTENTZはクリエイターの交流や仕事の場として提供しています。コワーキングスナックは、駅前の通称五反田ヒルズと呼ばれている飲食街ビルにハマって飲んでいたら、空き物件があると知って昭和のスナック物件を居抜きで借りました。コワーキングスペースCONTENTZは仕事のONの場、CONTENTZ分室スナックはONの延長線上のOFFの場として活用してもらえれば。美人ママやチーママもいますよ」


宮脇さんの会社ノオトが運営するコワーキングスペース「CONTENTZ」と
「コワーキングスナックCONTENTZ分室」。

⇒コワーキングスペースCONTENTZ
⇒コワーキングスナックCONTENTZ分室

——ところで社員の皆さんは、品川区在住ですか?

宮脇さん「うちの会社は、品川経済新聞のカバーエリア内で物件を借りれば家賃補助の金額が上がる制度を設けているので、社員の80%が品川区在住なんです。当該社員の平均通勤時間は20分前後ですね。徒歩5分の社員もいます(笑)。通勤時間が減った分、地元での交流やプライベートの時間を大切にしてもらえればと思っています」

——最後に、品川の魅力は一言でいうと何でしょう?

宮脇さん「人や場が集まるHUB(中枢拠点)としての魅力でしょうか。アクセスが良くて、人や情報が集まりやすい。一方で運河や公園、古い宿場町の良さが残っていて、住んでいてどこか心落ちつく環境もある。仕事と住まいとが密接に関連して、豊かな暮らしが実現する街だと思います」


品川駅を中心に益々発展する品川エリア。これからの将来性を見越して、マンションの人気も高まっています。今年の「住んでみたい街」ランキング結果が楽しみですね。

購入を検討中の皆さんも、品川エリアへマンション探しに出かけてみてはいかがでしょうか?

【MAJOR7で品川区のマンションを見てみよう!】

品川経済新聞 編集長 宮脇 淳さん

広域品川圏のビジネス&カルチャーニュースを届るインターネットの情報配信サービス品川経済新聞の編集長、『和歌山経済新聞』初代編集長。有限会社ノオト代表取締役、編集者。広域品川圏のビジネス&カルチャー『品川経済新聞』企業サイトのメディア化を主な業務としている。
⇒品川経済新聞

記事監修:品川経済新聞

取材内容は2018年5月24日現在のもので変更になる可能性があります

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